第4話〜ホームルームの洗礼
朝の登校風景をなんとか乗り切った(?)二人。しかし、入れ替わりの試練はまだ始まったばかりです。
前回の「声のトーン間違い」に続き、今回は朝のホームルームで起きた悲劇。葵の可憐なビジュアルから発せられた体育会系の大声は、クラス中に強烈なギャップ(と困惑)を与えることに……。
自分たちの姿を鏡のように見つめ合いながら、ドタバタな学校生活が本格的にスタートします!
の「礼!」
「……えっ」
クラス全員の視線が、葵の姿をした俺に突き刺さる。やばい。朝の挨拶って、学級委員でもないのに当番制だったのか!?
(落ち着け……挨拶くらい、普通に声を張ればいいだけだ)
俺は大きく息を吸い込み、葵の可憐な声帯を使って叫んだ。
「起立! 礼! おねがいしまーす!」
静まり返る教室。
(……あ、声がデカすぎた? それに『おねがいしまーす』って体育会系のノリになっちゃった!?)
「……葵? お前、なんか今日……男らしくないか?」
担任が困惑した顔で首をかしげる。男子たちが「今日の葵ちゃん、なんかジワる」「体育教師かよ」とヒソヒソ囁き始めた。
(くそっ、完璧な美少女ボイスでゴリゴリの男挨拶しちゃった……!)
冷や汗を流す俺の横で、俺の姿をした葵が頭を抱え、深々とため息をついていた
第4話をお読みいただきありがとうございました!
登校風景に続き、ホームルームでもさっそく入れ替わりの洗礼を受けることになってしまいました。可憐な葵の姿から響き渡る体育会系の怒号……クラスメイトたちの困惑した顔が目に浮かびますね。
次回からは本格的に授業や学校生活が始まります。果たして2人は周囲にバレずにこの1日を乗り切ることができるのでしょうか?
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