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ドラゴンマスクより「私・鈴(りん)」  作者: 美憂


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22/22

スタートはいつだっていい

ドラゴンマスクへ

いよいよって感じになってきたよ。

練習試合は3戦、3勝。

すごいでしょ?

失点はあったけど、取られたら取り返すがFC1999なのでw

最近思うのが、サッカーをやる場所って大事だなって。

もちろん「自分に合った」って意味でね。

レベルとか、性別とか、年代とか、地域とかって、いろんなリーグ分けがあるけど、今回O40(オーバー40)のチームに参加して、自分にも役割があって、その楽しさを感じたんだよ。

最初に試合をした、サッカー教室のチームは、寄せ集めだから、みんながバラバラのプレーをしてて意思の疎通ができたプレーはなかったんだ。個のテクニックで得点する感じ。それって嬉しいけど、なんか違う。守りになると、それは顕著に出るし。私の好きなサッカーとは違う。

そして、自分の年齢は「一生懸命やることを認めてもらえない」と感じたりもした。

次に参加した女子チームは、かなり背伸びをした。私のレベルじゃないサッカーの中で、役割をもらい、律の戦術からの練習、瑠とのコンビプレーによってできることを増やすことができたし。まだ、成長できるんだって思った。一人ではできないことが、チームとしてサッカーになっていくんだよね。「女子であること」「自分の良さ」を認めてもらった感じがあった。嬉しくてね。居場所を見つけた気がした。

でも、サッカーはチームプレーのスポーツなんだよね。

この女子チームはWEリーグ参戦を目指すために、スキルの高い選手とさらに高い戦術に切り替えている。ストロングポイントが変われば、自分の良さの活かしどころを変えなければならないのよね。

それって、ベンチスタートでも自分の良さが出せる必要があるってこと。控えの大切さは、よくわかってる。君も控えの時期が長かったもんね。

そこで全力が出せて、チームに貢献できるように準備するって大事なことだよね。もちろん、次の戦術にはハマるように準備はしようと思ってる。

FC1999は、レベル的には高いんだよ。経験者が多いチームなので。私は、律の関わったチームにしか参加したことないんだけど、今回は律自身が入ってるから、律の頭の中が展開されてる感じ。作っては壊して組み立てるのがわかる。でも、バランスの取り方は見事だよね。律は人と人を繋ぐのが上手い。そんな律のサッカーを知ってる選手がいるので、全員がチームに巻き込まれていく感じ。それが気持ちいいんだよね。律に「お前を産んだ覚えはねーぞ!」って怒られたんだけど、私「律チルドレン」だからw

でも、律が言うにはね。

「これは、あいつのマネっこ」

なんだそうですよ。

君のとうちゃん。

君はとうちゃんを知らないけど、実は私も、サッカーしてるとうちゃんのことはよく知らない。でも、こんなサッカーをしてたのかと思うと、改めて惚れ直すわwそう言えば、初めて会った時、とうちゃん相手にディフェンスしたんだよ。ど素人がね。でも、とうちゃんは、ちゃんとサッカーしてくれた。

とうちゃんはいなくなっちゃったけど、とうちゃんのサッカーは、残ってるって、最近感じるんだよね。サッカーが人から人に繋がっている。

1つのパスにメッセージがあって、それがちゃんと繋がってプレーになる。

受け取った人が、また違う誰かに渡していく。

それが違うチームにまで繋がっていく。とうちゃんのサッカーは律によっていろんな形で受け継がれてるんだよね。

こんな話ができるのは、ドラゴンマスク、君だけだから。

律に話したら勘違いするから言わないw

ここまで来られたのは、サッカーをやりたいと思った時にサポートしてくれたドラゴンマスクのおかげ。やっと、とうちゃんの見てた景色が少し見えてきたよ。とうちゃんのサッカーの一部になれた感じ。

ありがとう。


とうちゃんのサッカーは教えてくれる。


ボール一個あったら、蹴ってみればいいって。


自分で壁を作らず、好きな場所で楽しさを探して蹴ればいいって。

サッカーは蹴り出したら始まる。

蹴り出した人のものなんだってね。


だから、

どんな結果になろうが、前を向いてやるだけだから。

とうちゃんの残してくれたサッカーを楽しんでくるよ!

また、挫けたら連絡する。

追伸 お前も頑張れよ。

ドラゴンマスクへ

いつだって、どこでだって

やりたいって気持ちがあれば

サッカーはできるんだね。

これからも前を向いて蹴るよ。

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