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出会い Chapter6.

出会い Chapter6.


翌朝、リサは成田からフィリビンへと飛び立つ為、

車でみんなで空港に来ていた。


8月中には戻ってきて、

家を探したりと本格的に日本に越す準備をするらしい。


卓と海斗、それぞれにお別れのハグを交わすリサ。

欧米風な別れの挨拶に少し戸惑いながらもハグをする卓と

慣れた様子でハグを交わす海斗。


そしてリサと遼は向き合うと

遼は待ってると言い

リサはうんと応えた。


遼にも同じようにハグを交わした。


ほんのりと香るリサの匂いと

やわらかな肌

暖かな肌のぬくもり

全てが愛おしく幸せに感じた


リサは小声で

愛してる

と呟くと手を振って別れの挨拶をした。


リサの姿が見えなくなった後、

卓と海斗は笑いながら見合わした。

「嵐の様な人だったね」

と卓は言うと

「そうだね」

と海斗は返しながら笑った。

「でも、俺はリサの事好きだな」

と卓は笑顔で言い

「それはライクの方?ラブの方?」

と海斗はからかいながら言うと

「言わなくても分かるだろ」

と卓は返した。


2人の幸せそうな姿を見ながら遼は微笑むと、ふと立ち止まった。

「あのさ。2人に話したい事がある」

と遼は深刻な様子で2人に向かって言った。

遼の深刻な表情に卓と海斗も立ち止まった。



「俺、実家に帰ろうと思う」


その言葉は、卓と遼と海斗の3人のシェアハウスの終わりを意味していた。

「実は、リサと会う前に弟と会って両親と話そうと思ってた。

そのタイミングで丁度リサが会わないかって連絡が来たから、その結果を待とうと思ってた。

もう大丈夫・・・ありがとう」

遼の言葉に

「なぁ、遼。俺達に遠慮しなくて良いんだよ。

俺も卓も親友だろっ!困ってたら助けるよ」


海斗が放った親友の2文字


今まで口に出すことは無かったこの言葉に、

遼は驚きと嬉しさがこみ上げてきた。


「親友・・・ありがとう。

いつか海斗が・・・卓が・・・辛くなったら頼って欲しい。

俺も2人の事、親友だと思ってる」

「うん頼りにしてる」

と卓は頷きながら遼を抱きしめると

海斗もその流れで2人を包むように抱きしめた。


「これ・・・おっさん3人きもくないかな」

と遼は苦笑いしながら言うと

「気持ち悪いね。俺だったら近寄りたくないな」

と卓は言い

「えっ。俺は何があったか気になっちゃうかも」

と海斗は言った。


3人は顔を見合わせて笑いあった。



空港を出発した3人はそのまま車で遼の実家の前まで来た。


遼は深く深呼吸すると

「じゃあ行ってくる。荷物は今度取りに行くよ」

と遼は言った

「そのまま家に置いといても良いよ。どうせまた泊まりに来るだろ?」

と卓は笑顔で返すと

「そうだな。じゃあまたな」

と遼は言った。

「遼・・・頑張れよ。応援してる」

海斗は運転席から遼に聞こえるように大きな声で言った。

「あぁ、2か月間ありがとうな。2人の愛の巣を邪魔しちゃって」

と遼は言うと

「本当だよっ!」

と海斗は言うと2人は笑顔で返した。



遼を送り届けた車は走り去り、

遼だけが家の前で残された。



遼は重たい足を進め、玄関の前に立った。


「ただいまー」

遼はそう言うと玄関の扉を開けた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



遼を下した後、卓と海斗の2人は家にまっすぐ帰った。

部屋は少し薄暗くがらんとしている。

2人のいつも通りの日常に戻っていく。


お風呂を洗い、お湯を張り

洗い物をして、夕食の準備をして

遼が使っていた部屋に入った。


綺麗にまとめられた荷物と、畳まれた布団があり

遼はここを離れるつもりだったんだなと2人は思った。

遼の居た部屋に自分達の布団を運び再び寝室にした。


「なんか遼がいなくなって寂しいな」

と海斗は言うと

「まぁな。でも、遼が新しい一歩踏み出したんだから喜ばしいことじゃん」

「そうだね。2人が上手くいって良かったよ」

と海斗は言うと、卓の方を向きなおして

卓の頬を触り始めた。

「なんだよ?海斗?」

と卓は少し恥ずかしそうに言うと

「かわいい。大好き」

と海斗は言った。


頬が赤い。体が火照っていて、柔らかな肌に海斗の匂いを卓は感じた。

「俺も好きだよ」

卓はそう言うと2人はお互いの顔を近づけた。

日が沈み辺りは暗くなっていった。


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