第3女神アステル~side
行ってしまわれましたね、三枝木ゆう様
今まで苦労されたから、私の管理する世界では、幸せになってくださいね♪
『創造神アステル様』
「魔法神エステア何かしら」
『アステル様は、すごく優しそうなまなざしで、先ほど送った転生体を見つめていらっしゃったから、何かあったのかなぁと…』
「先ほど私がお送りした方は、大変苦労と沢山の悲しい思いされ、私がこちらに引き留めた方なの、獣神ウラルからもお願いされたわ」
ウラルまでどうしたのかしら?ウラルって、動物の生と死を管理してる神よね
「ウラルは、たまたま見ていたかわいそうな犬たちが、ある一人の人間に救われていくのを見てたみたいなの、それも何匹もよ」
『ウラルって、人間は無関心じゃなかった?』
「そうなんだけど、ウラルがね数匹の犬の魂を連れてきて、願をかなえてほしいとお願いしてきたのよ」
犬の魂ってか動物の魂全般は、獣神であるウラルが管理するはずなのにどうして?
「ウラルの連れてきた犬が、ある人間が死んだら転生させてほしいと、その人間が転生しないのであれば、自分は転生循環しなくてかまわないとまで言われてね」
普通は、優しい飼い主の下で寿命を全うしても、転生循環を代償にしてまで、育ててくれた飼い主に会いたいなんて思わないはずなのにすごい!そこまで思われる人間って
「ウラルからの願いは、連れてきた犬達の話を聞いてほしいのと、その子達を動物以外の種族に転生させてほしいと、言うお願いだったわけ」
『なるほど、ウラルがそこまでするなんて珍しいですね』
「私も話を聞いて即決よ!」
『アステル様は、それであのように見つめてたのですね』
ウラルの願いとは別かなぁ
三枝木様の生れてからの苦労を見てたから、女神として感情移入はダメなことなんだけど
「三枝木様には、創造神女神アステルの加護と、スキルをいくつか与えています、あと武神ガイザー・生命神イリシア・獣神ウラルたちも加護を与えたみたいね」
「エステアあなたも、私にいろいろ聞いてきたけどこっそりのぞいてたでしょ♪」
エステアも、他の女神同様に気にしてたみたいだし…
「エステアも加護与えてるじゃない♪」
『アハハはい!与えました』
女神の祝福のしるしである加護を、こんなに与えられた方は初めてじゃないかしら
三枝木様は、私の世界アステリアを救って頂きたいから、加護とスキルを使って、強くなっていただかなくては
『アステル様強くってことは…邪神ドラルドが封印される前にまいた種のことですか?』
「…そう」
邪神ドラルドが、封印消滅される直前に世界にばらまいた種・凶悪な心・・邪心、
この邪神の種がまかれ数十年、影響も少しずつでて来ている、凶悪な出来事も増えて来てる、あと数年もしないうちに数倍に膨れ上がるわ
だから三枝木様の、持ってる精神的にも強く優しい人柄にかけてみようかと
「エステア♪邪神ドラルドは、永遠の牢獄に封印されてるから心配ないですが、種が芽を吹き成長すると、眷属化してしまうそうなれば、アステリアは崩壊してしまうわ!」
アステル様…
『それで、三枝木様に託されたわけですか?』
「いえ三枝木様には、邪神の種のことは言ってません」
そんな…
「でも三枝木様ならきっと大丈夫よ♪だって彼の目標は、のんびりと暮らすことですもの」
「優しい人柄の彼なら、トラブルに巻き込まれてもきっと、なんとかしてくれます。きっとね三枝木様♪」
エステア私たちは、三枝木様を信じて見守りましょ
「『三枝木様よろしくお願いします♪』」