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それから空は、こんなに明るいの


 いつの間に空とは、こんなに明るくなっていたんだったか。

ろくに星も見えない空を見上げて、そう思った。



 60年とは、人にとってはずいぶん長い時間なんだろう。

最後にみた日付と、今の日付を確認したらそれくらいはたっていると思う。

テレビは随分と薄くなっているし、電話も随分小さくなっている。

人の服装というのも、だいぶ変わっている。



 それが、久しぶりに外に出た感想。











「ほら、願いはかなっただろう。」



 羨ましいよ。

そう呟いて、砂になった八重を見つめた。

妖怪というのは、怪我をし、血を流し、その体を切り落としてもその形を残す。

けれど死んだその後は、砂になる。死体というものは、どこにも残らない。



 『 愛しているわ 』



 そう最期に言った。

わたしが、とうとう彼を愛することはなかったけれど。

その覆しようもない事実に、彼は酷く悲しい顔をしていたけれど。


 それでも彼は、幸せだろ。

最後の最期、愛する人のそばにいられたのだから。










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