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七話

〔バリム王国王都〕


アーリアは仲間を連れてバリム王国の王都にやって来た。


アーリアの顔を見ると兵達は即座に通してくれアーリアは玉座にやって来た。


「これはこれはアーリア殿、先日の会議以来ですな?何用ですかな?」


バリム王国の王ラスタルの目の下には隈がある。


連れ攫われた娘の安否が心配で寝れていないのだ。


「あなたの娘アリアナについてお話があって来ました」


「アリアナに何か!?」


ラスタルは立ち上がり娘に何があったのか聞く。


「あなたの娘アリアナは件のダークローズの手により魔人とされてしまいました、そして戻す事は出来ません…」


「そんな…」


娘が人間や魔族の敵となってしまいそして永遠にその状態から戻らないと聞かされたラスタルは力なく椅子に崩れ落ちた。


「本当に元に戻す事は出来ないのですか…」


「完全に魔人化してしまうと不可能です…」


「…」


ラスタルはアーリアの話を聞き頭を抱えた。


手塩にかけて育てた娘が殺戮マシーンになってしまったようなものだからだ。


「このまま放置していたらどうなるのです…?」


「沢山の人々を殺してしまうでしょう、さっき会った時もこの国の町を滅ぼそうとしていました」


「…アリアナが」


優しい子であったアリアナが自分の手で町を滅ぼそうとしていた。


ラスタルはその時点でもう娘は変わり果ててしまったのだと理解した。


「アーリア様は娘をどうなさるおつもりです?」


「…罪を重ねすぎる前に討つしかないと考えています」


嘘を言っても仕方がない。


アーリアはアリアナが罪を重ね過ぎる前に討つべきだと言った。


「少し考えさせてください…」


ラスタルも魔人については資料をもらっており知っている。


邪神の命令が常に頭の中に響き邪神のためにだけ働く存在になると言う事を。


だからこそ討つしかないのは理解しているが娘に対してすぐにその決断が出来るわけがないのだ。


「分かりました、私達は一度帰りますね?」


「はい、三日で答えを出します、三日後またここに」


「はい」


アーリアはラスタルの手を握ってから転移して仲間と共に帰って行った。



三日が経ちアーリア達がやって来る。


「よく来て下さりました、アーリア様、私の決断は…」


ラスタルが決断について言おうとした瞬間に転移音がした。


現れたのはアリアナである。


「アリアナ!」


ラスタルは魔人となったアリアナの姿を見て悲しそうな顔を見せた。


「あはっ、久し振りだね?お父様、それで?私をどうするの?」


「魔人となりもう救えないと言うのなら討つと決めた、お前に罪を重ねさせるつもりはない」


「ああん…お父様ったらひどーい、娘を殺すんだ?」


アリアナはクスクスと笑いつつ自分を殺すのか?と言う。


「言ったであろう?お前に罪を重ねさせるつもりはないと」


「ふふっ、そっか、まっ私もお父様を殺しにここに来たんだから、同じだね?」


アリアナはそう言うと邪悪な笑みを見せながらラスタルに向けて短剣を突き出すがアーリアが防いだ。


「させないよ」


「うふふ、あなたもいつか殺してあげるから今は邪魔しないで欲しいんだけどなぁ?」


「する、あなたのお父さんと同じで私もあなたに酷い事をさせるつもりない」


出来る限り罪を犯させずに討つ。


それがアーリアが決めた事だ。


「なら酷い事しちゃっおっと」


アリアナは翼を広げた。


それと同時に周囲に向けて羽が飛び兵達を一気に殲滅した。


「この!!」


アーリアはアリアナを押し切り斬り伏せようとするが転移して避けられた。


「今回はこれで帰ってあげるよ、うふふ、後次は成体のオメガフェンリルを使うから」


アリアナは冷たい表情を見せながら言うと転移して消えた。


「アーリア殿、娘は任せました」


「…はい」


アーリアはラスタルの言葉に頷くと自分も転移して自分の城に帰って行った。

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