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もう一人の兄
〔サキュメアーレ王城〕
アーリアはベランダに置いている椅子に腰掛けてほへーと日向ぼっこしていると一人の少年が近付いて来た。
十八歳の兄ルシウスである。
「やぁアーリア、久し振りだね」
「ルシウス兄様!?」
アーリアは冒険家でありたまにしか顔を見せない彼が現れた事に驚く。
「君が魔王になったと聞いてね?祝いに来たんだ、おめでとう」
ルシウスはそう言うと妹の髪を撫でる。
「アッシュの事は残念だった」
「うん…」
「君が魔王になったと言う事は誰が王座に付くんだい?」
「サーリアお姉様だよ」
「なるほど、適任だね」
ルシウスは冒険家を続けたい。
そのためサーリアが王になってくれるなら大歓迎だ。
「でも本当は兄様が王にならないといけないんじゃ?」
「全力で拒否するよ、さてここにいると父上に捕まりそうだから、失礼する!」
妹の祝いをすると言う目的を終えたルシウスは転移してどこかに行った。
「おい!アーリア!」
「なぁに?お父様」
「ルシウスが来なかったか!?」
「今帰ったよ」
「あいつめー!」




