五話、全吸血鬼が私の部下です
〔冒険者ギルド〕
追放されてから二日目相棒が出来たアーリアはその相棒ルミナをまずは冒険者登録させた。
「大型新人ばかりねぇ…」
アーリアはレベル1時点からなんかステータスがヤバい大型新人。
ルミナは十二歳なのにレベルが高い大型新人だ。
お姉さんはこんな新人が来る時点で冒険者ギルドと言う組織は安泰だと思う。
「それじゃ依頼を受けるよ!」
「はい来た!」
美少女二人でクエストボードの前に立つ。
アーリアはとある依頼を見て目をキラン!とさせた。
「ドラゴンだって!面白そう!倒しに行こう!」
「いやいや…無理だから…私のレベルでも手も足も出ないから…あなたの魔力が多いて言ってもね…」
魔力量が多く威力も高いがドラゴンに効くほどではないと言うのがアーリアの現状の魔法である。
『そう言うのに勝てるように割れが寝ている間に毎日鍛えてやるから今は我慢せよ』
サキュバスの特性の一つで夢の中での修行が現実に反映されると言うものがある。
そのためアーリアは眠っている間に修行をして剣技や魔法を鍛える事が出来るのだ。
ちなみにこれで鍛えてもレベルは上がらないあくまでも腕が上がるだけだ。
「はぁい…」
アーリアは思う武器もないしねと。
「とりあえずはゴブリンにしておきましょう、お互いの実力を見るのにも丁度良い相手よ」
「分かった、受けて来るね」
アーリアが依頼書を取り受け付けに向けて走って行った。
ルミナは思う普通ならば自分がこう言うのもやるべきなのだがと。
しかしアーリアは自分でやりたがりしかも行動が早いタイプであるためやる暇がなかった。
「受けて来たよ!行こっ!」
「ええ!」
二人はギルドを出てグラガス荒野に向けて旅立った。
〔グラガス荒野〕
「そう言えばアーリア、伝えておく事があるわ」
荒野を歩きつつルミナはアーリアに伝えておく事があると言う。
「何?」
「あなたが覚醒した事により全吸血鬼があなたの軍門に入るわ」
「へっ?世界中の吸血鬼が私が覚醒しただけで?」
様々な魔族達に会いに行って自分の軍門に入ってもらう予定であったアーリアであるが。
いきなり全吸血鬼が自分の軍門に入ったと聞きアーリアは戸惑うしかない。
『吸血鬼は義理堅い種族だからな、お主が覚醒したと言うだけでも軍門に入るには奴等にとっては十分な理由だ』
吸血鬼が特別義理堅いだけで他の種族がこんな簡単に軍門に入るかどうかは会いに行ってみないと分からない。
「そう…」
「まっ全吸血鬼が部下になったくらいではグランデウスには勝てないわ、最低でも後二種族は配下に加えないとね」
「なるほど」
三種族を配下とすればかなりの軍勢となる。
グランデウスとやり合うには十分だろう。
『その二種族のうち一種族はアテがある、サキュバスだ、お主はサキュバスにとっては姫君だからな、快く手を貸してくれるだろう』
(サキュバスの国は確かサキュメアだったね)
『うむ、もう少し金を稼いでからサキュメアに向かうぞ、アーリアよ』
「分かった」
次の行き先はサキュバスと交渉するためサキュメアに行く事が決まった。
「もう少しお金を稼いだらね?サキュメアに行こうと思ってるんだけど良い?」
ゼーリアと決めた事をルミナにもアーリアは伝える。
「良いわよ、あなたの軍門に入ってくれそうな種族と言えばサキュバスだしね」
ルミナもサキュメアに行く事に同意してくれた。
「あっ、ゴブリンの住処があったわよ、それじゃ私の力見せてあげる!」
話しながらルミナは言っていたのだ自分の力を見せると。
「ぎゃぁ!」
「がぁ!」
ゴブリン達はアーリアとルミナを見つけたようで騒いでいる。
ルミナはそれを見て剣を引き抜くと駆け出した。
「ぎゃあ!」
ゴブリンは汚れた武器をルミナに向けて振るうが少女は余裕で避け斬り伏せる。
「当たらないわよ!」
投げて来た岩も避け蹴り飛ばして仕留め最後は電撃魔法で一掃した。
「おー!つよーい!」
アーリアはルミナの活躍を見て拍手をした。
ルミナはその拍手を受けて胸を張った。
「次はあなたの番ね」
「うん!見ててね!」
二人は暫く歩きまたゴブリンさん宅を見つけると頭上に魔力の塊を作り出す。
「へっ…?」
ルミナはその魔力の塊を見て思う。
これがレベル7が作り出す攻撃魔法か?と。
「そいや!」
アーリアはそいや!と軽い声で魔力の塊を放り投げ地面に着弾した塊は爆発してゴブリン達ごとお宅を消し去った。
「……………」
ルミナはその威力に硬直した。
レベル低くても魔王となる者は魔王らしさたっぷりなのだなと思いつつ。
「どう!?」
投げ終わったアーリアは私ってどうかな!?と振り返る。
「将来的にとんでもない強さになりそうだなって思ったわ」
レベル7でこの馬鹿威力なのだからレベルが上がればとんでもない事になりそうと思うのは当然である。
「やっぱりー?私ってすごいかなー!?」
「超凄いわ」
「いえー!」
超凄いと言われたアーリアは喜びつつゴブリンを倒した証拠を集めてゼーリアに教わった保管魔法で保存する。
「それじゃ帰ろう」
「ええ」
依頼を完遂した二人は報酬を貰うためギルドに帰ってゆく。




