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八話、強化されたアッシュとの戦い

〔グランデウス城〕


アーリアとアッシュが剣をぶつけ合う。


先程までアーリアに力負けしていたアッシュであるがソレを模した体となった途端にアーリアと同等に戦い始める。


「うふふ…本当に素晴らしい力…あのお方はやはり素晴らしいわ!」


体を作り替えられ精神も作り替えられたアッシュは今の自分の体を素晴らしいと言いアーリアを蹴り飛ばした。


飛んで来たアーリアをルミナが受け止めそこを狙い迫るアッシュをフィリーが風の魔法をぶつける事で止めた。


「はぁ!」


動きが止まったアッシュにアーリアは一発剣を当て斬り裂く。


「くっ…この力を得たしても…本当に忌々しい奴!!」


強化を受けてもそれを上回って来るアーリア。


アッシュはその強さに舌を巻きつつ連続して攻撃するがアーリアとルミナで対応され駆け付けたメルティの光の魔法が直撃しダメージを負った。


「まだ…まだ足りない…もっと力を!!」


アッシュはアーリアを殺すために更に力を望む。


ソレはその言葉に応えるとアッシュに力を送る。


「うふふ…あはは!!!!!!また私は強くなったわ!!」


ソレに送られる力によってアッシュは更に強力な魔人となる。


オーバードライブを使っているアーリアでも打ち負け蹴り飛ばされた。


「フン…ここまでのようねぇ?アーリア、やはりお前は無能なのよ、私と違ってね!」


「そんな事はないわ!」


アッシュの言葉を否定しながらナタリアが現れ剣を振るいアッシュを斬り付ける。


「母上…人間に戻ってしまったの?」


「アレンのお陰でね」


「ふぅん!!」


母が元に戻っている事に驚くアッシュにアレンが迫り剣を叩き付けた。


「アッシュ、お前を確実に討たせてもらうぞ!!」


アレンはいくつもの国を滅ぼしたアッシュを許すつもりはない。


親として彼の行いを正すためここで彼を討つそう思いながら連続で剣を振るう。


「お母様!」


アレンならば暫くは大丈夫そうだと思うアーリアはナタリアに近付く。


ナタリアは近付いて来た愛娘を抱きしめた。


「ごめんなさい…操られていたとは言え何度も何度もあなたに対して酷いことを言ってしまったわ…」


ナタリアはそう言いながら瞳に涙を溜めた。


「良いよ、操られてたんだもんずっとお母様の言葉は本心じゃないって分かってた、だから気にしてないよ」


「…ええ」


アーリアの言葉にナタリアは感謝する。


そう言ってもらえるだけでも救われた気がした。


「それじゃ行くよ!お母様!お兄様を倒そう!」


「ええ!」


アーリアとナタリアは頷き合うと同時に駆け出す。


アッシュはそれを見て背中の翼から羽を飛ばして来るがルミナ達がそれを全て防ぎアッシュの至近距離にまで迫った二人は彼女と斬り結び始めた。


「はぁぁ!!!」


アーリアは全力で打ち合いナタリアも全力を尽くす。


作り替えられたアッシュは確かに強いが想いが通じ合っているアーリアとナタリアは普段以上の力を発揮しておりアッシュを上回ると同時に彼女に致命傷となる攻撃を命中させた。


「くぅ…」


アッシュは大ダメージを負い動きが鈍った。


そこを狙ってアーリアは剣を突き出しアッシュの心臓を刺し貫く。


「はぁはぁ…」


アーリアはオーバードライブの限界が近くこれで勝てていて欲しいと思うがアッシュは心臓を失っても死なない。


「うふふ…あはははは!!!!まだ!まだよ!私はもっと強くなるわ!!」


体を引いて突き刺さった剣を引き抜いたアッシュの身体が変異して行く。


その体は巨大なドラゴンと変わり果てた。


「グルガァァァ!!!」


ドラゴンとなった事でアッシュは完全に理性を失った。


暴れ狂う暴力龍となったアッシュは玉座をめちゃくちゃに破壊し始める。


「外に出したら大きな被害を出してしまうぞ!」


その力を見てアレンは絶対に外に出すなと言う。


「分かってる!」


アーリアは駆け出そうとするが身体に限界が来てしまう。


動けなくなり地面に手を着いた。


「ガァァ!!!」


そこを狙いアッシュはアーリアに迫り腕を振り下ろした。

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