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最終話、幸せな世界

アーリア達は敵として次回作に登場予定です。

〔サキュメアーレ王城〕


数日の間に大量の国がダグギルズに対して降伏を宣言した。


ビームを撃ち込まれて死ぬよりアナスタシアに従って生きる道を選ぶ国が殆どだったのである。


「!!」


従わなかった国にはビームではなく地面から飛び出て来た触手が襲いかかった。


三ヶ月の間にアーリア達は大量の巨大魔瘴石を地面に仕込んでいたのである。


この触手に魔瘴石を打ち込まれて人間達は次々と魔人化して行く。


「ふふっ、本当に終わりだね?るみな」


黒光りをしていてボディに密着しておりそして露出度の高いドレスを着た王妃となったアーリアが現れた。


その手は腹を撫でている。


「…リア」


ルミナは負けが確定している状態でも諦めずにアーリアを見据えている。


「ふふっ、ねぇ?ルミナ、良い事を教えてあげようか?」


「何…?」


アーリアと戦おうとしていたルミナはアーリアの言葉を聞いて首を傾げた。


「私ね?会えなかった三ヶ月の間に妊娠したんだぁ…だからお腹の中にはご主人様との間に出来た子供がいるの」


アーリアは大切そうに自分のお腹を撫でつつ言う。


「…」


ルミナはその言葉を聞いて剣を下げてしまった。


アーリア一人を斬るだけなら良いがまだ何の罪も犯していない子を斬る事はルミナには出来ないのだ。


「あはっ、やっぱりルミナはそうだよね?私に子が出来たら斬れなくなる、本当に優しいんだぁ…」


アーリアはニヤニヤと笑いながらルミナに抱き着いた。


「もう諦めたんでしょ?ならあなたも魔人になろうよ?」


「…」


ルミナは抵抗せずアーリアのキスを受け入れてしまった。


子がいる時点でアーリアを斬る事が出来ないルミナは魔人となってしまう魔瘴石を拒否する事が出来なかったのである。


「ふぁ…ぁぁぁ!!!!!!」


ルミナは魔人化して行く。


暫くして禍々しいツノと尻尾と翼を生やしたルミナがアーリアの前で片膝を着く。


「私はあなたの剣よリア、永遠の忠誠をあなたとアナスタシア様に捧げるわ」


「うふふ、あなたには暗黒騎士の名を授けましょう」


「ありがたき幸せ…」


暗黒騎士の名を貰ったルミナは身を震わせて嬉しそうな顔を見せた。


「さてと、ルミちゃん、あなたの手でメルティとフィリーと魔人にしてあげて?」


ルミナがあっという間に魔人にされてしまった光景を見て身を震わせていたメルティとフィリーは抵抗すら出来ずに魔人と化してしまう。


「我々もリア、あなたとアナスタシア様に」


「忠誠を誓います」


メルティとフィリーもアナスタシアとアーリアに忠誠を誓う。


「これでまたみんな友達だね?一緒にこの世界だけじゃなく他の世界もご主人様の物にして行こうね?そうすれば幸せな世界が誕生するんだよ?」


「うふふ、それはきっと素晴らしい世界ね」


ルミナは魔人が何もかも支配する幸せな世界を想像して邪悪な笑みを見せた。





アナスタシアが名付けた暗黒四女神の手により世界は更に速度を増してアナスタシアのものになって行った。


しかし人類と魔族は僅かながら元の姿のまま生かされている。


何故魔人化させないのか?それは全て魔人化させると狩りをして遊べなくなると言う理由があるからだ。


「うふふ、随分とお腹が大きくなったわね」


アナスタシアは椅子に座るアーリアのお腹を撫でる。


「ふふっ、きっと邪悪で強い子として産まれるでしょう」


アーリアは自分の子が産まれそして他の魔人達のように人間達を支配するために働く様子を想像して邪悪に笑う。


「さぁ…この世界での遊びはもう終わり、他の世界の支配を始めるわよ」


「はい、ご主人様」


アーリア達の悪意は他の世界に向けて差し向けられて行く。



果たしてこの悪意を止める者が現れるのか?それはまだ誰も知らない。

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