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本当なら死んでた
〔グラガス荒野〕
荒野を二人で歩いているとルミナが話しかけて来た。
「ねっ?アーリアはどのくらいお兄さんをぶん殴ってやりたいって思ってるの?」
「えっ?やれるなら今すぐだよ?」
何故ならこのグラガス荒野のど真ん中。
十二歳の少女の足では絶対に街まで辿り着けない場所に捨てられたのだ。
間違いなく野垂れ死ねと言う意味で覚醒しなければアーリアは間違いなく死んでいた。
「相当にお怒りだぁ」
「当たり前でしょ、本当なら死んでたよ、私」
「そうねぇ、後良かったわねぇ?お兄さんは、あなたがこんなことで死んでたら魔族達が何をするか分からなかったわよ?」
アーリアが死んだと分かった瞬間に怒り狂った魔族達が大挙してグランデウスに襲撃を仕掛け滅んでいたかもしれないのだ。
「…それはそれで」
「こーら!」
冗談を言うアーリアの額をルミナは突く。
突かれたアーリアはいたーいと微笑むのであった。




