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とめどなく、
とぎれとぎれの
不格好な文字が
いとおしくて
切ない
こんなにも
必死で 圧し殺していたんだね
いつも 笑っていて
笑っていたから
言い訳だな
痛みの間を
聞こえないフリ してた
どうにも
見えない
恐ろしいほど
削ぎ 落と されて
きいん と
耳鳴りがするくらい
澄みきった 虚構
枯れた花の惨めさを
一言も言わずに捨てていく
そんな時
君の横顔を思い出すのです
ただただ真っ直ぐだった
そのまなざしを
曇りない笑顔を
思い出すのです
書き留めることすら
難しい日々
君は 数えて いた の でしょう か