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From A to Z  作者: Jade
B
6/130

正義はだいたい行方不明

あなたの隣にいた詩は

微笑んでいたのだろうか

それとも

涙ぐんでいたのだろうか

わからない

わからないことだらけだ

あなたを引き上げた詩は

一方で叩き落とすらしい

自意識の底へ

絶望を知ったあなたは

可愛らしさを脱ぎ捨てて

ずっと美しくなった

その瞳を見ようと思うほどに


形見分けを君は拒むだろうから

可憐なメロディーを口ずさむ

そうさ

それが詩だ

手が届かないことを知ったその先

虹の足をつかまえにゆく

シャボン玉でもいい

果てなき世界の切れっぱし

小声で叫ぶんだ

君のことを

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