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素朴な美しさ
森の子の
田の娘の
透明なまなざし
詰めた息を、
解き放つ風
急ぎすぎて
疲れた夜は
ゆっくり休もう
心に緑を宿して
愛していると言うには
早すぎた朝
君の歌から
彼方の地が見える
甘く
淡い
ひととき
ふわりと珈琲が香った
懐かしい写真に
目をとめて
微笑む
なぞる記憶の中で
泣いていいんだよ、と
君が笑った
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夢に棲む貴方
どうか
安らげますように
注がれる水が
尽きないよう
甕を傾ける日々
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