前へ目次 次へ 52/130 句集《雪中松柏》 社会鍋初めて見て二度見する 世は末と謳う人々恋もせず 君の香のやわらぎこそ救いなれ 凍空に輝きありて君と見る 別れ行く友に笑顔と言い聞かせ この恋を君は知らない風の花 二年ぶりすらりと立った横顔よ 幸せの名を問う聖夜雪が舞う イブまでも疲れに沈む君に祈り ひたひたと迫る底冷え京の冬 どこにいても君と繋がるLINEだね 来る度に七変化する東京駅 変わらない祖母の幻影端の駅 雪深い君の町聞く彼方から 柚子くれるおばあちゃんに微笑んで