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せいなるもの
官能の奥の奥を
さらけ出したい
人間であることも
いっそ忘れてしまって
まっさらに還ってゆく
その瞬間の白さ
わたしとあなたが
いなくなったその先
夢を見るの
果てしなく続く
あわいの命
心臓から声をあげて
薔薇色に染まる
きっと
懐かしいその匂い
とめどなく溢れて
ああ
永久を知る刹那
あなたと共にいる
奇跡
ただ繰り返すだけではないと
信じている
生 性 精 聖 声
限りあるもの
を
限りなく続け
儚さ
を
積み 重ね
紡ぎゆく 永遠
ふわりと花が咲く……
…………。