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~1部2章~え?新入生代表?

前回のあらすじ

なんかクセの強いドラゴン娘と交流して筆者とアカリの得意料理を食べたぞ

 バサバサッ チュン? ジィー


 チュンチュン チュンチュン 「『ベンディッタ(風の矢よ)!』」 ビエーーーー!!!!


「断末魔もうるさいんかい!」

 次からは風魔法で包んで遮音性高めてから仕留めよう……

「おはようございます、アカリ。」

 フェティが朝起きるのも早くなったなぁ……

「おはよう、フェティ先生」

 今日は入学式だ、入学式自体は10時から始まり、生徒は9時登校なのだが、あいにく教師と助手なので少し早く向かわなければならない。

 本当は朝はゆっくりしたいんだけどなぁ、あと40分で家を出なければないといけない。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ハイ・グラウスに着くとまだ8時半なのに生徒を幾人か見かけた。

「なんかみんな来るの早くない?キャリーケース持ってるし。」


「生徒も教師も基本寮生活ですからね、それででしょう。私達も寮生活ですよ、家からだと遠いですから。」


「え?聞いてないし荷物持ってきてないけど?」

 そう私が困惑していると、フェティが懐から小袋を取り出した。

「服と調味料全般はここに入れましたから、安心してください。」


「調味料も……だてに冒険者やってただけあるね、それはなんなの?」

 大方変身魔法だろうか?そう聞くと、フェティがドヤ顔になった、なんだか久々に見た気がする。

「マジックバック、レキュリスという魔物の腹袋で出来ていて、魔法で空間を広げるより沢山の物が入ります。非常に希少な魔物ですが以前仕留めました。」

 レキュリスかぁ……見かけたら仕留めておきたいな。

「見た目は?」


「子供程度の大きさで青色、腹袋が赤色で素早い、生息地は主にダンジョンの中にいるので」

 なるほど、分かりやすそうだ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 入学式はもっとも広い大講堂でやるらしい、なんと約2万人入る広さだこの学校の広さには驚かされる。

 こんな所で挨拶するような主席とかの子は大変だろうな、とか思いつつ入学式の細々とした用意を手伝っていると。

「アカリ君ではないか!」

 聞き覚えのある声が聞こえたので振り返ると以前食事をしたハゲが居た、ワタシに自己反省をさせてくれたウィルハルトだ。

「まずは入学おめでとう、なんでも試験では凄かったと聞いたぞ!なんでもあのトニーに血を流させたらしいではないか!本官が見込んだだけはある!」


「いえ、そんな……トニー先生が手加減をしてくれただけです。」


「過度な謙遜は時に他者を貶めるぞ、そこは自信を持つといい、その成果が認められて入学生代表挨拶もする訳だしな。」

 は?聞いてないが?フェティ?

「なにを腑抜けた顔をしているのです。試験官にダメージを与えたのはあなただけなんですから当然でしょう。」

 振り返るとそんなことを言われた、せめて事前に言ってくれてもいいんじゃないかな!?

 まあ立場的にも王女兼教師の恋人兼助手だしやってもおかしくはないのか……


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「諸君、ソフィア学園にようこそ、わしはルノリウス・オニロ校長じゃ、~~~~」

 入学式が始まり、なんか色々あった。

「在校生代表シュファール・グラウス」

 ザワザワ

「はい」

 在校生代表の生徒が壇上に上がった、水鏡に映る星々のように美しい、おそらく苗字からして王族なのだろう。

 他の生徒がざわつくのもわかる。

 もっとも、美しすぎてざわつきも無くなってしまったが。

「『ペルヴェニス(声よ届け)』皆様、ごきげんよう。秋の香りが漂い、涼風が優しく祝福してくれる今日、皆様が入学してきてくれた事を在校生を代表して祝わせていただきます。ご入学おめでとうございます。


みなさんはこれから始まる学園生活に、馴染んでいけるのか、成長できるのか、不安や期待が入り混じっている事でしょう。


かくいうワタシも同様で、3年前初めて特学科へと入学した時、勉学はもちろん良き友が出来るかどうか非常に不安で緊張しながら入学した事が昨日の事のように思い出せます。ですが安心してください、教師や先輩方はもちろん、同じ授業の仲間がアナタ達を支えてくれるでしょう。時にアナタを支え、時にアナタを叱咤し、共にアナタと泣いてくれます。そんな人達が必ずアナタにも見つかります。大丈夫ワタシもそうでした。それほど、この学園は暖かいのです。


ソフィア学園には様々な教科があります、一つに絞ってもいいですしいくつ選んでもかまいません、どの教科も必ずアナタを成長させてくれます。その事を忘れずに妥協せず、絶えず努力をし続けてください。そうして卒業した暁には必ずアナタが成長した事を実感できて、アナタのやりたいことをやる力が身についていますから。


皆様のこれからの学園生活が、実り多く、かけがえのない素晴らしいひと時になる事を祈ります。本日はご入学おめでとうございます。


妖精歴256年9月1日

在校生代表 特別学科4年シュファール・グラウス」

パチパチパチパチ!!

 割れんばかりの拍手が巻き起こった、内容はスピーチ考えてて聞いてなかったけど。

 え?ワタシこの後にやんの?くっそ荷が重くない?絶対嫌なんだが?しかも最初魔法使ってたやん、えちょまって?

「新入生代表、アカリ・フェリティーナ」

 ええいままよ!

「はい!」

ザワザワ

 そりゃざわつくよねぇ!?黙らせてやりたいが困った事にいくらワタシの顔が良くてもそこまでの美貌は無い、おとなしく喋り出す。

「『ベン(風よ)』」

 風魔法を講堂内に漂わせそこに声を載せる、大分めんどうだけど仕方ない。

「皆様、こんにちは、新入生代表のアカリ・フェリティーナです。 まずは新入生代表として入学式の場を頂けた事に感謝します。


ワタシ達はこれから様々な出来事に出くわすでしょう。楽しい事もあると思います、辛いこともあると思います、悲しい事もあると思います、幸運な事もあると思います、出会いも別れも、成長だってあるでしょう。


 ですが、例えどんな事があったとしても、それでもワタシ達は、仲間と助け合い、努力していく事をここに誓います。


新入生代表 特学科1年 アカリ・フェリティーナ」

 パチパチ

 みじけぇぇぇ!!!!なにこれぇ、もっと早く教えてくれれば良かったのにぃ!!

書いてる途中で設定集にドラゴニュートの事を書き忘れたのに気付いたぞ。

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