49話 スライムライダー
赫月の盟約——訓練場。
---
昼。
---
轟音が響く。
---
メタの投擲。
---
ナイトの影移動。
---
トールの影粘域。
---
三位一体。
---
その連携は、
既に異常だった。
---
リシア「……」
---
その様子を見ながら、
リシアが少し眉を寄せる。
---
速い。
---
強い。
---
だが。
---
自分だけ、
少し噛み合っていない。
---
トール「リシア?」
---
リシア「いや」
---
ハウルの剣を肩へ担ぐ。
---
リシア「流石にあれはズルだろ」
---
ローグが笑う。
---
ローグ「正面から付き合う必要もあるまい」
---
リシア「でも近づく前に終わりそうなんだよな……」
---
確かに。
---
今の連携は、
超高速立体戦闘。
---
普通の前衛では追いつけない。
---
その時。
---
メタが近づく。
---
ぷるり。
---
そして。
---
後方。
---
大量のスライムが集まり始めた。
---
リシア「……おい?」
---
一体。
---
二体。
---
十。
---
二十。
---
五十。
---
全て、
メタ配下のスライム。
---
それらが融合する。
---
“ゴポォッ……”
---
巨大化。
---
青黒い大型スライムへ変化。
---
ローグ「ほう」
---
ユリウス「統合個体形成確認」
---
トール「まさか」
---
メタが頷く。
---
そして。
---
リシアを見る。
---
リシア「……乗れって?」
---
メタが再び頷く。
---
リシアは少し笑う。
---
リシア「面白ぇじゃん」
---
飛び乗る。
---
瞬間。
---
“ドンッ!!”
---
加速。
---
リシア「うおぉぉぉぉ!?」
---
凄まじい速度。
---
だが。
---
落ちない。
---
スライムが足場を形成。
---
重心補助。
---
粘性制御。
---
完全固定。
---
ローグが杖を振る。
---
次の瞬間。
---
地面から巨大な岩壁が隆起。
---
リシア「うおっ!?」
---
だが。
---
ライドスライムが加速。
---
壁面へ張り付く。
---
そのまま走破。
---
リシア「はぁ!?」
---
壁。
---
段差。
---
悪路。
---
無視。
---
完全な地形踏破。
---
さらに。
---
ローグが再び杖を振る。
---
巨大な岩弾。
---
高速射出。
---
だが。
---
“グニャッ”
---
スライムが自動変形。
---
盾化。
---
衝撃吸収。
---
攻撃を受け流す。
---
リシア「っ!?」
---
さらに。
---
左腕。
---
ベヒモスライトシールド。
---
“ドゴォッ!!”
---
シールドバッシュ。
---
高速移動の勢いそのまま。
---
岩塊が粉砕される。
---
リシア「ははっ!!」
---
笑う。
---
さらに加速。
---
スライムが地面を滑る。
---
跳躍。
---
空中旋回。
---
リシアがハウルの剣を抜く。
---
“ザンッ!!”
---
高速斬撃。
---
そのまま着地。
---
再加速。
---
リシア「これ最高じゃねぇか!!」
---
ローグが笑う。
---
ローグ「ようやく噛み合ったのう」
---
トールも笑う。
---
ナイトが影から飛び出す。
---
メタがランス投擲。
---
トールが影粘域で加速。
---
そして。
---
リシアが高速突撃。
---
完全包囲。
---
岩壁が一瞬で切り裂かれる。
---
静寂。
---
リシアがスライムから降りる。
---
息を吐く。
---
その瞬間。
---
“ピコン”
---
天の声が響く。
---
《スキル【スライムライダー】を獲得しました》
---
《ライドスライムとの高位同調が可能になります》
---
《粘性制御補助》
---
《重心共有》
---
《高速機動補助》
---
《自動防御補助》
---
《粘性身体操作補助》
---
リシア「……マジで」
---
トール「おめでとう」
---
ローグが笑う。
---
ローグ「素晴らしい才能じゃな」
---
メタが嬉しそうに揺れる。
---
そして。
---
大型スライムの表面が変形。
---
まるで。
---
誇らしそうに胸を張っているようだった。
■ リシア(第49話時点・修正版)
---
■ 種族
人間
---
■ 役割
高速前衛/機動剣士
---
■ 戦闘スタイル
高い身体能力と直感を活かした、
超高速接近戦を得意とする剣士。
---
現在は、
メタ配下スライムとの連携により:
- 高速機動
- 地形踏破
- 自動防御
- 突撃戦
を実現。
---
通常の前衛とは一線を画す、
特殊高速制圧型へ到達している。
---
■ 主武装
---
■ ハウルの剣
ブラックハウル素材を使用した片手剣。
---
軽量かつ高強度。
---
高速戦闘との相性が極めて高く、
連撃性能に優れる。
---
風属性との親和性を持ち、
速度を殺さない設計となっている。
---
■ ベヒモスライトシールド
ベヒモス素材を使用した軽量高耐久盾。
---
重装盾とは異なり:
- 高速移動
- 受け流し
- シールドバッシュ
を前提として設計されている。
---
■ スキル
---
【剣術】
基本戦闘技術。
---
高速斬撃と実戦対応力に優れる。
---
【身体強化】
身体能力向上スキル。
---
速度・筋力・反応速度を強化。
---
【高速機動】
瞬間加速・方向転換補助。
---
リシアの戦闘の核となるスキル。
---
【危険察知】
敵意・殺気・奇襲感知。
---
直感型感知能力。
---
【盾術】
盾の扱いに関する技術。
---
現在は:
- 防御
- 受け流し
- 打撃
- シールドバッシュ
へ応用されている。
---
【スライムライダー】
ライドスライムとの高位同調スキル。
---
■ 効果
- 重心共有
- 粘性制御補助
- 高速機動補助
- 自動防御補助
- 粘性身体操作補助
---
ライドスライムを、
自身の身体のように操作可能。
---
【粘性回復(中)】
粘性由来の補助回復能力。
---
戦闘中:
- 止血
- 疲労軽減
- 衝撃緩和
- 筋肉補助
を自動補助する。
---
特に高速機動戦闘との相性が高く、
長時間戦闘能力を大幅に向上させている。
---
【影潜伏】
ナイトが仲間となった際、
メタが獲得した影系能力の応用技術。
---
影へ潜伏し、
影から影へ飛び移る事が可能。
---
潜伏し影から影へ飛び移る事で、
- 奇襲
- 接近
- 撹乱
- 回避
に優れる。
---
現在は、
トール、メタの影粘域や影支配と高速機動を組み合わせることで、戦場を立体的に移動可能。
---
■ ライドスライム戦闘
---
メタ配下スライム50体を統合した、
大型ライドスライムへ騎乗。
---
■ 特徴
- 地形無視移動
- 高速加速
- 壁面走行
- 空中跳躍
- 粘性衝撃吸収
---
さらに、
敵攻撃へ自動反応し:
- 盾化
- 衝撃吸収
- 受け流し
を自動実行。
---
また:
- 粘性回復
- 疲労軽減
- 筋肉補助
も同時発動する。
---
ベヒモスライトシールドとの併用により、
極めて高い前線維持能力を誇る。
---
■ 総評
---
現在のリシアは:
- 超高速機動
- 突撃
- 攪乱
- 制圧
を担当する、
特殊高速前衛。
---
トール達の立体連携戦闘へ、
完全適応を果たした。
---
ローグ曰く:
---
«「まるでベヒモスじゃな……」»




