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精霊の加護 〜Blessing of spirits〜  作者: 荒巻一
第3章 ブリテン連邦編〜機械王と円卓の騎士〜
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第57話 アーサー王の加護

祝6000PV達成!

いつもご覧にくださる読者の皆様に感謝です。

これからも宜しくお願いします。


      〜円卓の騎士王・アーサー〜


 ここは西北に浮かぶ島。

 その島には4つの王国があり、独自の文化を築き上げてきた。その島の名前はブリテン連邦。


①イング王国

 ブリテン連邦の中で広大な土地を持ち、騎士道精神が根強い地域であり、()()()()()いう軍隊がある。

 円卓の騎士の団長であり国王でもあるのが()()()()と呼ばれる男である。


②ウェール王国

 産業革命を興し経済を潤した王国。

 その立役者となったのが()()()()()である。

 彼は魔導技師と呼ばれる職業を作り、魔導具を作ることを教えている。


③スコット王国

 元々独立していた王国であった。

 しかしイング王国とウェール王国が手を組んで力をつけたことで傘下に入った。

 

④アイル王国

 ブリテン連邦は2つの島に分かれている。

 大きい島を本国と呼び、小さな島を連国と呼んでいる。連国がアイル王国である。

 この王国は魔導技師に取って必要な材料が豊富にある。



 しかし現在のブリテン連邦は火中の渦に包まれていた。

 アイル王国がブリテン連邦の覇者にならんと3王国に対して宣戦布告を唱えたことで人類史上最大の過ちとされる戦争の引き金を引いたのだ。

 アイル王国の中でも反対派がいたことで、北アイル王国が誕生した。北アイル王国は3王国の支援もあってアイル王国との対立が長く続いているのだった。



【イング王国内・キャメロン城】

 会議室の中には、4人の騎士が円卓を囲むように座っていた。

 アーサー、マーリン、カヴィン、ランスロット。

 今話してる議題はアイル王国に対しての対策であった。


「アイル王国め。どこからあんな物を」


 この戦争でアーサー王が手に焼いていたのは、アイル王国が持つ機械兵であった。人間と違い、疲れを知らず、恐怖心もなく、壊れるまで破壊の限りを尽くす存在であった。

 魔導具とは違うが、このような技術はウェール王国にしか存在しない。何者かが()()()()()()()()()()アイル王国に持ち込んでいると考えていた。


「マーリン!何か手はないのか?」


 マーリン。

 彼はアーサー王からの信頼が高く、作戦参謀を担っている。そんなマーリンからの提案はソシロア領からの援軍を要請するものであった。


「ここから秘密裏に動く必要がある。アイル王国の調査が必要となる。その為にも素顔の割れていたい人材が必要となる」


「それをソシロア領から迎入れるのだな」


「しかし信頼に値する人物かどうかだ…」


「ランスロット。その心配は不必要だ。現在は円卓の騎士はアーサー王含め1()2()()。空席がある。この席に座れる人物は信用に値する」


 この13番目の席はマーリンの魔法がかけられていて、座ることが出来る人間は実力と共に円卓の騎士としての素質がある。


「なら早速、ドミトリー王に救援を要請するとしようか」


「では私が準備に取り掛かる」


「カヴィン頼んだぞ」


「私はスコット王国に向かい、戦況を確認してくる」


「その必要はないのでは?」


 マーリンがアーサーを止めようとしたが、アーサーには王たる威厳としてのルールがあった。


「同胞が戦っているのだ。王である私が後ろで待つのは良くはない。この間の城はマーリン、ランスロットに任せるぞ」


 こうして4人だけの会議は終了した。

 

「アーサー?」


 会議が終了して戦の支度をしていたアーサーに声をかけたのは、妻である()()()()()()だ。


「ネヴィか。今からスコット王国に向かうため暫く空けることになる。待っていてくれ」


「はい。わかりました」


 アーサーとグィネヴァアは抱き締め合い愛を共有していた。夫妻という関係はこうして愛を確かめ合うものなのだ。

 しかしグィネヴァアの顔は少し違っていた。喜びの顔ではあるが、その顔は何か違った意味での喜びであった。


 アーサーは聖剣を手にして、馬に跨りキャメロン城を後にした。

 これはシエルたちにとって新たな冒険になる前の話である。

ご覧頂きありがとうございます。

評価やコメントなどしていただけると嬉しいです。

引き続き『精霊の加護』を宜しくお願いします。

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