38掘 : モウ将ホルスタイン
「わかりました。一対一で勝負してあなたが勝ったら捕虜の魔族を
全て解放しましょう。裸相撲で勝負です!」
「いやいやいや、なんでいきなり裸相撲で勝負なんですか!というか
どうしてもう服を脱いでるんですか?わたしたちへの態度と違い
過ぎません?やっぱりオパーイなんですか、コラ!」
「アネットにソネット。俺も今日まで自分がオパーイ星人だとは、
思ってもいなかった。身近に巨乳が全くいなかったのもある。
アネットもソネットも女神様まで大草原の小さな胸しか持ってない
からな。ん?なんか天候が悪くなってきたな?でだ、所詮巨乳など
最初から垂れて形が悪いか、気がついたら張がなくなって垂れてま
したぐらいで女性の魅力はもっと別にあるもんだと思ってました。
お前らには、何もないけどな!なんかゴロゴロ音がするな?
別にカッコつけていたわけじゃない。普通が一番だと本気で信じて
ました。でっかいオパーイなんかグラビアとか洋物でしか見ない
じゃん。大概見世物で、好みでもないお姉ちゃんの持ち物とか、
病的なもの垂れてるものばかりなわけだ。コレみたいに生で拝める
ことなどないわけだ。だから良くないイメージばかり刷り込まれて
いるわけよ。でもね、実際に、好みの顔、好みのスタイル、好みの
服装で目の前にしてみたらどうよ?あのオパーイを視ろ!見ろじゃ
なくて視ろだ!あれだけデカいのにツンとわずかに上を向いた
ロケットオパーイ、いやサイズ的にはICBMか?肩紐なんか身体
から浮いてるんだぞ!あれを視たら覚醒するだろ?ほら2回行動
で、もう1回視ちゃう!お前らだって貰えるなら欲しいだろ?
どうなんだ、正直に言ってみろ!ソネットはどうなんだ!」
「先生、私、立派なオパーイが欲しいです」
「ソネット君、諦めたらそこでオパーイ終了だよ?」
「私もうすぐ250歳なんですけど、まだ諦めなくていいよね?」
「ほーたーるの ひーかーあり まどのゆーうーきーーー
皆さま本日もご来店ありがとうございました。ただ今をもちまして
本日の営業を終了させていただきます。誠に有難うございました」
「先生?」
「A・KI・RA・ME・RO?」
ソネットから距離を置き逆襲に気を付ける。
「エルフなんだから諦めろ!文句があるならおのれのDNAか無乳の
設定を呪うがよいわ!」
「あなたの国宝級のオパーイに免じて全ての捕虜を
お返ししましょう。既にバイセップスには話はつけています。
連れ帰って魔王陛下と検討してみてください。それとも裸相撲で
勝負してくれますか?できれば、そちらの方がうれしいのですが」
敵に囲まれていながら、どうどうと名乗りを上げるなど余程、
敏捷さに自身があるようだが、300体からのエルドゥワンゲリオン
に銃口を向けられていては逃げようはない。逃げるなら初動で行う
べきだろう。
「弓使いが敵に姿をみせて近接に持ち込んでどうするんです?
いくら早弓が得意でも、撃たせませんよ?バイセップスは、
そこで寝てます。元気ですから確認してください」
ホルスタインはバイセップスの鉄格子に駆け寄り、声をかける。
「バイセップス無事か!何故裸なんだ?
お前らバイセップスにナニをした!」
「そんな変態にナニするド変態はここにはいませんよ?
あなたがそのド変態なら、今ここで遠慮なくどうぞ。
カメラ回していいですか?」
彼女は鉄格子の外から、バイセップスの丸だしのおケツに矢を
撃ち込んで叩き起こす。彼のほうは満更でもないようだ。気持ち悪い
声で鳴いている。履いていたパンツはいつ脱いだのだろう?寝るとき
裸族なのだろうか?
ようやく起きた彼は、乳牛に状況を話し、互いに納得がいった
みたいだ。それに合わせて捕虜の魔族たちを解放する。
「バイセップス、ちゃんと報告して来いよ!」
「分かっておる。我は必ず汝のもとに戻って来よう」
「じゃあ、次は80階のボス部屋で待ってるからな?」
「なぜ、このまま待たぬのか?」
「いや、魔王陛下が受け入れてくれるとも限らないし、なにしろ、
手持ちぶさだから狩りでもしてようかと」
「まあ、殺さない程度でたのむ」
さて、いいものを見せてもらったので気分も爽やかリフレッシュ。
サクサク掘って行こうかな?
71階層からは水のエリアだった。水生の魔物のが住むデカい湖
なんだか海なんだか。階層も深くなってるのでエリアも数キロ範囲の
広さがある。水中戦闘はゴーレムには相性がよくない。
「めんどくさいから、水を抜こう」
さっさと無限収納にエリア内の水を全て取り込む。
すると大小様々な水生魔物が湖底でピチピチ跳ねている。
ピラニアっぽい小型の魚から、サメに大ナマズに大イカ・大タコ、
クジラに首長竜にラッコにトド、ペンギンまでいる。
どいつもこいつも碌に動けないようだ。銃のいい標的だ。
ゴーレムで抑え込むまでもない。
ついに80階層のボス部屋に到達した。バイセップスたちが戻って
着ていたらいいのだが、ずいぶん早くついたのでボス部屋で待たせて
もらおう。せめて、ここのボスに話をつけてくれていたらいいんだけ
ど、どうでしょう?
「いらっしゃい。ここで待っていてくれるかな?待ち時間の間は僕が
お相手させてもらうよ」
短くサラサラなボーイッシュなショートボブカットの髪に、黒い
大きな瞳。小麦色の肌に映える白い旧スクミズ。
まあ、白い旧スクミズなんぞ存在しないから新しいんだけど。
そのうえ、膝上までの白いニーソを装備してやがる。
これは、最近ネットで発見した水中ニーソってやつか!
おまけに今度は子供でつるぺたの僕っ娘ときたか。
「僕はマゾ苦四天王がひとり、幼将シローヌ」
突如湧き出した霧が周囲にたち込める。
「僕の幻術、楽しんでね」
霧の中から、様々な魔物が現れ、襲い掛かってくる。こちらの攻撃は
雲を攻撃するが如く、魔物は消えうせるが、手応えは全くない。
さすがに大量の魔物からの攻撃の全てはさばききれず、幾度かの攻撃
を食らってしまった。しかし、ダメージは大したことはなく、なぜか
大型魔物の一撃も小型魔物の一撃も同じような感触がする。
つまりは、幻術であるせいなのであろう。
「ネタばらしで、幻術と名乗るヤツも珍しいな」
「この霧を消せる手段があるなら言わないよ。まあ、魔王様の命令が
こなければ命だけは取らないであげるよ」
「ここが地下迷宮の密室のままならよかったんだろうけど、今じゃ、
露天掘りで解放状態なんだよ。こちとら土建業なんでこんなものも
もってんだよ」
無限収納から地下作業時用の大型換気装置を取り出した。膨大な魔力
を注ぎ込んでオーバーブーストさせた換気扇は巨大台風並みの豪風を
巻き起こす。無事なのは、遠く離れてみているだけのソネット達の
部隊と装置の真横に立っている俺ぐらいだ。周囲の霧は、焼肉屋の煙
よりも早く換気され、僕っ娘は、吸い込まれまいと両手に持った鞭を
石柱に巻き付けて、しがみ付くている。
「お客様、お好みのお肉の厚さはいかほどでしょうか?
歯ごたえがあるステーキ用の厚切りでしょうか?
すき焼ようの薄切りでしょうか?
それともハンバーグ用のミンチにいたしましょうか?
で、どれにいたしますか?」
「ひーー!吸われる!吸われちゃうーーー!」
どこか楽しそうである。さすがマゾ苦四天王!




