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超現実拡張妄想変換装置(仮)改弐  作者: 西ノ圭吾
第1章 この世界
1/5

仮想現実内なの?

初投稿初作品です。

お手柔らかにお願いします。

社会人のため更新速度は期待しないで下さい。

〜〜〜プロローグ〜〜〜


「おい!バカ!やめろ!」

少し暗い部屋の中で若い男が叫んでいた。

年の頃は学生か十代後半といったところで、顔立ちは悪くない、むしろ童顔で可愛いとさえ言えるかもしれない。

男がなんで叫んでいるのか?知る者は誰もいない。


「だから!その変なナレーションみたいなのもやめろ!俺が寝ている間にこんなことしやがって!お前には親族が実験の道具にしか見えてねぇな!」

 

 見てみると若い男は椅子のようなものに座っており手や足さらには頭にも機械ようのものがまとわりついており、さながら巨大ロボットのコクピットの内部ようであった。

 どうやら、この機械により若い男は縛り付けられ動けないようである。


「うるせー!俺は今日は学校で試験があるんだよ!落ちたら追試…いや、無断で行かないとか留年すらありえるんじゃ…」


叫ぶことに疲れたのか、徐々にトーンダウンしてきた。

 まぁしかし若い者の抱える悩みについては聞く余地もある。

「おぉ…ということは?」

 学校には若者は自分探しの旅に出た、ありがちな話ですとだけ連絡しておけばいいだろう。


「…タスケテ」

 

さぁ、始めよう。


目の前に並んだ、様々な機械の起動音がうなり始めところどころか白い煙が吹き出す。


そして、若い男を見ていたもう一人の男は口の端を吊り上げ微笑する。


これから始まるは偉大なる儀式、

全ての知識を集約した、その集大成を見る時なのだ。

 慎重にそして大胆に機器計器の具合をモニターで見つめた男は少しはにかんだ。

 

そして、一言

 

「ごめ…失敗したみたいw数値が変な感じw」

 

その瞬間、若い男の周りが目視出来ぬほどの光に包まれる。

 

「!?…えっちょっま」

 

鳴りやまぬ機械音は徐々に高調して行き、高音で人の耳には聴こえぬ程に高まりを見せ、爆発前兆とでも言えるような激しい振動が若い男を襲った。

 

そして、若者の意識は死への恐怖からか真っ白になり、そのまま視界の暗転に伴い


意識が途切れた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




深緑溢れる大きな森の中、神木とも言えそうな大きな樹が近くにある付近に若い男が一人倒れていた。

怪我は一見してないようで、胸も小さく上下しており生きていると思われる。

男の手がピクピクと動き、男は動き始めた。


「うっ…酷い目にあった」


男は起き上がると周りを見渡し、驚愕に目を開く。


「なっ…何ここ?どこ?も…森?」


一面というか見渡す限り森であった。

男は頭の中を整理しようとする


(えーー!?何なの!。落ち着け落ちつけ考えろ。まず俺は…)


まず、男について。

男の名は久遠寺(くおんじ) (かい)

年齢は17歳。

普通の日本の高校生で部活は剣道部であった。


容姿、学力、体力なんら特徴があるほど優れている点はなく、唯一他と変わった点と言えば…


親族に変態…いや天才がいることだった。

その親族は開の父親の弟、つまりは叔父に当たる存在であった。


叔父の名は久遠寺 (まさき)


幼少の頃から天才鬼才の名を欲しいままに、様々な研究所や機関等からの誘いを断りゲーム会社に就職した性格等が破綻した残念な天才。


そんな叔父を持つ開は、幼少の頃はそれはもう叔父を尊敬していた。

周りから天才ともてはやされる存在を親類に持つことは誇りであり、年も10歳ほどしか変わらぬこともあり半ば兄のように思っていた。


だが、ゲーム会社に就職して叔父は変わってしまった…いや本性が出たのかもしれない。


ゲーム開発にひたすら没頭し、出来たゲームのデバック作業をひたすら俺にやらせたのだ。


最初は楽しかった。

自分もゲームが好きだったし最新の、さらには兄とも呼ぶべき存在が作るゲーム面白くないはずがない。


しかし、叔父が作ったゲームは一言で言えば

鬼畜

だった。

叔父の作成するゲームはジャンルで言えばRPGを作っており、さらには機械により、バーチャルリアリティの中で動けるもので、他の会社の開発ゲームとの一番の違いはリアルであるということに尽きる。


重さ暑さ寒さ等の質感が体感出来るほど優れたものであった。


だが、リアリティを追求した結果…

痛かった


そう、攻撃を食らうと普通に痛いのだ。

完全な鬼畜仕様だった。


叔父の会社の人がデバックやテストプレイをやりたくないもしくは皆が離れていく理由がよくわかった。


そして、開も最初は面白がっていたが、徐々にその辛さから嫌がり始めた頃に最新のシステムが完成したとかでテストプレイさせられることになったのだ。

もちろん絶対痛いだろうから、嫌がり逃げ回った俺に一度諦めたと思ったら…こういうことになったわけだ。


話を戻そう。


「これ…まさか柾のゲームの世界なの…か?」


いや、しかしゲームとは思えぬ質感があった。

頬を当たる風は自然過ぎて違和感はなく視界に見える森も現実にある森と遜色がない。

少し背後にある一際大きな樹など、なんというか神通力すらありそうな樹だ。


確かに今までのテストプレイをしたゲームも、かなり綺麗で現実と見まうばかりであったが、今回は桁が違う。


ゲームと思える要素が全くない。

服も朝、着替えた学生服のままだ。

(まぁ朝寝たのは朝食に睡眠薬でも盛られたのだろう。)


ガサッ


その時、周囲の茂みか出てきたものがあった。

一見するとそれは兎…に見える何かだった。


「はは…こりゃゲームだわ。兎に角があるなんてな」


そう、その兎のようなものには角が生えていた。

さらには、通常兎と呼ばれる動物に対して約1.5倍の大きさだった。

また目には無の感情があった。


「ゲームだとすれば…あれはモンスターだよな。序盤というか来たばっかりなんだから見逃して…」


くれるはずもなく兎のようなモンスターはこちら目掛けて突進してきた。


「バカやろーー!柾の鬼!鬼畜!悪魔!なんも持ってない状態で倒せるかーーー!てめぇのゲームは本当に痛いんだよ!絶対あれに攻撃されたらやばい!」


脳が最大限に警告を発し、全力で

文字通り脱兎のごとく開は逃げ出した。


しかしそこは、モンスターと人間の違いで逃げれるはずもなく追いつかれた


大樹を背にした開はモンスターと対峙し


(やめてくれ、初見ゴロシっていうか開幕即死とかこれRPGじゃねぇだろ!どこの鬼畜横スクロールだよ!


ジリジリとにじり寄る兎モンスター、そしてその角を前面に押し出した突撃が迫り、開は目を瞑り祈ったた…。


神さま柾さまご慈悲を…


数十秒は経っただろうか?いや感覚的にそう思っただけで実質は数秒だったろう


痛みはこなかった。


「えっ…痛くない?柾兄、改心?したのか」


恐る恐る開けた目に写ったのは、半分になった先ほどの兎モンスターだった。


「げぇっ」


そして強い血の匂いがした。

(まじかよ!?匂いまでこんな強烈に)


口元と鼻を両手で覆い俯く俺に何かが話しかけて来た。


「じzjskw…」


(ん…誰だ!?なんて?)


そこにはRPGの代名詞と呼べそうな金髪碧眼の若い男が立っていた。


顔立ちも整っており、頭にはバンダナ、上位は焦げ茶色の革鎧を下も剣道の前垂れのような感じで鎧をつけていた。

ゲームのパッケージにいそうないわゆる冒険者風の出で立ちで、現代日本ではまず見ない物騒な両刃剣を持ち、剣から血が垂れていた。


「おわっ!あっすいません!えっ、えっと」


状況からこの男が助けてくれたことは間違いないだろうと考えた。


しかし、さっき何か話しかけられたような気がしたがまるで何を言っているかわからない気がしたのが開の脳裏に不安を落とす。


(外国人?あぁてかゲームだしな日本人ばかりじゃないわな、っても相手の言語が分からないなんてそんなゲームないよな(笑)流石の柾でも。そんなゲーム日本で売れないよ)


意を決して、開は男に話しかける


「えっと有難う御座います。助けて頂いて」


すると男はちょっと驚くような感じを見せた後に


「なんだ、喋れるじゃないか。助けてから何度か大丈夫か?って聴いてたのに固まったままだったから。喋れないのかと思ったよ」


話が通じた!これだけで開は神と柾に感謝した。


(神様柾様、鬼畜からは卒業されたのですね)


初投稿緊張します。

冒頭すぎてあれですが感想等頂ければ気力が湧きます。

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