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猟奇的な探偵<警察を私物化しながら事件を解決する元刑事の女探偵>

作者:HERB
 警察を辞めて私立探偵として生計を立てていた北条 みこと(ほうじょう みこと)のもとに、新年早々に政治家である守倉(もりくら)議員の不倫調査が妻である守倉夫人から依頼された。当初は簡単な不倫調査のはずだったが、調査対象の政治家が謎の変死を遂げる。
 守倉議員の葬儀で、北条の警察時代の上司であった梶 雄三(かじ ゆうぞう)とひょんな事件で知り合った警部補の町沢 健斗(まちざわ けんと)と再会した。事件を調査していくうちに変死した政治家の黒い影となる暴力団・唐津組(からつぐみ)が見え隠れしていることに気が付く。さらに、守倉議員の不倫相手が唐津組の構成員でもあったことも判明した。やがて北条は唐津組の活動に首を突っ込むことになる。
 同時に、守倉議員変死の裏には警察に圧力がかかっていたため、事故死として報道された。北条はかつて自身が警察を辞めるきっかけとなったのも、自身が担当した事件が警察上層部の圧力によりもみ消されたことであった。
 守倉議員変死の調査に躍起になっている中で、今度は守倉議員の長男が自宅で殺害された。さらに、守倉議員の義理の息子でもある徳地(とくち)議員までもが講演会先のホテルで殺害された。だがこの2つの事件は犯人に繋がる証拠が出てこなかったため、捜査は難航した。それとも、この事件も警察に圧力をかけた結果、事件をうやむやにする魂胆なのか。
 警察が当てにならないと悟った北条は、やがて単独で一連の事件の調査に乗り出すこととなり、守倉議員の愛人に接触を試みる。町沢も、唐津組推進による薬事法改定が事件の大きなカギを握ることに気が付き、科捜研を巻き込んだ捜査を単独で始めた。
 事件の解決として、守倉一家殺人事件の犯人、唐津組の組長、警察に圧力をかけた人物、警察の内通者の4つの人物を同時に割り出すことにある。さらに、登場する人物全員が裏の顔を持っているため、敵味方の区別がつかず結末は予測不能である。
 誰が一連の流れの主導権を握っているのか。さらに、随所にちりばめられた伏線が事件解決のカギを握っている。それは些細なメッセージのため、誰もが見過ごしてしまうが、事件の主導権を握っている人物は一つとして逃してはいなかった。
 果たして、北条はこの厄介な人間が集まるのかで、厄介な事件を解決できるのか。
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