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その翌日、結城ひとみ嬢と一緒に授業を受けた後霧島は


「俺今日車で来てるから、車で行こうか。」

と、結城ひとみ嬢に伝えた。


ひとみ嬢は

「お、車?飲めないけどいいの?まぁ私はもともとお酒飲めないからいいけど。」

と返事をした。


ここでひとみ嬢について説明しておく。

彼女は酒があまり得意ではない。

ひとみ嬢と知り合った後、同じ授業を取っている仲間たちとみんなで飲み会をしたところ、ひとみ嬢は一切酒に手をつけていなかった。


話を聞くと、両親共酒が強くなく、自分もそうであろうとは思っていたが、調べてみるとアルコールに対してアレルギーを持っているらしく、酒を飲んでも得することはないとわかったため飲まないと決めたとのこと。


その話を聞いて霧島は


ほんとかよ


と思っていたが、たまたまその場に同席した他の女友達が、ひとみ嬢は酒を一口飲むと、すぐに両腕に蕁麻疹のような赤い斑点が出て具合が悪くなり帰宅したと言う話をしてくれた。


霧島は、その話を聞いてそれを信じ、大変だなぁと思っていた。


霧島は、ひとみ嬢の了解の返事を聞くと


「1人で飲んでもお互い楽しくないし、そもそも俺は酒好きじゃないからね」


と返事をした。


そんな世間話をしていると駐車場に着き、霧島は車の鍵を開けた。


「俺の車これね。乗って乗って。」


霧島は結城ひとみ嬢に乗車を促した。


「え、でっか!てか、いかついなぁ!あの噂になってた車って霧島くんの車だったのね」


そう笑いながら返事をし、楽しそうな様子を隠さず車に乗った。


「中も豪華やねぇ。しかも意外に綺麗に乗ってるね。」

結城は車の中を仕切りに見回し、そう感心していた。


「意外にとは失礼だな。てかあんまみんなよ恥ずかしいから。

こう見えても自分の道具は綺麗に大事に長く使う派なの。」


「車の乗り方とか、車の中って、その人の人となりが出るよねー」

ひとみ嬢はからかうような口調で霧島と会話を楽しんでいた。


「せいぜい失望されないように、丁寧な運転を心がけまーす。」


ひとみ嬢は、それでよろしい。と満足げな返事を返し、二人を乗せた車は出発した。

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