第十六話 口約束?いいえ、婚約(決定事項)です
第十六話更新しました!
少しずつ増えていくPVなどを見ているとニヤついてきてしまったりするのはヤバいやつなんでしょうか?
即興で作っていますので、ミス等が多発している可能性+ストーリーがめちゃくちゃな可能性もありますが、楽しんでいただければ幸いです!
それでは、第十六話どうぞ!
「さあ、着いたぞ」
俺が案内した場所は、アイリーンの部屋であった。
「え、ここ、もしかしなくとも第一王女様のお部屋でしょ?間違えたんじゃないの?」
「いや?ここであってるぞ。その王女様に会いに来たのさ。この騒動のあいだ全然顔を出せてなかったからな」
「何よそれ。王女様の婚約者、とでもいいたいの?」
「何を言ってるんだ?俺なんかが王女様の婚約者になれるはずがないだろう?」
「零、あんたもしかして…いえ、何でもないわ」
「ん?そうか、なら入るぞ」
俺はドアをノックし、アイリーン王女がいるか確かめる。
「アイリーン王女はいらっしゃいますか?零です」
「零様!?どうぞ、お入りください!」
王女から許可ももらったのでドアを開けて部屋の中に入る。
「お待ちしておりまし…た?」
「やあ、アイリーン王女。久しぶりってほども久しぶりではないけど久しぶりと言わせてもらうよ」
「え、ええ。それはいいのですが…そちらの女性は?」
「ああ、彼女はアイリス。今回の魔物大量発生もとい、ベヒモスとの決戦を共にした仲間だよ」
「ご紹介に預かりました、零の仲間でパーティーメンバーのアイリス、と申します。これから末永く零と一緒にいさせてもらうのでよろしくお願いします」
「あ、あらあら。そうでしたか。ご丁寧にありがとうございます。私は零様に心を捧げた第一王女アイリーンです。零様には末永くお世話になっております」
…彼女達のあいだで火花が散っているような気がするのは気のせいなのだろうか。
一々発言が刺々しい部分がある。
「と、とりあえず、久しぶりに話さないか?こっちも色々あったからさ」
「へ、へえ〜、色々ですか…」
「ええ、色々ありましたね。零と宿を共にしたり。」
プチッ
何かが切れる音がした。
(まずい!何かわからないがとてつもなくやばい!早くこの場から逃げないと俺がやられる!)
「ちょ、ちょっとトイレに…」
「れ・い・さ・ま?どこに行こうとしていらっしゃるのですか?」
目が笑ってないよ、王女様…
「え、いや…だから、その、ちょっとトイレに…」
「どこですか?」
「え、だから、トイレに」
「どこに行くのか、と聞いているのですよ?」
「…いえ、なんでもありません」
「そうですか!なら私とちょーっとお話しましょうね?」
「…はい」
俺は有無を言わせないアイリーン王女の剣幕に従うしかなかった。
「順序よく聞いていきましょう。まず、零様とアイリスさんは恋人なのですか?」
「それ全然順序よくないよね!?普通順序よくって言ったらこの場合アイリスと会うきっかけとか聞くよね!?いきなり核心ついていくの!?」
「ええ、そうですよ?それに、これから零は私とパーティーを組んで外の世界で一緒に過ごすの」
「ア、アイリス、さん?」
プチプチッ
(あ、また何かが切れる音が…)
「そ、そうですか。なら次の質問です。零様、私のことはどう思っていらっしゃいますか?」
「え、そ、そうですね…綺麗でいてどことなく少女のような可愛さを持っていらっしゃって、気品溢れる方、というところでしょうか?」
アイリーン王女が顔を真っ赤にしながらもアイリスに向けてドヤ顔で胸を張っていた。
…胸はそこそこあるな
「あ、零様今エッチなことを考えていたでしょう?」
なぜバレたし…
「そ、そんなことはありませんよ?」
「いいえ、見てたわね。王女様の胸を。…私だって少しはあるんだから…」
「ん?なんか言ったか?」
「いいえ、何も?」
「ていうか見てないって言ってるだろう?」
「女性はそういう視線に敏感なのよ」
「そ、そうなのか!?」
「あ、やっぱり見てたんだ」
「零様…」
二人が軽蔑したような視線を向けてくる。
(だって仕方がないじゃないか!胸を張られたら見てしまうじゃないかよ!だってそうだろ!?胸を強調してるってことは見てくれって言ってるようなもんじゃないか!)
「…すいません、俺が悪かったです」
「よろしい、そういう悪いと思うことを素直に謝れるのは零のいいとこね」
「ええ、ほんとに。ちょっと恥ずかしかったんですからね!責任取ってください!」
「ああ、責任くらいならいくらでも…」
「ほ、ほんとですか!?」
いきなり王女が身を乗り出してきた。
「え、ええ。ほんとですよ?」
「ほんとのほんとに?」
「ほんとのほんとにです」
「ほんとのほんとのほんとに?」
「だからほんとだって言ってるでしょ?」
「言質は頂きましたからね!責任取ってもらいますから!」
「は、はあ…?」
「ちょっと、メイドさん来ていただけませんか?」
「何でしょうか、お嬢様」
「今から書く手紙をお父様に届けてほしいのです。お願いできますか?」
「もちろんでございます。それでは、手紙を書き終えられたならばまた声をおかけください」
「わかりました」
アイリーン王女は鼻歌を歌いながら手紙を書いていく。
「何を書いてるんだ?」
「秘密です!」
すぐに手紙を書き終え、それをメイドさんに渡す。
「…まさか、ね」
「ん?何がまさかなんだ?」
「いいえ、何でもないわ。それより、王女様?」
「何でしょうかアイリスさん」
「抜け駆けは許しませんよ?」
「な、何のことでしょうか?」
「…やっぱり」
「なあ、何の話を…」
「アイリーーーーーーーーン!!!!!!!!」
ドアの外からとんでもない声が飛んでくる。
そして、
「グワッ!」
それと同時にドアが蹴破られ、俺は飛んできたドアに押しつぶされた。
「どどど、どういう事なのだ!!勇者零と婚約し、更に零の冒険について行くなんていきなりどうしたのだ!」
「私はもう決めました!アイリスさんに負けたくないのです!私は零様と婚約し、結婚させていただきます!」
「ま、まあ…その点はまだ分からなくもない。確かに零殿ならば我が愛娘を授けてやってもよいが…問題は次じゃ!」
…聞いているとその部分もだいぶ問題ありなのですが?
「冒険について行くのは許さんぞ!」
「どうしてです!私は零様のことをほとんど知りません!ならば零様のことを知るために零様について行き、そして、私の事を知ってもらうためについて行くのはいけないことでしょうか!?」
「む、むう…でもダメだ!我は認めんからな!…婚約の部分は認めてやっても良いが…」
いやいや!
そっちも認めない方針じゃないのかよ!
「うっ、痛てて…」
「はっ、零様!ご無事ですか?」
「なんとか…でもこの状況についていけてない人物が俺ともう一人いるんだが…」
「大丈夫です!アイリスさんには私から説明しますので。零様にはお父様を説得してほしいのです!」
「いや、その前提を俺は話し合いたいんだけど…」
「だから、言質を取ったって言ったじゃないですか」
「…あれ、そういう意味だったの!?」
「えっ…違ったのですか…?」
うるうると目を潤わせ、上目遣いでこちらを見てくる王女。
「貴様、我の愛娘を泣かせるのか…!!!」
「い、いえ!誠心誠意、真心を込めてアイリーン王女を愛させてもらいます!」
「零様!」
…もう取り返しがつかなくなってしまった。
「…はっ!だ、ダメです!零は私のなんです!」
いや、お前のモノになった覚えもないが…
「大丈夫です!零様にはハーレムを作ってもらう予定なので!」
「ファッ!?」
「それに婚約と言ってもまだ先の話。今は口約束のようなものです」
「ハーレムのことも気になるけど…今はってことは後々は婚約になるってことだよね?」
「もちろんですよ?」
「あ、さいですか」
どうやら俺には決定権がないらしい。
(ああ、俺の知らないところでどんどん訳が分からないことが加速していくなあ…)
俺は今遠い目をしているのが自分でもよくわかる。
とりあえず、ハーレムやら婚約の話やらはまた後でゆっくり聞くことにしよう。
王女様との口約束という名の婚約(なお、これは決定事項である)も受け、こうなると確実に魔王を倒し、この国の王様にもならないといけないのかもしれない…。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
冒険パートに入る前の零の災難を書きたくてつい筆(という名の手)を動かしてしまいました。
皆さんから見てこの小説はどうなのでしょうか?
上手くかけているのかかけていないのか。
ストーリーが面白いのか面白くないのか。
その辺が良くわからないので感想などを書いていただけると改善していこうと思います。
感想、評価、ブクマ等して頂けると凄く嬉しいです!
ミス等のご指摘もどしどし受け付けております!
それではまた次回お会いしましょう!




