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第十二話 魔剣解放

 第十二話更新しました!


 遂に始まる零とベヒモスの戦闘。

 上手く描けないことに文才のなさを実感させられます。


 それでも今出来る精一杯で書かせていただいたので楽しんでいただければ幸いです!


 それでは、第十二話どうぞ!

「やっぱりでかいな。体長30~50メートルってとこか。さて、どう時間を稼ぐかな」


 ベヒモスの注意を引くためにベヒモスに向けて走り出した俺は今自分が使える手持ちの手札を考えていた。


 まず、剣術。

 これはほぼ意味をなさないだろう。

 何故ならまず持っている剣ではベヒモスには通じないということと、スキルのレベルが低すぎるからだ。

 俺が読んだ本によると剣術のレベルを最低9まで上げればどんな剣でも大抵のものは斬ることが出来るようになるらしい。

 だが俺の今のスキルレベルは3。

 どう足掻いてもベヒモスの硬い皮膚を斬れそうにない。


 なら次に無属性魔法について考える。

 これは囮となるなら最適な魔法を使えるかもしれない。

 これもまた本の情報だが魔法のスキルレベルが上がると使いやすくなる魔法が増えるらしい。

 使いやすくなるだけでどんな魔法を一応は発動できるがそのレベルまで達しないと途中で魔法が暴発する可能性があるので実際には適正レベルまで上げてからその魔法を使うのがほとんどらしい。

 そして今の俺の無属性魔法のレベルで今使えそうなのは身体能力強化(ライズ)、そして魔弾(バレット)という魔法である。

 身体能力強化(ライズ)はその名の通り自身の身体能力を魔力が続く限り強化し続ける魔法だ。

 強化幅は最大魔力量に依存するらしい。

 そして魔弾(バレット)

 これは魔力そのものを弾に変え、敵にめがけて放つ魔法である。

 この魔法は数と威力が反比例していて、数が増えると威力が下がり、威力を上げると数が減る仕組みになっている。

 これは任意の調整が可能であり、弾を作れる最大数、もしくは弾の最大威力はこれもまた最大魔力量に依存する。

 この二つで何とか五分か六分程度なら凌げるはずだ。


「よし!行くぞ、ベヒモス!」


 まず身体能力強化(ライズ)を俺自身にかける。

 ちなみに最大魔力量は地道に増やせる。

 俺もコツコツと毎日毎日寝る前に魔力を使い切り少しずつだが総量を増やしてきた。

 おかげで強化されてる間はずっと魔力を使い続ける身体能力強化(ライズ)も最大十五分までなら使えるようになった。

 恐らく魔弾(バレット)を併用しても五、六分間は持つだろう。


「まずは小手調べだ!魔弾(バレット)五十連!」


 今の最大魔力量からすると数にして最大百発は打てるはずなのでその半分の五十発で威力もそこそこある状態を選択。

 その判断は間違っていなかったようでベヒモスの注意は俺の方に傾いた。


「よし!こっちに来い!」


 弾を撃ちながらアイリスがいる方向とは逆の方向の森の中に進んでいく。

 ベヒモスはその巨体のせいか、そこそこ動きは鈍かった。

 だが肝心の攻撃は硬い皮膚に阻まれ全く効いていない。


 (アイリスの溜めが終わるまで残り四分。更に今の状態でやつの注意を引きつつ、俺が生き残るためには…)


 常に思考をフルで稼働させて戦闘に望む。

 最終的にはやつに隙を作らなければアイリスの攻撃に反応されてしまう可能性があるのでその手段も考えないといけない。


 (…一応、隙を作るための作戦は考えてあるがこれが成功する確率はフィフティフィフティ。つまり五分五分だな…)


 考え事をしながらもベヒモスから注意は外さない。

 少しでも隙を見せれば簡単にやられてしまう。

 常に魔弾(バレット)を使用し、やつの弱点を探っていくがなかなか見つからない。

 弱点さえ見つければ隙を作ることは可能になる。


 (残りの最低ライン五分まで後三分。それまで魔力が持つか?)


 魔力の残りは魔弾(バレット)を使った時の感覚で分かる。

 最初の見積もりでは五分は持たせられるはずだったが予想以上に魔力の減りが早い。


 だが、そんな時ある一発の弾がベヒモスに命中した時、少しだがダメージが入った素振りを見せた。

 そう、ベヒモスの目だ。

 一発のみだったのでダメージは声を上げることすらないほど小さかった。

 だがそれでもほんの少し動きが鈍ったのを俺は見逃さなかった。


「よし、これで最後の作戦は一応整った。後は時間まで持たせられるかどうかだが…」


 それなりに距離は離れていたので一度木の影に隠れることにした。

 そこで一息つき、また囮の役目を果たそうとした次の瞬間、俺の身体は何か大きなものに叩きつけられ宙を舞っていた。


(…え?)


 何が起こったのかはすぐに分かった。

 ベヒモスは尻尾を身体を軸にして回転させ、辺り一帯を薙ぎ払ったのだ。

 つまり俺が隠れたことによりやつは形振り構わず森を薙ぎ払い、俺を仕留めようとした。

 隠れて休憩しようとしたことが裏目に出たのだった。

 この時点で残りは後一分半。

 身体能力を強化していたおかげでなんとか意識を失わずにすんだがダメージは相当なものだ。

 立っているだけでもしんどい。

 それに魔力ももうほとんど残っていない。

 だが何としても時間を稼がなくては。


「何か…手は、ないの、か…」


 もうすぐそこまでベヒモスは迫ってきている。

 もうどうしようもないと思った瞬間。


「零!」


 アイリスがすぐそこまで来ていた。

 まだ最低でも残り一分はあったが溜めが終わったのだろうか。

 ならば俺は最後の魔力を使って隙を作るだけだ。


「行くぞ…魔槍(ジャベリン)!」


 これは本来無属性魔法の適正レベルは4である。

 だが俺はこの魔法を魔弾(バレット)を応用して作った。

 弾を百発作り、それを一点に集め、槍の形を形成する。

 最後の魔力を振り絞って作った槍を俺はベヒモスの目を目掛けて投げる。


「いっ、けぇー!!!!!!!!!」


 投げたと同時に俺はその場に倒れた。

 魔力も切れ、身体はボロボロ。

 もう立ってもいられない状態だったのだ。


 そして、投げた槍は一直線にベヒモスの目を目掛けて飛んでゆき


「グギャアアアァァァ!!!!!!!」


 命中した。

 その一瞬の隙をアイリスは見逃さない。


「行くわよ!魔剣解放(ソードユニバース)!」


 ドゴォォオオオオオ!!!!!


 今まで剣に溜められ、凝縮されたアイリスの魔力が解放され、とんでもない威力の一撃をベヒモスに与えた。


「グギャアアァァァァアアァァァ…」


 その一撃を喰らったベヒモスは遂に地に伏せられた。


「や、やったのかしら…」


 もうアイリスにも余力は残っていない。

 全ての魔力を使い尽くしたようだった。


 アイリスはふらつきながらも俺の方に歩いてくる。


「零…大丈夫?」


「これが、大丈夫に、見えるか、よ…」


「それもそうね」


「だが、やったな…ベヒモスを倒せたぞ」


「ええ、あなたのおかげよ」


 俺達は勝利のムードに包まれていた。

 だが…


「グググ……グオオオオオーー!!!!」


 ベヒモスはあの一撃を受けて尚立ち上がる。


「そんな!?私の全魔力を込めた一撃だったのに…!?」


 もう俺達には為す術もない。

 とうとう俺達にも絶望というなの恐怖が心にのしかかってきたのだった。

 ここまで読んで下さりありがとうございました!


 誰か戦闘シーンのアドバイスをして頂けると凄く嬉しいです。

 戦闘シーンを言葉で描くというのはとてつもなく難しいことだと実感しました。

 これからも戦闘はどんどん出てくるので何とか成長出来たらなと思います!


 感想、評価、ブクマ等して頂けると凄く嬉しいです!


 ミス等のご指摘もどしどし受け付けております!


 それでは、また次回お会いしましょう!

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