始まりの町ーユーレスーカエサルとエナ時々ナポ
「うーん・・・」
エナは気づくと自室で寝ていた。
歯を磨いて服装を整えて玄関へと行った。
「エナ。」
そこにはカエサルが立っていた。
「旅に出るのは勝手だがあまりエーラに寂しい思いをさせてはいけないぞ。たまにでいい、顔を見せなさい。」
「分かった。それに目的もちゃんとあるんだ。ナポと仲直りするの。ナポはちゃんと話を聞いてくれる。そう思うんだ。」
「そうか。ナポは今、魔王の城を目指しているらしい。行くならそこだな。」
カエサルにしてはいい情報を教えてくれた。
「じゃあ、モンフォレゴンに戻ればいいか。」
エナは靴を履いて出掛けようとした。
『ぐぅーーーーー・・・』
エナのお腹が鳴った。
そう言えば昨日エイラの手料理を食べ損ねた。
「エナ。急ぐのは分かる。だが、腹が減ってはなんとやらだ。食べていけ。」
エイラの手料理はカエル料理だった。
ぱくっ!
食感は柔らかく、味は鶏肉のようだった。
ぱくっ!
美味しい・・・よく煮込んであってとても味が染み込んでいる。
ぱくっ!
「あっ!エナ、それはカエサルの・・・。」
「早い者勝ちだよ!」
ぱくっ!ぱくっ!ぱくっ!
16年1ノ月10日エイラ特製カエル料理を平らげた
「じゃあ・・・行ってきます。」
「えぇ。いってらっしゃい。」
エイラは泣くのを我慢していたがカエサルは泣いていた。
「またね。」
馬車に乗ると来た道を引き返して魔王の土地へと急いだ。
「ナポ。」
ナポはめんどくさそうに答えた
「なに?」
「魔王の土地は広い。警戒を怠るな。」
ナポは欠伸をして答えた
「ふぁーあ。分かってるわよ。魔族は見つけ次第殺す。でしょ?」
「ああ。このパーティを危険に晒すわけにはいかないからな。」
「流石A級のパーティは違いますねぇ・・・。」
ナポは焚き火を消して立ち上がった
「さあ、行きましょう?」
ナポ、鎧の男、乞食の男、ローブの女が北の方へと歩いて行った




