始まりの町ー城の街ーカエサルとエナ時々ナポ
パカラッパカラッ!ヒヒーン!
エナが自宅に着いて真っ先になぽを隠そうとしてやめた。
「なぽの事はいずれバレるし、いっそのこと打ち明けた方がいいよね…?」
ところが家には誰もおらずもぬけの殻だった。
「エイラ?カエサル?」
その時後ろから声をかけられた。
「ナポ?もしかしてエナなの?」
後ろにいたのはエイラだった。少しやつれた様に見えたその顔には薄らと泣き跡が見えた。
「ただいま!一旦帰宅しにきたよ!」
エナが言い終わる前にエイラは抱きしめてきた。
「おかえり…!ほんとうにおかえり…。」
泣いてる母親と2人でしばらく抱きしめ合った。ふと疑問に思う。あんなに暇そうだったカエサルはどこに行ったのだろう?
「あの…エイラ…カエサルはどこ?」
「ああ…カエサルはね、今お城に行ってるんだよ。」
お城?そういえばこの町にはお城がある。そこに行ったという事だろうか。
「心配しなくても、もうじき帰ってくるわ。さあ、夕ご飯にしましょう?」
「やった!エイラの手料理だ〜。」
久々の母の手料理に胸を躍らせる。
最近は色々とありすぎた。ここでのんびりと休息を取るのも忘れてはいけない。
「ただいま」
「カエサル!?わわわ…」
カエサルの突然の帰宅に焦るエナ。
「エナ!と…」
『その赤ん坊は誰だ?』
忘れてた…急いでなぽのことを説明しようとする。
「この子はね、なぽって言って魔族の子供なの。…可愛いんだよ?」
カエサルがなぽの耳を引っ張る。
「んなー!んなー!」
「確かに魔族耳だな。じゃあエナの子供じゃ無いって事だな。」
カエサルが喜んでいる。
「で、ナポのほうは見つかったのか?」
ナポは…そう、見つかりはしたけど話せる状態じゃなかった。それを伝えると、
「そうか…ナポはまだグレているのか…。で?エナはもう家に居ることにしたんだろう?よかったよかった。」
ふとエナは思った。
「ねえ?英雄カエサルの話して?」
カエサルは驚いたが咳払いをして話し始めた。
昔々、カエサルという大層頭の良い青年がおった。カエサルは、竜を倒し英雄となった。
「という伝説だな。」
「端折るな。(でも、来た、見た、勝った。じゃないんだな)他には?」
カエサルは顔を赤らめて聞くんじゃないと言って不貞寝した。
エイラが同じ名前の人の話は恥ずかしいのよ〜と言った。
やはり
「やはり、旅に出ます。」
カエサルが吹き出した。
「まて!なぜそうなる??」
「カエサルには関係ないでしょ!もう寝る!」
エナは自分の部屋に戻った。
「もう寝よう」
『セーブポイントを更新しました。』
『セーブデータ756を呼び出し中…』
『セーブを呼び出しました』
「カエサル王にも困ったものだ。」
「あのお転婆娘に惚れとるだがや。」
「カエサル王の一目惚れか。」
「なにやら交際に条件を付けられたらしいな。」
「なんだ?」
「自分より強くなれ。だそうだ。」
「カエサル王のほうが強いだろう?」
「いや、そうでもないらしい。1対1の決闘で負けたらしい。」
「カエサル王が!?本当か?」
「あくまで噂だ。」
「なーに?男子達またいやらしい話でもしてたの?」
「あっ、エーラだ。やめだやめ。解散。」
「かいさーん。」
「あっ、ちょっと待ってよ。いっちゃった…。」




