表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イギリス中心・中世貴族の爵位解説  作者: 愛LOVEルピア☆ミ
2/10

2 どうやって爵位は産まれた?


 爵位には大きく分けて五つがあることになっています。細かいのでよく聞く公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵について解説していきますが、その他を最初にいくつか触れておきます。


 王侯貴族という単語、聞いたことありますか? 偉い人達みたいなね。それと直接は関係あるかどうか知りませんが、王(皇帝も)は爵位ではありません。もし呼ぶならば中国から借りて天爵でしょうか、人爵が普段のやつです。最高位に居る者は天からの啓示を受けて君臨しているので、一般人とは違うんだよっていう、唯一無二の立場って話ですね。そういうことで陛下と呼称されるのは極稀な少数になります。呼称も後程綴りますね。


 貴族とは爵位を持っている本人、これは家単位に与えられるので、100個の爵位を持っていても、家族では家長だけが保持しているものとされます。子供に分け当たるようなものではりません。一人で全てを相続します。(無論例外はありますが)


 貴族の範囲は爵位持ちと妻、伯爵以上の息子、娘、子爵の嫡男と妻、男爵の嫡男と妻までを指します。そこより遠いと貴族から外れることになります。


 話を戻して爵位、五つが最初からあったわけではありません。伯爵と男爵がまずありました。大雑把に伯爵が都市や城塞、或いは軍隊の司令官や部族の長などに与えられた称号で、男爵が王領の派遣代官のようなイメージです。もちろん地主、土豪が王に帰順してそのまま男爵や伯爵もありましたよ。


 その後、王子を公爵にして権威を持たせました。そのうち臣民でも功績絶大な人物に公爵を与えました。暫くしてから侯爵なるものが登場します、イングランドでね。他ではもういたはずですが。王の友達、お気に入りに侯爵をプレゼント、いぇい! んでもって、アイルランド公爵にもしてやった。ダチだからw

 

 暫くして、子爵が追加される。伯爵の子供に……ではなく(そういう側面もあるけど)カウントの補佐にヴァイカウント、副伯爵を作ったわけですね。それが子爵。軍隊になりますが大佐の代行に中佐が作られたり、大尉の副長に中尉があったり。日本語では解りづらいですが、このような表記です。


count カウント。なおイギリス君主に忠誠を誓っている、イングランドの貴族はカウントではなく earlアールと呼称されています。だからわかりづらいだけ。これが伯爵。

Viscount ヴァイカウント。子爵。Visが副とか補佐の意味合い。


Colonel カーネル。大佐。陸軍ではタイサ、海軍ではダイサって呼んでたって日本では。騒音で聞きづらいからかな、海では。

Lieutenant Colonel ロイテナント、ルテナン カーネル。中佐。代行、副長。大佐は出資者貴族、中佐が指揮官傭兵みたいなね。

Captain キャプテン。大尉。中隊長。海軍では船長ですね。

Lieutenant ルテナン。中尉。副長。なおこれはイギリス、もしドイツで中尉をルテナンって言ったら殴られます、ドイツでは少尉がルテナンで、中尉はオーバールテナンです(苦笑)


 こういった補佐、副長、監視役の意味合いから生まれたとか、そうでないとか。少なくともイギリスでの順番はこうやって生まれてきました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ