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シル外伝 『金星の狂詩曲』  作者: みぞひろ
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登場人物・用語説明!

                          登場人物&用語説明♪


■マリオ・ヘルカッセ(23♂)

金星の電脳技術者。本編の主人公の一人。

魔術師マジシャン》の異名を持つ超絶美形の青年。

幼少時にテロに巻き込まれ、両親を失い、自らも半身不随となる。その際、テロ実行犯を独自に見つけ出し、一人残らず殺害している。その技術力を買われ、ハイヴィスカス戦役では無人機動兵器の《命令者オーダー》として従軍する。

戦後は「齧り屋」と呼ばれる情報の売買を生業とし、ハミルスター社の非常勤社員待遇で働いていた。

テラ・ツー戦役時には、依頼によって地球軍情報部と協力関係にあった経歴があり、金星人電脳技術者でありながらも、地球・火星でも名前が知られている。今回の事件がきっかけで実験戦艦Vシルフィードに乗船する事になった。階級は少尉から中尉に昇進している。


■デューイ・ハミルスター(38♂)

金星の機械技師クラフト。本編の主人公の一人。

ハミルスター・インダストリー社の代表取締役。

金星でも三指に数えられる機械技師であり、ハイヴィスカス戦役では無人艦隊の管理者(司令官)《シュガー・シュガー》として従軍した経験を持つ人物。

戦役勃発前から、敵情視察を名目に地球や月の企業代表と接触があったようである。

戦後は、そのコネを使ってハミルスター・インダストリー社を設立し、中小企業ながらも金星内外に名を轟かせている。


■カルロ・ネルヴォ(30♂)

金星の電脳技術者。本編の主人公の一人。

海の荒鷲ネイビー》の異名を持つ「齧り屋」。

しかし、その本分は白兵戦闘にある。元金星軍強襲機械化部隊ヴォルフの生き残りであり、生体強化手術バイオティックを受けた強化人間。卓越した戦闘技術を持つ戦士。

ハイヴィスカス戦役後、ジュナン・クロースに拾われ、彼の商売を手伝っていた。ジュナン・クロースの娘、レイ・クロースには頭が上がらない様子。

今回の事件により、かつての上官レイヴンと再会し、内面に変化が起きる。


■セヴン・フォレスト(27♀)

金星の電脳技師。本編の主人公の一人。

おさげ頭ドロップヘッド》の異名で知られる「齧り屋」。

『銀河最強の破壊女王クラッククィーン』と呼ばれるほどの、電脳の壊し屋。独特の口調と言い回しが特徴的な女性。今回の事件により、Eシルフィードへ乗船希望を出している。階級は中尉から大尉へ昇進している。


■黄 蜘蛛(年齢不詳♀)

金星の電脳技術者。

AAAノーネーム』の異名で知られる「齧り屋」。

金星の『洞穴』の草分け的存在にして、育ての親。ハイヴィスカス戦役以前から、地球圏のネットにも顔を出していた様子である。ハイヴィスカス戦役では、反主流派レジスタンスの中心的役割を担っており、間接的に戦役の終結を早めた。

テラ・ツー戦役、第二次金星戦役にも、不利な勢力に肩入れをしていたようであるが、確証は掴めていない。近年、火星の孤児院に1億2000万ドルの寄付をした事で一躍有名になった婆さん。


■ヘルベルト・カルペー(42♂)

条約機構軍中佐。

金星駐留艦隊七番艦シフラン艦長。

元金星軍指揮官。ハイヴィスカス戦役では、金星人とは珍しく前線の戦艦にて指揮を執っていた経歴がある。どうやら《シュガー・シュガー》の旗下の指揮官だったらしい。

戦後、逃亡をしていたがテラ・ツー戦役の混乱期に金星軍に復帰する。第二次金星戦役には参加せず、条約機構軍設立後はそちらに出向している。

今回の事件の首謀者の一人とされているが、事件自体が『なかった事』になった為、事故死扱いで処理されている。


■レイヴン(年齢不詳♂)

テロリスト。殺人鬼。戦争狂。

元金星軍強襲機械化部隊ヴォルフの隊長であり、生体強化手術バイオテックを受けた強化人間。卓越した戦闘技術を持つ戦士。

ハイヴィスカス戦役末期に逃亡し、以降、火星独立勢力と行動を共にしていたらしい。テラ・ツー戦役では火星解放組織一員として活躍をした。戦後、地球連合情報部と接触を持ち、潜伏した地下組織を一つに纏め上げていたようだ。

今回の事件により、条約機構軍では最重要指名手配として全域で捜査しているが、行方不明のままである。


■ノヴ・ノリス(35♂)

ハミルスター社社員。

《古典復興》の異名を持つが今回は脇役。

ハイヴィスカス戦役では無人機動兵器の整備などで従軍した経験がある。戦後は、火星や月面企業に出向しており、テラ・ツー戦役にも間接的に関っていた。

今回の事件をきっかけに、Vシルフィードに乗る事となる。


■コロソフ・カルニェンコフ(36♂)

ハミルスター社社員。

寡黙な頼れる整備技師。本編ではあまり活躍をしていないが、ディーイ・ハミルスターの右腕的な立場にある。


■ラモン・イバレス(46♂)

ハミルスター社社員。

素晴らしいネーミングセンスをしている整備屋。


■アレクセイ・タマモフ(38♂)

ハミルスター社社員。

99.9999999ナインナイン》の異名を持つ金星でも指折りのCA乗り。

ロケットパンチを愛する漢。


■李文(18♂)

ハミルスター社社員。

《半人前》のあだ名で呼ばれる。


■ツァイ(24♂)

ハミルスター社社員。

ハーヴェイと仲が悪い。


■ハーヴェイ(24♂)

ハミルスター社社員。

ツァイと仲が悪い。


■レイ・クロース(17♀)

金星士官学校CA課訓練生。

学科順位3位。パイロット適正が高く、今回の《エレクトラ》の予備のテストパイロットとして招集された次代のエース候補。

今回の事件をきっかけに精神的な成長をしたらしい。Eシルフィードへ乗艦したようだ。階級は少尉。


■クレア・ラージ(28♀)

金星の機械技師クラフト

新型CAエレクトラ開発設計者。

ハイヴィスカス戦役では無人機動兵器開発に関係していた。戦後は、ディン商会という企業に所属し、月面に技術交換を目的に出向していた。その時出逢った《天才ザ・ジーニアス》カーテローゼ・G・ウィザードに大きく影響を受ける。その後、レイヴンに出逢い、誘われるままに地下組織の協力者になってしまう。

今回の事件で行方不明に。


■マフティア・シャルフ(22♀)

条約機構軍中尉。

《銀の流星》の異名を持つ凄腕CAパイロット。

遺伝子操作で造られた実験体であり、研究主任者であるオルヴィラ・シャルフの養女として育てられる。精神的に未熟な所があるが、パイロット適正はS+と非常に高く、現存するCAパイロットの中でも五指に数えられる腕を持つ。

今回の事件で行方不明に。


■カトリーヌ・ルブタン(36♂)

条約機構軍少将。金星人制服組ナンバー1。

金星駐留艦隊司令官を務める人。


■アルド・ハリス(40♂)

条約機構軍准将。火星人。

金星駐留艦隊参謀を務める。今回の事件を闇に葬った張本人。

条約機構軍上層部とも知己の関係にある。


■ルーヴェン・マクスウェル大尉(32♂)

金星士官学校教官。階級は大尉。

ハイヴィスカス戦役では、地球連合軍CAパイロットとして従軍。戦後、負傷の為、予備役に転属になるも本人の希望により士官学校の教官職についた。


■《公爵》(異名)

金星の電脳技師。本名は不明。

最古の「齧り屋」として知られる老人であり、金星に纏わる事を全て知ると云われている。


■《回遊魚タンブル・フィッシュ》(異名)

金星の電脳技師リオ・ノーフェイスの「齧り屋」としての名前。

《おさげ頭》に匹敵するクラッカーとして知られる。


■マサラ・グレンセン(24♀)

条約機構軍曹長。《シフラン》通信兵。

何気に台詞が多かった脇役。ひょっとしたら、主要キャラよりも多かった可能性がある。さすが、通信兵。

今回の事件には無関係だったようである。


■スライダル・ポイント(基地名)

金星の引力均衡点上にある軍事基地。金星防衛ラインの最重要基地でもある。

現在も無人機動兵器や無人艦船の制御ルームが生きている。


■《命令者》(職種)

金星の無人機動兵器、無人艦船をリアルタイムで命令をするオペレーターの事。

マリオ・ヘルカッセは、この部署で働いていた。


■GR機関(技術名)

カーテローゼ・G・ウィザードが設計した次世代機関。

重力制御を可能とする未知の技術が使用されており、その出所は謎とされている。

現在、十数基のGR機関が試験運用されている。


■《シフラン》(艦名)

テューダー改級巡航艦。CA3機搭載(6機まで格納可能)。

哨戒任務を主目的とした長距離航行タイプの巡航艦であり、旧式のテューダー級を電脳、機関、主砲などを改装しているが、この《シフラン》は無人艦船・無人機動兵器の制御艦として極秘裏に改造されていた。

今回の事件の『機関事故』により、軍記録より処分されている。


■《ゴリアテ》(艦名)

ゴリアテ級重巡艦のネームシップ。旧世代の宇宙艦船であり、進宙して80年の老朽艦ながら、その頑丈さと適度に難しい航行システムから名練習艦として、各士官学校で使用されている。 

CA8機搭載(12機まで格納可能)。


■齧り屋(職業名?)

ハッカー、コンピュータ・ギーグ、クラッカー、ターボ・ナード、プロペラントヘッド、ネットダイバー、ターミナルジャンキー、とまぁ色々と呼び名はあるが、簡単に云えば人様のコンピュータに侵入し、情報を盗んだり、破壊したり、加工したり、そんな仕事をする連中のこと。

金星では職業的ハッカーは、趣味でやってる連中と一線を画する意味で「齧り屋」と自称している。


■「PROJECT―STAND」(計画名)

高性能無人機動兵器部隊の設立計画。《エレクトラ》の実験データをフィードバックした無人機動兵器を戦地に大量投入しようという計画であり、最終的には金星・火星・コロニーの地球連合からの独立計画であったが――

立案者は、条約機構軍となっているが、現在は計画そのものが抹消(?)されており、その痕跡はない。


■アイリーン・ウィルスキー(33♀)

本編には未登場。金星レジスタンスの中心的人物。

ハイヴィスカス戦役やテラ・ツー戦役などで蠢動する金星軍首脳部に対しテロを行っていた人物。見方次第ではテロリストだが、歴史は常に勝者の味方をするので、金星独立運動の英雄として、現在では知られる。

現在は、火星で教師をしているらしい。


■パトリック・スズキ(40代♂)

金星軍少佐。今回の事件でクーデターを画策するが、失敗。

事件そのものが『なかった事』にされているが、別件で憲兵隊に拘束された所、自殺をしている。


■クリストファー・ゲイツ(30代♂)

金星軍少佐。今回の事件でクーデターを画策するが、失敗。

事件そのものが『なかった事』にされているが、別件で憲兵隊に拘束された所、自殺をしている。


■アレッサンドロ・ルカレッリ(20♂)

条約機構軍少尉。本編では名前しか出てこなかったが、前年度の軍士官学校CA課の主席卒。熱血正義漢という金星人らしからぬ性格をした青年。

今回の事件では、正規軍の一員として行動をしていた。


■キメラくん(名称)

《シフラン》のドロイドであったが、不運にもハミルスター社の連中に鹵獲され戦闘用人造人間に改造されてしまった。命名者はラモン・イバレス。


■《悪漢》(組織名)

武装警備企業の老舗であり、今では傭兵派遣機関として知られる。

元々は、辺境開拓域の自衛組織であったが、凶悪化する宇宙海賊や無法者達に対し、武装もエスカレート、組織化して対抗するようになったのが発祥といわれる。

|《悪漢》(ピカレクス)との社名からも分かるように、荒くれどもが多く、辺境の鉱夫や宇宙海賊崩れなどが多く籍を置いている。鉄の社則があり、顧客を裏切る真似をした場合は、高額の賞金が掛けられる仕組みとなっており、その悪人ヅラとは裏腹に顧客からの信用は非常に高い。

腕にピンキリの開きがあり、同じ費用でも腕に差があるなど問題はあるが、安さを武器に大きくシェアを伸ばしている。


■《外人部隊》(組織名)

武装警備企業の老舗であり、今では傭兵派遣機関として知られる。

元々は退役した軍人が作った武装警備会社であったが、過熱するテロ活動や軌道衛星都市などを襲撃する宇宙海賊らに対抗する為に、武装がエスカレートし、私設軍隊などと揶揄されるような戦力を保持している。

|《外人部隊》(レジオン・エトランジェール)との呼称の通り、外人部隊的気質があり、退役軍人の他に、そういった戦闘訓練をしたプロを多数、擁した企業である。

最近では、戦闘教練なども請け負っており、各コロニーなどの自警団などにも人を派遣している。腕によって厳密に報酬が決められており、腕は信用できるが、その分、費用が高い。


■『洞穴』(俗称)

金星に於ける電脳世界の技術系譜を分ける為の符号。

この時代、ハッカーと呼称される者も手法や目的、使用プログラムなどから多岐に分類され、特にそういった細分化が著しい金星で独自に発達した呼び名。「流派」と呼び代えた方が分かり易いかもしれない。

俗に『洞穴』を開く、とは己の技術を確立させた一人前の技術者という事になり、|《電仙》(ディンシン)と呼ばれる。その一方で、その『洞穴』の下で技術を学ぶ者や模倣する者を|《巫娘》(フーニャン)、|《道人》(タオシー)と呼ぶ。

一般的に、電脳世界での二つ名が知れている連中は、『洞穴』持ちである。


■戦闘用人造人間(名称)

アーマロイド。戦闘に特化したドロイドの事。

戦闘用サイボーグに比べれば安価だが、応用力に欠け、イマイチ使い勝手が悪い為人気はない。一部の人間を信用しない金持ちなどが、警備員の代わりに配置している事がある。ただし、その耐久力や火力は凄まじく、軍の一部で拠点制圧用に配備している部隊も存在する。


■機械化強襲部隊ヴォルフ(部隊名)

旧金星軍の拠点制圧・要人暗殺部隊。生体強化手術を受けた30名の超人兵士らによって構成された部隊であり、旧金星軍にとっては無敵の代名詞とも云える部隊であった。ハイヴィスカス戦役緒戦の第一次月面会戦で、防衛艦隊が一方的に叩かれた理由の一つとして、彼らが防衛艦隊首脳部を壊滅させた事が挙げられる。

以降も獅子奮迅の活躍を見せるが、その驚異的な戦闘力に旧金星上層部が怖れをなし、結局最期は闘わず、全滅していった。

生存するメンバーは、隊長であったレイヴンと、カルロ・ネルヴォの二名のみ。




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