試痕戦記
視点がコロコロ替わります読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。
次の日もまた次の日も体育祭の競技種目をクラス全員で特訓した。
そして体育祭前日、体育祭の総合優勝の賞品が発表された、総合優勝のクラス全員で夏のハワイ旅行だそうだ。
この学園は生徒も教師も全員が能力者であるが故に能力が強い者、戦闘において強い者が優遇され弱い者は冷遇される。
その為体育祭等では皆が皆努力し勝とうと勝ちたいと思う、それプラス賞品だ。
特に冷遇されるのが嫌な人達はどんな手を使ってでも勝とうとする、如何なる非道な手を使ってでも。
次の日体育祭当日
私たちはクラス全員で教室にいた、最初黒木梓(男)が「今日は体育祭一日目だ!」と。
次は、鳴瀬夏奈子が「全員で最後まで!」
その次は、狗谷竜が「正々堂々と戦い抜こう!」
最後に、十文字東が「一年だからって上の奴等に遠慮する必要はねぇ!最初っから最後まで全力で正々堂々相手を潰しにかかれ!」という喝?怒号?を入れられた。
今日行われる競技種目は午前中が能力個人試合の前半戦が、午後は能力ペア試合の前半戦が行われる。
生徒が全員競技場に集まった、体育祭の開会式が行われ「此れよりラストクロス学園第○○回体育祭の開会する!」と体育祭の開会が宣言された。
その後ピンポンパンポ〜ン『能力個人試合の第一試合選手以外の選手は選手控え室へ残りの生徒は各自席へ』と放送がかかり各自移動を開始した。
『能力個人試合第一試合、三年A組:不知火晴也対一年C組:柊結衣、双方中央へ』
聞いていた三年の奴等は一年だから楽勝だなと言っていた。
「よろしくお願いします不知火先輩」と
「あぁこちらこそよろしく、後輩ちゃん」と
双方の挨拶が終わり『此れより能力個人第一試合を開始する!第一試合開始!』
会場にいる全員が見守るなか先に動いたのは柊さんだった、柊さんは小さな身体と自分の身体能力を最大限生かした闘い方をしている柊さんの速さについていけない人達は「きっ…消えた!」と言っていた。
私は(端に動きが速いだけで消えた訳ではないんだけどなぁ〜)と思っていたが、不知火さんは柊さんの速さについていけなかったみたいで驚いたようだ。
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やっと不知火は自分の直ぐ後ろに柊が迫って来ていることに気付いたようだが一足遅かった、次の瞬間ドサッと不知火は音を立てて倒れた。
『第一試合勝者一年C組柊結衣』
ザヮザヮ~
『次、第二試合、三年C組:赤澤紘子対一年C組:劉飛燕、双方中央へ』 「えっと…あの!…よろしくお願いします‥」
「よろしく」
双方挨拶が終わり。
『此れより能力個人第二試合を開始する、第二試合開始!』
開始の合図の後飛燕さんは真っ直ぐ真っ正面から赤澤さんに、突っ込んで一瞬で試合が終了した。
『第二試合勝者劉飛燕』
結果を誰がどう見ても劉飛燕の圧勝だった。
その後の試合も、一年C組の参加者は劉飛燕、柊結衣、青山礼司、黒木梓、鳴瀬夏奈子、十文字東全員が順調に勝ち進んでいた。
それが原因で非道な先輩方は自分たちが優勝出来ないかもしれないから、最悪な手を使って来た。
その被害者が柊さんと鳴瀬さんと青山さんだ、休憩時間中に集団で試合に出場出来ないぐらい痛め付けた。
十文字さんは「取り敢えず胸糞悪い犯人捜しは後だ、三人の代理に誰を出す。」と言った。
狗谷さんは「このまま代理出して大丈夫なのか、三人の代理人が最悪な場合再度潰される。」と。
黒木さんは「最悪な場合を考えて、三年の人達の能力にも対抗出来る力を持っている人が良いと思うよ。」と言う。
私は「あのう、ちょっと良いですか?」
十文字さん狗谷さん黒木さんは三人とも「「「いきなりどうした?」」」と。
私は「質問があるんです、三人の代理人は三人出さなきゃいけないんですか?一人ではダメですか?」
十文字さんは「別に三人出さなくても、二人でも一人でも、良いんだが…」と言葉を濁した。
黒木さん「ルール上は一人でも二人でも問題は無いんだけどね、一人だったら一人二人だったら二人どちらにしても三人が三人分担するより負担が大きいんだ。」と。
狗谷さんは「てか、第一どっちにしろ、残った奴等に三年に対抗できる強い奴はいないだろう…あっ!一人居た。」と。
十文字さん黒木さんは顔を見合わせ「「一人って一体誰?」」と言った。
狗谷さんは私を掴んで「こいつだよこいつ、神無だよ実戦型式の試合の時に柊と青山をこいつ一分かからずに二人とものしてたぜ」と一人は神無(私)でいいんじゃないかと、残りはどうするかなと言った。
十文字さんは「済まないが代理の一人は神無にして貰いたい。」と弱気に済まなそうに言いった。
私は「私が三人全員の代理人を引き受けます。だから残った二人の代理人は捜さなくて良いです、先に試合が終わったら柊さんたちのお見舞いに行ってあげてください。私は大丈夫ですから。」
黒木さんは「一人で三人の代理なんて負担が大きすぎる!」と
「では聞きます、私以外に先輩方に対抗出来るだけの力を持っている人が居ますか?それに皆さん私は冷静に見えているかもしれませんが切れているんですよ、大切な人達を傷つけられて、だから私は彼らを傷付けた奴等をただで許すわけ無いじゃないですか。」丁寧に言っているが、本当に切れていることが解る声で言った。
十文字さんは「わかった、もう一度だけ聞くが本当に神無お前それでで構わないんだな?」と一言、言った。
放送がかかった話し合っている最中に試合がなん試合か、終わっていたようだ。
『第十五試合、参加選手は速やかに競技場中央へ。』
次回は切れている雫の試合が始まります。
今までの雫とは違う一面が見れます。