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【祝!100万PV突破】マッサージ店でアルバイトを始めたらクラスの美女が常連になりました。  作者: 新興


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相談と恐怖

「ちょっとトイレ行ってきていいか?」


 コーヒーカップに乗り終わると、遥紀がそんなことを言いだす。


 すると、遥紀は何やら意味ありげな視線で湊とアイコンタクトらしきものを取った。


「あ、それじゃあ俺も」


 アイコンタクトが終わったかと思うと、湊も遥紀と同じタイミングでトイレに行こうとする。


 何かあるかもと思ったが、誰かと一緒のタイミングでトイレを済ますことなんてよくあることだし、特段気にしなかった。


「分かった。じゃあ俺達はここに・・・」

「司も来るよな?」

「えっ?」


 俺は別に行きたい気持ちはなかったので、素直に待ってようと思ったのだが、なぜか遥紀から俺までお誘いがあった。


 そして、なによりそのお誘いの圧がすごい。

 

「来るよな?」

「あ、はい。行きます」


 そうして、俺のトイレ行きが決定した。




 俺達男子3人でトイレに向かい、瑞希と希の目から完全に遮られたところまで来たところで、2人は立ち止まる。


 遥紀がこうまでして俺を連れてきたってことはなんだか嫌な予感がする。


「水上さん、涼風さんのこと勘ぐってきてるぞ」

「マジで?」


 予感的中だったか。しかも想定の中でもまぁまぁ悪い方の。


「湊も聞かれただろ?」

「うん。ジェットコースターで2人になった時に聞かれた」


「俺はさっきコーヒーカップで一緒になった時に『司先輩と涼風先輩ってどんな関係なんですか?』って聞かれたぞ」


 なるほど。


 だから希はその質問をするために、いつもは乗らなそうな2人に率先して声を掛けたってわけか。


 でも、なんで疑われるんだ?別に怪しいことなんて・・・


 文化祭一緒に回ったこと、初詣の時に一緒にいたこと、今日同じタイミングで来たこと・・・


 ごほん、まぁ意外とあったことは考えないようにしておこう。


「一応、否定はしておいたけど、水上さんはいまいち納得いってないみたいだったぞ。もしかしたら次は司とか涼風さんに直接聞くかもしれないから気をつけろよ」

「ああ、分かった」


 遥紀と湊の忠告を聞くと、長すぎても怪しまれてしまうかもしれないため、2人の元に速やかに戻った。




 すっかり悩みの種が出来てしまって、どうしたもんかと頭を抱えたい気持ちを何とかやり過ごしながら歩いているとあるアトラクションが見えてくる。


 これなら!


「じゃあ、次はお化け屋敷でも行くか」

「え、お化け屋敷ですか・・・?」


 希が見るからに動揺し始める。


「あれ、希お化け屋敷苦手だっけ?じゃあやめとくけど・・・」

「い、いや!苦手じゃないですよ!行きましょう!お化け屋敷!」


 やはりな。希がお化け屋敷が苦手なのは文化祭の時にすでに調査済み。


 そして、それを隠したがるのも。


「当アトラクションは最大3人まで一緒に入ることが出来ます」


 そう説明書きがある。


「もしかしたら怖いかもしれないから水上さんはお化けが平気な俺と湊で一緒に入らない?」


 遥紀がナイスな提案をする。


「こ、怖くないと思いますけど、私も出来れば怖くない人と一緒に行きたいです」


 希は、おおかた次のアトラクションで俺か瑞希に直接聞こうとしてたのだろうが、冷静さをすっかり失い目的を忘れている希は遥紀の提案に乗ってきた。


「じゃあ、涼風さんは俺と一緒でもいい?」

「はい」


 よし、これで希の言及から逃れられるのに加えて、このことを瑞希に説明して、作戦を立てる時間が出来た。


「では、まず初めに3名様からお入りください」


 希はびくびくした様子で遥紀と湊と中に入っていく。


 あの2人がいるなら平気だろう。


 そして、完全に3人と切り離されたところで俺はさっそく瑞希に話を持ち掛ける。


「実は希が俺と瑞希の関係を疑ってるらしいんだ」

「へ、へーそうなんだ。それはすごいね」


 凄いね?なんか反応おかしくない?


 疑問に思った俺はすぐ横を向いて、瑞希を確認するとさっきまでの優等生モードの瑞希と一見変わりはないんだが、よく見てみると小刻みに揺れているのに気づいた。


「お、おい瑞希!?」

「な、なに司?何の話してたっけ?」


 そうだった。文化祭では瑞希と一緒にお化け屋敷に行っていないから失念していたが、こいつも怖いのダメなんだった。


 俺がハロウィンの時に脅かしたら過剰にビビっていたのを思い出した。


 それに、今の話も全く頭に入っていないようだし。


「おい、瑞希しっかりしろ!大事な話が・・・」

「では、次のお2人どうぞー」


 後ろに並んでいる人もいるし、ここで立ち止まるわけにはいかないので、俺達もお化け屋敷の中に入った。


「な、なぁ瑞希話を聞いて・・・」

「ウォォォー」


 いきなり横の壁からゾンビが出現する。


「きゃゃぁああああ!!!」


 瑞希は大声でビビりながら俺の背中に瞬時に隠れた。


 その瞬間俺は悟った。とりあえずこの話をするのは諦めると。


 そして、お願いだから希の方まで聞こえたら大変だからもう少しだけ声のボリュームを下げてくれませんか?


162話も読んでいただきありがとうございます。

累計150万PVまであと約3万PVとなりました。達成時にはまた連日投稿させていただきます。

次話はそれほどお待たせすることなく出します。

これからも応援よろしくお願いします。

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