第十五話 ルーナちゃんがおねむですわ!・・・寝顔も天使!
観覧車の後も、コーヒーカップ、という目が回る乗り物や、お化け屋敷、という怖がるルーナちゃんが抱きついてくる天国な場所、ユニコーンに乗ってぐるぐる回る乗り物。
色々なものに乗って楽しみましたわ!
「ねぇね・・・ねむたい・・・」
ルーナちゃんが目を擦りながらうとうとし始めたので、今から帰るとこですの!馬車でルーナちゃんに膝枕してあげていると。
「君は本当にルーナ嬢が好きなんだね」
「当たり前ですわ!」
王太子殿下が声をかけてきましたわ。・・・もう少し小さな声で喋ってくださいまし。ルーナちゃんが起きてしまうでしょう!こんなに可愛い天使の寝顔をわたくしは一秒でも長く眺めていたのですわ!
「ねえ、なんでそんなにルーナ嬢を大事にするの?」
「なんでって。それは可愛いからですわ」
「確かにルーナ嬢は可愛い。それはそうだけど。君たちの母上はルーナ嬢を君ほど溺愛してないよね?」
「それは、そうですわね。お義母様はルーナちゃんを大事にしますけど。わたくしやお父様ほど可愛がってるわけではないかもしれませんわ。怒る時は怒るし、可愛がる時は可愛がりますわ。でもわたくしもですわよ」
「・・・ふうん。ルーナ嬢は幸せ者だね」
何言ってますの?
「わたくしの方が幸せですわ。優しいお義母様も、こんな可愛い妹も、頼りになるメイドもいるんですもの」
「・・・ん?伯爵は?」
「お父様?お父様は不器用ですわね」
「そ、それだけ?」
「だって「・・・うむ」しか言いませんもの」
たまぁに長く喋っても十五秒以上喋ることはないんですもの、本当に。
「殿下のほうこそ、仲の良いお友達に恵まれているのではなくて?」
「私?私は・・・」
「わたくしにはお友達と呼べる方はいませんもの。わたくしはそれで十分ですけれど、やっぱり少しは寂しくなるものですわ・・・」
前世の所業を少しでも諌めてくれる友人がいたら。そう考えると切なく感じますわ。まあ、おかげでこんなに可愛い天使の存在や、パトリック様が阿呆なことに気がついたのですけれど!
でも、本当に。パトリック様の今の気弱さにはびっくりですわ・・・。何があったのかしら?




