航海に行こうかい?
ソウマさんが『そうした方がいい気がする』と言うので、そのまま海辺にやって来た。
「……あの、すっごい言い辛いんですけど……」
「うん?どうしたの?」
「このボートで、イルカの国のある島まで行くんですか!?」
ソウマさんがなんとか用意したのは、二人乗るので精一杯のボート。一応エンジンはついてるけども……。
「……ごめんだけど、そうなるね」
「……頑張ります」
いざ海を渡っていると、早速巨大な船に出くわす。
「ソウマさぁぁぁん!引き込まれる〜!」
海に縁なしの二人では上手く避けれられるはずもなく。その船の生み出す海流に飲み込まれてしまう。
「こうなったら、」
一か八か、ソウマさんのつたで船に乗り込んだ。
「つまり、お前らは勝手に乗り込んできたんだな?この貴族の方々が乗る船に!」
駄目でした。二人とも捕まって縄でぐるぐる巻きにされている。
「あの……イルカの国に行きたくて……」
「とっとと去れ!緊急用ボートでも使ってな!」
いや、寧ろ良かったかもしれん。
「いや〜、助かりましたね」
「……」
「?、ソウマさん?」
「海デェェェス!」
ソウマさん!?とうとう気がく……じゃなくて、また誰かが乗り移ったのか?
「えっと……」
「海の事はこのキャプテン・ソウマに任せろデース!」
「協力してくれるのか?」
「ワタシは船に乗りたいだけデース!アナタが誰でも関係ナイデース!」
まぁ、それなら良いんだけど……今のソウマさんをフォニックスに見せたら卒倒しそうな程の差だなぁ……。
キャプテンのお陰で、どんどん進んでいけた。でも、流石にこのボートの上で寝るのはなぁ……。
「キャプテン〜、なんか島とかない〜?」
「ん〜、地形が変わってなけれバ、夜までに着ける島があるデース!」
「お〜マジかキャプテン〜!」
なんかめっちゃ話しやすいし、頼りになるし。今までの奴らと違いすぎねーか?
本当に島があった。
無人島だけど、キャプテンのサバイバル術のお陰で寝床どころか飯にも困らなかった。
「キャプテンすげえ!」
「フッフッフ。キャプテンとして当然の事デース!」
「あとどれくらいで着きそうなんだ?」
「それガ、あのボートのエンジン、途中で切れそうなのデース」
「どうするんだよ?」
「簡単な事デース……船を奪えば良いのデース!」
……やっぱ海賊らしいな。
「でも俺、船の上で戦った事ねーし……」
「このキャプテンがいれば大丈夫デース!一緒に頑張りマショ!」
まぁ、このキャプテンの指示なら、従っても良いかもな。




