ヒカリから見たエイナ
「つい居た堪れなくて眠らせてしまいました……」
力が抜けて倒れるエイナを抱き寄せる、すうすうと静かに寝息をたてて眠るのを邪魔しないようにそっとヒカリは床に寝かせる。
「どうしましょう。」
太ももにエイナの頭を置く、もはやヒカリが膝枕をしたいだけではあるがそれでもエイナを想っての行動なので邪な気持ちは特にない。
「なんじゃヒカリ、変な魔法を使おって、何かあったかの。」
二人のやり取りを感知して、アカリはノックもせずに部屋に入ってくる、なにせ彼女はこの極楽塔の管理人、塔内全ての出来事を把握している、無効化されてるとはいえここは最初から極楽の魔法の中にあるのだから。
「なんでもないですおばあちゃん。」
ヒカリも特に驚かない、己の魔法を無力化して空間に広げ、その空間内での魔法の感知、極まれば触覚にもなる高等技術を使えると分かっているからだ。
「眠らせておいてそれはないじゃろ、辛い話でも出たかの。」
「なんだか良くないメンタルな感じでしたので眠らせました。」
ヒカリも不本意ではあるがこのままではエイナ自身にも悪い予感がしたので眠らせた。
「この子は不安定なのかの?」
アカリはエイナのことを知らない、ヨルカから聞き及んでいる範囲しかわからない。
「うーん、エイナは配慮と言うか多分気遣いが必要なんですよね。」
「何をすべきじゃ?」
その言葉を聞きアカリはすぐにするべきことを尋ねる、極楽塔で生活する上で良くすごして貰う為なら彼女は躊躇わない。
「話せば不可解かもしれませんが良いですか?」
「別によいぞ。」
アカリも正座して話を聞く体勢を作る。
「エイナと出会ったのは一ヶ月前の事です、そこから今まですごして分かったのですが魔法少女に囚われてるんですよね。」
「魔法少女にか?」
「ええ、良くも悪くもエイナの中心にあるといいますか影響が大きいですね。」
見ていても分かるほどエイナの人生は魔法少女に侵食されてされている。
「自我が希薄なのもどうかと思います、過去に何かあったからかもしれませんが少し……歪です。」
「どういう所がじゃ?」
「大事にしているものはあるんでしょうが主張がなさすぎます、主体性が無いほど自己評価が低いと思いますね。」
ヒカリは考える、エイナの思考は酷く利他的で自身の幸福を勘定に入れてないのは本人からも聞いてもいるがそれにしてもじゃなかろうか。
「全てを失ってしまったからもあるんでしょうけど。」
「……そうか。」
アカリも相槌を打って押し黙る、それでも失う前から性格は大きく変わってないだろう。
「やっぱり私と同じですね。」
「まことか?」
何故かは分からないがそれでも自身と同族だからだろうなと予測は立てて言える。
「人間性の欠如には大いに心当たりがありますからね。」
「ではエイナは魔法混じりだと言うのだな?」
それは彼女達の出自にも関わる重大な秘密だった。
結局遅れてないですか?
短め
ヒカリ、エイナの特別たる所以
毎日書くねん
書けなかったので夜続き更新します
見積もりが甘い




