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プロローグ:一禾・独白
君を探している。
頭はよくなかったから中の下の高校に入った。
中の下の高校でも中の下の成績だった。
じゃあ、どうせならと、誘われた女遊びもした。いつか君に会えるかもしれないから。
大量に貪った、大量に愛を囁いた、大量の夜を抱いた。
でも、どれだけ女を貪っても、君の代わりにはなりやしなかった、去年の夏に君と別れて空いた穴は埋まらなかった。
どれだけ悦ばせても、どれだけ求められても、何一つ楽しくなかった。
君じゃなきゃダメだったんだ。
歪んでいるんだ。ずっと。だから早く、君が歪みを正してくれ。




