港区-13
長四郎と明野巡査は溝屋勇の経営する店、激辛タンメン溝屋へ入店した。
「あの、溝屋勇さんは居ますか?」
応対をした店員にド直球の質問をする長四郎。
「いえ、居りませんが・・・・・」
「え!? でも、チンスタに」
長四郎は溝屋の投稿を見せる。
「申し訳ございません。溝屋は帰りました」
この店の店長を任されているジェームズが出てきた。
「どこに行かれたか分かりますか?」
「あの失礼ですが?」
「ああ、申し遅れました。泉ちゃん、ほらっ」
警察手帳を出すように促す長四郎。
「あ、はい」
明野巡査は警察手帳を提示する。
「警察?」
「少しお話聞きたいんですけど」
「ちょっと、良いですか?」
ジェームズは二人を店から連れ出す。
「どうしたんですか?」明野巡査が質問する。
「溝屋は気分屋なところがありまして」
「それで、今日は帰ってしまったと・・・・・・」
「はい」ジェームズは頷いて答える。
「どこ行ったか、分かります?」
「分かりますが・・・・・・・」
素直に答えないジェームズを見て、あまり知られたくない場所にいるんだなと思う二人だった。
「班長!」
遊原巡査はタバコを吸いながら、ぼぉ〜っとする佐藤田警部補へ声をかける。
「おう」片手をあげ返事をする佐藤田警部補。
「おう、じゃないでしょ」
「厳しいな女子高生」
佐藤田警部補に同意するように遊原巡査はうんうんと頷く。
「ま、そう怒りなさんな。事件の手がかりがつかめるやもしれん場所に行くんだ」
「本当ですか?」
「本当」
佐藤田警部補はニヤッと笑うと燐、遊原巡査を連れてとあるクラブへと案内した。
ドンっ ドンっ ドンっ
謎のリズムが一定の間隔で流れる変なクラブだなと思い燐は佐藤田警部補に付いて行く。
「ウォッ! ウオッ!」
男たちの野太い声が聞こえてくる。
「何してんの?」
燐が覗こうとした時、佐藤田警部補が前に立つ。
「ちょっと、見えないじゃない」
「悪い子は、見ちゃダメ」
何がダメなのか。遊原巡査は気になり燐を押し退けて佐藤田警部補の視線の先を見る。
そこには数人の男たちが居た。しかも、半裸で。
その男たちの視線の先には、おっぱい丸出しの女性が華麗にお尻を振っていた。
「あ、これはダメだ」
「何がダメなのよ」
「ダメなのはダメ」
そう答える遊原巡査をぶっ飛ばしてでも確認したい。
「おい、暴力は良くないぞ。ラモちゃん」
振り向くと、長四郎と明野巡査が立っていた。




