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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -15-

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 あなたはだれ、もう一度そう問われて、怪物は大きく息を吸い、吐き出し、心を落ち着け、そして体中から勇気をかき集めて、返事をしました。


 私には名前がないのです。だから、だれと聞かれても答えられません。


 名前がないだなんて、変に思われるだろうか。

 怪しい奴だと去って行ってしまうだろうか。

 怪物は緊張で頭がくらくらするのを感じながら、壁の向こうの気配を探りました。


_____________________________________

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