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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -14-

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 お姫様の問いかけに、壁の向こうの誰かは答えませんでした。しかし、壁の向こうから伝わってくる気配は、問いかけを無視したのではなく、返事に迷い、戸惑っているようでした。お姫様は少しだけ、壁の向こうの誰かに興味をひかれました。お姫様は顔を上げると、大きく息を吸って、吐き出し、心を落ち着け、そして体中から勇気をかき集めて、今度はもっとはっきりと聞こえるように、言いました。


 あなたは、だれ?


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