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【一章完結】一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第2章 氷雪の桜戦姫

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第79話 修行での出会い

「それでどんな修行をしたの!?」


 クッキーと紅茶を用意したから、これで準備万端!! お菓子をつまみながら話を聞こうではないか。


「聞きたい〜〜? こりゃ〜高く付くよ?」

 ウィンは銭のジェスチャーをして顔をずいずいと近づけてくる。


「ごほん、私が魔境の森へ行ったことはご存じの通りでしょう……シーちゃんから貰った武器を手に、私は勇敢にも魔境の森を進んで行った」

 お、おう。なんで変な喋り方なんだ……?


「そこには世にも恐ろし〜いアンデットが待ち受けていたのです!! アンデットと死闘を繰り広げながら、私は魔境の森の中心部へと足を踏み入れていった……」

 アンデットが出たということは魔境の森の北側か。アンデットには嫌な思い出しかない。かなり過酷な場所だと思うけど、よく五体満足で帰ってこれたな。

 お母さん達と力を合わせて北側の主を倒したから、それが幸いだったのかも。


「うんとね、かなり時間かかっちゃったけど、ちゃんと中心部に行けたんだ」

「中心部!? ほんとに中心部に行ったの!?」

「え、う、うん。なんかまずかった?」


「そりゃ勿論。なにしろ、中心部に足を踏み入れた人は誰一人生きて帰れてないんだから」

「ええ、魔境の森の中心部はこの世界で最も危険な場所と言われているわ」


「へぇ〜。でも私は大丈夫だったよ?」

 ……そうだね。なんかケロッとしてて……うーん、まあ無事で、良かった。


「それに、私以外にもう一人居たよ?」

「えっ!!? ちょっと詳しく教えてよ!!」

「そーんなに気になる? しょーがないなぁ〜。じゃ、回想シーンどうぞっ!!」



♢♢♢



 足を踏み入れた瞬間分かった。

 ここがあの有名な魔境の森の中心部だって!!

 噂だと空気が重苦しくて押しつぶされそうだとか、恐ろしい気配がするとか言ってたけど……全然そんなことないな?


 北側にアンデットが多かったからかな?

 臭くないし澄んだ空気だし、さいこーな場所じゃんか。みんなどうかしてるよ。


 こんな素晴らしい場所でまず何をするか……それは決まってるじゃないか

「たきぎょーだぁーーー〜〜〜!!!!」


 上着をガバっと脱いで投げ捨て、滝に向かって走りそのまま入水!!


「だぁぁ冷たいぃぃ」

 つ、冷たい……けどっ、冷たいからこそせーしんとーいつ(?)なるものが出来るんだよね?

 せーしんとーいつ(?)が出来たらきっと強くなれる。そしたらパプたんやシーちゃんと学園に行ける。青春を謳歌出来るんだっ!!


「――!」


 どこからか熱烈な視線を感じる気が……。

 まさか魔物!? もし敵だったらヤバいって!! 手がかじかんでうまく戦えないって!!


「……」

「……」


 キョロキョロと辺りを見回してみたら……男の子が居た。

 ちょっと遠くてよく見えないけど、木の陰に隠れてこっちを見てる。


 お互い固まったまま数秒間見つめ合う。けど、男の子は視線を下の方に移すと慌てて顔をそらした。

 ん? 下の方に何かあるの……?


 ――あっ!!


 私……めっちゃ薄着だった。しかも水に濡れたのせいでスッケスケ。


「〜〜〜!!」


 淑女たる者、殿方に肌をみだりに見せてはなりませぬっ!! こうなったら……水で体を隠せっ!!


――ジャボン


「ま、待って!! そっちは――」


 ここはまだ浅い。もっと深いとこに行かないと全身隠せない!!

 男の子が何か言ってるけど、水の音でよく聞こえない。まあいっか。早く深いとこへ!!


「ブゴゴゴゴゴ!!」


 ちょっと待ってぇ!! 急に流れ速くなった!?

 いつの間にか深さもとんでもなくなっていて、底が見えない。激流でグルングルンに掻き回される。そのせいで口と鼻から一気に空気が抜けていく。


 あ、ヤバい……。体温がどんどん奪われていくし息も苦しい。

 意識が段々と薄れていく。


 そのとき、川の底にいる“何か“と目が逢った。黒いモヤモヤを纏ってて目だけがギラギラと輝いている。

 その姿を見て、何かが込み上げてくる。忘れちゃいけないことを何か忘れている気がする……。


 あ、でも……もう意識が……。


 意識が途切れる瞬間、誰かが私を水から引っ張り上げた。


「けほっ、けほっ」

「だ、大丈夫……?」


「う、うん。助けてくれてありがとう!!」

「これ、落ちてた服……」

「おっとそうだった……」


 急いでコートを着る。何のために水に入ったのか忘れてたわ☆


「私の名前はウィン!! 君の名前は?」

「え……僕の名前、わからないの?」

「あは、何言ってんの? 私エスパーじゃないから初対面の人の名前は分かんないよ〜」


 あり? 少年の表情が一気に曇る。もしかして冗談で言ったわけじゃなかったの?

 まあ……確かにこの子可愛い顔してるし、冗談を言うタイプではないか。

 失言だったな……。


「あっ! じゃあ名前当てるよ!! えーっとね、川で会ったから“リバー“!!」

 場の空気を和ませるためにボケる。

 すると少年の顔は一気に明るくなる。


「そう、僕の名前はリバー。君の精獣だよ!!」

「え、えええええ!!?」



♢♢♢



「と、いうのがリバーとの出会い!! そっから何やかんやあって中心部で一緒に住んで修行することになったたんだ!!」


 へえー。リバーはどうやらウィンに前世のことを話してないみたい。

 ……思い出せていないならそれもそれで幸せだもんね。


「あ、もうこんな時間ね……」

 空はもう夕焼け色。

「ウィン、今日はもちろん泊まっていくよね?」

「もちのろん!! またシーちゃんの手料理食べたいっ!!」

「3人のお泊り、久しぶりね。賑やかになりそうだわ」

 投稿久しぶりですね……。

 ほんとすいません!! テストで忙しくって!!

 でも、今回からは電車で執筆頑張るんで、頻度上げてくぞー!! おー!!

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