岐阜防衛戦へ向けて
山梨の埼玉統治から一ヶ月が立っていた。悟の政策のおかげで埼玉県は財政破綻をなんとか逃れていた。悟は埼玉軍の維持費を山梨の財源から出すことにより軍事費を節約し埼玉県民の払う税金を下げることにより経済の活性化を図った。
山梨は貿易の拡大でさらに財源を確保していたので資金はさらに潤沢になっていた。その財源の一部を埼玉県に使い埼玉県の財源を立て直して言った。
税金を下げたことにより埼玉県民の購買意欲などが促進され多くの業界にお金が流れ始めた。
この悟の手腕は埼玉県民に大きく評価されていた。埼玉県民は悟に最大限の感謝をしていた。
それは山梨県の仁の元にも届いている。政策はまさに一級品で悟の評価も山梨県内で上がっていった。
そんな中他の県では新たな動きが起きていた。愛知県の動きだ。愛知県は西に領土を拡大して三重県、滋賀県、和歌山県を完全に制圧しており大阪の一部と京都の南部も制圧していた。
そして愛知県は岐阜県にも進行する動きを見せているという情報も入っている。
岐阜県は愛知県が軍備拡張すると同時に岐阜県と愛知県との県境に強大な砦を作って愛知県が攻めてくるのを牽制していた。しかし愛知県の領土拡大は止まらず戦力も150万の兵を持つようになって言った。そして今ついに岐阜県進行の準備をしているところだった。
この情報を受け岐阜県知事は連合軍に軍の覇権を要請していた。各県はこれを承諾しており連合軍のトップの藤は岐阜県防衛の作戦を考えるために仁に会議の要請を出していた。
仁はこれを了承して仁、隆、早苗、藤で会議をした。
「連合軍で集められる兵数は約20万人です。まだ経済が安定していない埼玉県と戦場になる岐阜県の軍は含まない数字です。内訳は神奈川県が5万人、東京都、群馬県、新潟県で三万人ずつ、富山県で1万人、山梨県で5万の軍となります。これの他に山梨軍も追加で出せるだけ軍を出してもらいたいと考えています。」と藤が詳しおい内容を言った。
それを聞いて早苗が答える。
「山梨軍は連合軍に5万送っても40万人の軍の余裕があります。さらに10万人岐阜県防衛に回り愛知県に圧力をかけるため浜松に展開している軍20万人を湖西市に集めましょう。そして外交手段として愛知県に輸出している燃料の料金引き上げ、最悪の場合停止の通達も出すといいと思います。」
早苗の意見を聞いた仁は承諾した。愛知県の拡大をなんとしてでも食い止めないと山梨を含む同盟県にも進行される恐れがある。
「なら今は赤備えと青備えそれぞれ1万人ずついますので岐阜県防衛に青備へを1万、湖西市に赤備えを1万それぞれ派遣しましょう。そうすることにより愛知軍に圧力をさrにかけることができると思います。外交カードも使えるものはどんどん使っていきましょう。」と隆が早苗の意見に続いた。
仁はこの意見も賛同して各軍に指示を出した。
「なら赤備えの指揮を翔大将、青備えの指揮を薫大将、湖西市にいる軍の指揮を早希大将、岐阜に派遣する軍の大将を信之とそれそれします。藤大将は山梨軍を含めた連合軍の総指揮官としてお願いします。なんとしてでも愛知軍のこれ以上の侵攻を押さえましょう。」
仁はそういってそれぞれの大将にも指示を通達した。そして外務部を通して愛知軍に岐阜県への侵攻を止めるよう促し聞かないようであれば燃料の値段を上げるとの内容を愛知県に通達した。
そしてその日は会議を終え愛知軍の様子を伺うことにした。
数日後愛知軍の返答が仁の元に届いた。内容は燃料の値段をあげられても岐阜に侵攻する意思は変わらないとのことだった。
この返答を聞き仁はある作戦を思いついた。
仁は戦争するなら被害が最小限になるよう短期決戦を好んでいた。しかし今回の場合岐阜を防衛できればいいのと愛知軍の戦力を削るために岐阜県と愛知県にあるそれぞれの砦に篭城し長期戦を挑むことを考えた。
そして砦が落とされそうになったら最悪湖西市に展開している軍を愛知県に進軍させ岐阜防衛戦に割く兵士を愛知県東部に集めさせることも考えた。
愛知県は事実上連合軍及び山梨県に宣戦布告しているので侵攻しても大義名分があるので正当性は取れた。
そのことを各方面へと伝えて言った。
2日後連合軍と山梨軍はそれぞれの場所に配置し準備を整えていた。諜報部隊も使って愛知軍の動きもキャッチしていた。諜報した情報によると愛知軍は名古屋市に70万の大軍を集めていることがわかった。
それを聞いた藤は薫率いる青備えに岐阜の砦をできる限り強化するよう指示を出した。また赤備えにもいつでも進行できるようにと呼びかけた。
愛知軍はまだ侵攻してこないが侵攻してこないうちに連合軍と山梨軍、青備えで鉄壁の砦を作成していった。
愛知軍が動き出したらそれが戦争の合図になる。藤は連合軍に対して戦闘用意の指示を送り出した。
今まさに愛知県との戦争が起ころうとしている。
それと同時に戦場でない地域でも大きな事件が起きていた