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緊急事態

 連合軍が岐阜県と愛知県との県境に展開してから数日が立っていた。愛知軍は名古屋に軍を集めているが動き出す気配は今のところなかった。そのため侵攻してこないうちに砦をさらに強大なものにするとともに連合軍同士の連携を高めるため行動していた。


 連合国軍トップの藤は岐阜市に入っていた。岐阜市と愛知県は目と鼻の先でありこの防衛戦に敗れれば岐阜市に侵攻され岐阜県庁に侵攻するのが容易になる。

 藤大将は岐阜県庁で指揮をとっており岐阜県知事とともに連携を取り軍に指示を出していた。


 一方仁は山梨県庁で連合軍の動きや愛知軍の動きを見ていた。なかなか愛知軍が侵攻してこないのを少し疑問に思ったがこのまま侵攻してこないのが一番いいことだとも思っていた。

 そんな中で隆が仁に問いかけた。

「知事。愛知軍は攻撃の様子を見せませn。しかし睨みあいは続きます。相手が来ないならこちらからアクションを起こしてみるのも一つの手だと思います。」

 隆の言葉を聞いて仁は否定した。

「いや。このまま相手が侵攻してくるのを待つ。こちらから手を出せばその分防衛に使える戦力も減るし何より愛知軍が本格的にこちらをターゲットとして動けるようになります。だからこのまま待つという藤大将の判断と私の考えは変えるつもりはない。」

 それを聞いた隆は納得してなさそうな顔をしたが「わかりました。」とい一言だけ添えて副知事室に行って埼玉県の様子を悟に報告させた。


 その時神奈川県から一軒の連絡がきた。神奈川県知事が殺害されたとの情報だった。

 俺を聞いた仁は慌てた。そして早苗と隆を招集した。

「今神奈川県から神奈川県知事が暗殺させたとの情報が入った。詳細はまだ届いていないが大変なことが起きたのは間違いない。急いで神奈川県の情報を収集してくれ。」と仁は二人に指示を出した。

 二人は神奈川県の情報を集めに行った。

 そしてそのタイミングで藤からも連絡があった。

「愛知軍が侵攻してきました。」

 この連絡を受け仁はこのタイミングでかと思っていた。このタイミングの良さに仁は裏で誰か繋がっているのではないのかと思いついた。


 少しして早苗から神奈川県に対する続報が入った。

「神奈川県知事を暗殺したのは東京都軍所属の人物です。神奈川県は東京都知事に事実確認をとっているみたいですがほぼ確定みたいです。」

 早苗の言葉に仁は焦りを感じていた。東京軍の人物が神奈川県知事を暗殺となれば同盟に日々が入るのは間違いない。仁は慌てて東京都知事と電話会談の準備を始めた。


 東京都知事と電話会談を始め仁は詳細を東京都知事に聞いた。

 話によると東京都から神奈川県知事を暗殺するような指示は出していないとのことだった。けれど神奈川県知事を暗殺した人は東京都軍所属の中将だったと電話越しに伝えられた。

 仁はこの情報を全同盟県及び山梨軍の大将に伝えた。


 そして東京都知事から衝撃の情報が伝えられた。

「埼玉軍が東京に侵攻してきました。」

 仁と早苗はさらに衝撃を受けた。埼玉軍の識見は実質山梨県にありそしてその指揮をしているのが悟だったからだ。

 早苗は急いで悟と連絡したが悟につながらなかった。そして埼玉軍を率いているのは悟の可能性があると東京都知事が話した。


 仁は怒りが湧いてきた。しかしその怒りを一旦抑えて事実確認を急いだ。

 早苗は埼玉軍に対し侵攻の停止を打診した。しかし埼玉軍はその打診を無視して侵攻を続けた。

「こうなったら私が止めに行きます。私には悟の監視をする役目もあります。今山梨郡で動ける軍10万人を私に預けてください。」

 そう隆が言った。仁はそれを許可して隆と軍を急いで東京に派遣した。


「どうなっているんだ。神奈川県知事が暗殺され悟が東京都に攻め込みそして愛知軍の侵攻。誰か絶対に裏で操作している。」

 と仁が言うと早苗も同感した。あまりにタイミングが一致している。全て計画されたことのように綺麗に流れができていた。

「知事。疑いたくはないんですが副知事がなんか怪しく見えます。副知事は愛知県との戦闘を早く始めた以下のような言動がさっきも見られ副知事が埼玉県の様子を伺うといって副知事室に言ったのも怪しいです。」

 早苗の言葉を聞いて仁も納得していた。最近の隆は何かと埼玉県を統治している悟と頻繁に連絡を取っていた。そして愛知軍に対しても連合軍と愛知軍が早く公選させたがっていた。

 悪い予感がする。そう思った仁は隆を東京へ向かわせるのは非常にまずいと思った。


「知事。副知事に連絡しましたが応答ありません。軍にも連絡しましたがなぜか連絡できないです。多分軍に流れる情報がシャットアウトされています。いますぐに副知事を止めるため軍を派遣するべきです。湖西市にいる赤備えと10万人の軍を東京へ向かわせましょう。愛知県への圧力は減りますがこのまま副知事が暴走する方がもっと深刻になります。」

 早苗の言葉を全部聞き仁は湖西市に展開している赤備えと20万人のうちの半数を東京に向かわせるよう指示した。そしてその指揮官を早希にした。


 早希は仁から事情を連絡してもらい驚いていた。そしてすぐに東京へ向かう準備をした。


「間に合うといいけど・・・」と仁は不安だったが時はもう待ってくれなかった。

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