2-36 わたし死ぬかも
~~~ アストロ国 ~~~~~~~~~
先ほど政府から国民へ緊急通報が送られた。
各人のタグへアラートが表示される。
内容はマス国からのエネルギー供給が
途絶えたという衝撃的なものであった。
原因は究明中とのことで、予備発光に
切り替えて対応したと説明してある。
予備発光の容量は1時間分しかない。
国民はその事実を知らない。
だが予備発光に切り替わったのが
初めてのことであったため、
国民はただ事ではないと感じてはいる。
アストロ国のエネルギー消費は、マス国
からの供給が全体の50%を占めている。
そして、その供給を合わせても足りない
状況にある。
エネルギーの供給停止は国にとって
大打撃なのだ。
サイ国にとってはマス国からの供給が
100%を占めていることから、
もっと深刻な状況である。
というか生死の境目に来ている。
サイ国もまた現在予備発光に切り替えては
いるが能力的に1時間しか持たせられない。
復旧の見通しが立たない今、両国ともに
一部のシステムを停止させるおえない
状況にあり、既に検討に入っていた。
まづ、止められないのが、食品系の工場だ。
停止中は食べ物が手に入らないのは当然の
こととして、一度止めてしまうと衛生的な
観点から再稼働するのに時間が掛かるのだ。
物によっては一カ月かかるものもある。
大規模な節光はやはり空調システムしかない。
国全体で一番の消費量があり、
全体の50%を占める。
だが、空調システムがやってることは何も
温度調節だけではない。
外気の汚染物質や細菌などの除去も担ってる。
身に付けているタグにも、体温調節や細菌
の除去する機能は実装されているが、
空調が止められればタグの処理性能を
超えてしまい人体に影響を及ぼすことになる。
そして最初の通知から5分も経たない
うちに、政府から2度目の緊急告知が
今しがた発表された。
内容は、エネルギー供給停止の原因が、
マス国の集中管理室最高責任者である
フリード氏の独断によるものだという。
そして、集中管理室が破壊されたこと
によりメーティスへの指示が不能と
なったことも告げらた。
すなわち、エネルギー供給の復旧目処が
立たなくなったということだ。
これに伴い、3地区にあるステーション
の2階と3階を停止させるという決断に
至ったと発表があった。
対象者は、30分以内に1階へ避難する
よう求められることに。
ステーション内の各フロアーへの移動
ルートは限れている。
一斉に避難を開始すれば順番待ちが発生
するのは確実だ。到底間に合わない。
そして、1階へ避難したところで住居が
足りなければ居場所もない。
ステーションに住む大半の国民は見捨て
られたと言っても過言ではない。
サイ国側でも同様内容が通知されている。
サイ国側に至っては最悪だ。
予備発光が切れれば、国民は死を
待つしかない。
政府はエネルギー対策と並行して、
フィジ国に対し説明を求めた。
フィジ国からの回答はテロ集団によって
集中管理室が破壊されたという主張で、
フィジ国側も被害者だという。
確かにテロ集団が管理室を破壊したの
かも知れない。
だが、エネルギー供給の停止はフリード氏
にしかできないこと。
テロとは関係がない。
説明が矛盾してると再説明を要求している
ところである。
そして、フィジ国はフィジ国で、マス国から
の高出力レーザー砲を受け、甚大な被害が
出ている。
死傷者が多数でており、その救助活動と
復旧活動で混乱を生じている。
とてもじゃないが、他国に目を向けている
ところの騒ぎでない。
~~~ ラプラス城:5階 ~~~~~~~~~
サララ達一行は、7階からワイヤーを使って
城の壁面沿いに降り、窓を破壊し、5階から
次々と城の内部へと侵入する。
とりあえず、全員無事に5階へ到着することが
出来た。
サララが掴むウイングを先頭に、5体は縦1列
となって走行を開始する。
サララ>>全隊員に告ぐ。
隠し通路は、この先のT字路を
右に曲がって10m進んだ左側面
にあります。
全隊員>>了解
サララ>>問題が一つ。
T字路を曲がった200m先に
1体のレグが監視してる。
全員、止まらずに攻撃してください。
全隊員>>了解
サララ>>隠し通路侵入後、追手のレグが
来るでしょう。
最後尾のファルカは、
後方からの攻撃に注意。
ファルカ>>了解。
早くもT字路に差しかかった、先頭を進む
ウイングはカーブしながら目標のレグを攻撃する。
続けて真後ろのラグランも攻撃。
サララの遠隔操作により隠し通路の
扉が上へと自動的に開き、一行は止まること
なくスムーズに隠し通路へと次々侵入する。
♪バリバリバリ
40体のレグが現れた。近くで待機してたのだろう。
想像以上に応援が来るのが早かい。
最後のファルカが入ると、通路の扉は
ゆっくりと下へ動く。
10体のレグが通路へ侵入。
1体は扉に挟まれ停止。
隠し扉の前には100体ものレグが
集結するも、扉に阻まれ中へ入れない。
だが。
♪バリバリバリ
閉まりかけの扉はいとも簡単に破壊され、
応援レグ達は隠し通路へとなだれ込む。
♪バリバリバリ
後尾のファルカは迫りつつある10体の
レグを攻撃するも倒せない。
サララは、隠し通路の隔壁を下ろし、
通路を遮断させる。
それでも2体のレグはすり抜けてきた。
♪ドーン
ファルカはウイングの銃で
その2体を破壊した。
隔壁を遮断しても時間の問題である。
レグ達は破壊してサララ達を追うだろう。
一行は螺旋の通路へと来る。
斜面を下り、地下4階を目指す。
~~~ ラプラス城:1階 ~~~~~~~~~
ミューミューは正面口から強行突破で
城の中へ侵入した。
すると中では1000体近いレグの歓迎を受ける。
そう猛攻撃を食らうことに。
ミューミューは、物影に隠れながら逃げ回る。
隠れる場所は沢山あるが、敵レグが多すぎて
すぐに見つかるので、立ち止まることは
ゆるされない。
数が四方から現れるので、敵の攻撃を完全に
防ぐことはできない。
何発かは当たっている。
サララ>>ちょっと何してるの?
ミュー>>出来るだけレグを1階に集めてる。
サララ>>完全回復してないんでしょ?
ミュー>>まだ大丈夫。
やばくなったら外へ逃げるよ。
サララ>>分かってる。今2階だから。
あと5分で地下都市に入る。
ミュー>>お願いね。
サララ>>地下都市初めて入るかも。
ミュー>>そう言えば、私も見たことないよ。
サララ>>だよね。ワクワクしてきた。
ミュー>>楽しそうね。
遊びに行く訳じゃないのよ。
サララ>>心配しないで。
ちゃんとやるから。
会話しながらもミューミューは走り回り
動き続ける。
攻撃が更に増して来たと気付いた時には
1階に3000体ものレグがいることに。
ある意味希望通りであるが、数が多すぎる。
既に隠れる所さえ存在しない。
上の階へ逃げようにも正ルートはレグども
がいるから無理だ。
とにかく、動き回って少しでも弾が
当たらないようにするしか手がない。
意識がもうろうとしてきた。
ライフを確認すると10分の4を示している。
危険区域だ。
そろそろ外に出ないと自分が危ない。
だが、これだけのレグがいるともう、
外へ逃げるのも難しい。
つには逃げ道すらなくなった。
ジャンプすればハチの巣だ。
絶対絶命のピンチである。




