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2-37 ゴールは目の前なのに

~~~ ラプラス城:1階 ~~~~~~~~~

ミューミューはレグに囲まれ逃げ場を失った。

外に出るには、200mほど走る必要があり、

その間集中攻撃を受けることとなる。

残りのライフゲージを考えると

生きて外に出れそうにない。

かと言って、ここで立ち止まっても

死ぬのを待つだけだ。

絶対絶命のピンチとなった。


ビー爆弾を持っていることを思い出す。

そうミューミューを中心に半径3~100m

を破壊する小型爆弾だ。

胸ポケットから取り出そうとした時。


♪キー―ーン


甲高(かんだか)い金切り音がなる。

周りのレグは攻撃を止め一瞬停止した。


ミュー>>何この音?


ネロの反応がない。

タグを見るとフリーズしたようで

ディスプレイの表示がおかしい。


ミュー>>ネロ?ネロ?


ネロの反応がない。タグが壊れたようだ。

だが突然、タグのディスプレイに

再起動の文字が表示された。


♪バリバリバリバリバリバリバリバリ


同時にレグ同士での攻撃が始まった。


♪ドン


ミューミューの正面に一体のウイングが

現れる。


ミュー(次は何?)


ウイングのハッチが開き、人が出て来た。


ライト「元気そうだな。助けに来た。」


先ほどまで共に戦ったライトである。


ミュー「なんで来たのよ。バカじゃないの?」

ライト「バカはどっちだ。

    普通、敵のふところへ飛び込むか。」

ミュー「でもありがとう。助かったわ。」


ミューミューは自身のタグを再確認すると

ディスプレイが正常に戻っていた。


ミュー>>ネロ?レグ達はなぜ暴走してるの?

ポポ >>マイクロ波を発生する武器を

    使用されたようです。


暴走してると言っても1階に居る

全てのレグではない。

マイクロ波発の直撃を受けたの200体ほどである。

だがこの暴走はありがたい。

正常なレグは味方に対して攻撃しないが、

暴走レグは味方に攻撃している。


ウイングは盾にして身を隠すことに。


ミュー「で?この後はどうする予定なの?」

ライト「ノープランだ。

    ご覧の通りウイングはハチの巣で

    使い物にならん。」


ミュー「あなた、隊長やってたんでしょ。」

ライト「それを言われると頭が痛い。」


ライトは小さなリュックを背負っている。


ライト「マイクロ波発生爆弾があと5つある。

    これで逃げよう。」

ミュー「どうやって?

    ランダムに散乱してるのよ。

    死ぬわよ。」


ライト「今までお互い無傷だったんた。

    外に出るまでなら当たらんだろう。」

ミュー「能天気な軍人さんね。

    友達がメーティスに向かってるわ。

    10分、ここでしのげれば、

    この戦いを終わられてくれるはず。」


ライト「メーティスに向かってるだと?

    直接操作する気か。冗談だろう。

    もの凄い地下にあるのだろう。

    たどり着けるのか?

    そもそも操作出来んだろう。」


サララは、メーティスに対して高い権限を

所有している。ミューミューもだ。

情報を参照するだけならば自身のタグから

いつでもアクセスできる。

そして、専用の管理端末を用いれば

メーティスの停止などのメーティス自身への

状態変更を除けば、大抵の事は命令する

ことができる。

これからやとうとしてることなんて容易い

ことなのだ。

だが、そんな事実をライトに言える訳がない。


ミュー「私は友達を信じてる。」

ライト「そうかい。あんたは不思議な人だ。

    分かった。

    オレも信じようではないか。」


~~~ ラプラス城:地下都市 ~~~~~~~~~

サララ達一行は、現在地下都市の最下層である

地下8階へ到着していた。

レグに遭遇することなくすんなり来てしまった。

正直、拍子抜けである。

メーティスへの入口はもう目の前だ。

やっとこの長い戦いのゴールが見えてきた。


サララ達は現在、メイティスへの専用通路を

走行中だ。

地下8階も地下都市の一部であり、居住区

ではあるのだが、メーティスへの入り口は

一般人が出入りできるような場所には存在しない。

各階にはメンテナンス用の通路が存在する。

メーティスへの入り口は地下8階の

メンテナンス用通路からしか入れない。


サララの視界に、左斜め上にタグからの

緊急アラートが表示された。


サララ>>前方に20体のレグあり。


このままメーティスまで辿りつけるかと

思いきや、神はまだ試練を与える気のようだ。

ここは一本道。迂回ルートなど存在しない。

後方からは追手が迫っているし、ミューミュー

たちが自分達のおとりになってくれている。

1秒でも早く管理端末に到着する必要がある。


サララ>>ミサイル準備。

ウィリー>>準備完了

ラグラン>>準備完了


・・・


サララ>>撃て!


2体のウイングから2発のミサイル

系4発が発射された。


♪ドーン


全て命中。

3体を破壊。4体を戦闘不能とした。


サララ>>残は13体。続けて銃撃開始。

    このまま突っ込みます。

全隊員>>了解


♪バリバリバリバリバリバリ


双方の激しい銃撃戦が開始された。

レグ2体撃破。


ウイングのフォーメーションは、

ウィリー、ラグランが2トップで

後方にプラス、ルジャン、ファルカの

3名が並走する。

サララは、ウィリーが操縦する

ウイングの背中で身を隠していた。


サララ>>ストップ!


ルジャンのウイングが右足を破壊し

され倒れた。


サララ>>30m後退して倉庫へ入れ。

    プラス!ルジャンを頼む。

全隊員>>了解


プラスは、後退しながらルジャンが

操縦するウイングの左足を掴み、

引きずりながら倉庫へと運ぶ。


全員が倉庫へ入ると、サララは

倉庫の扉を閉める。


サララ>>全員待機。


4体のウイングは入口へ銃口を向ける。


サララは急いで、ルジャンの

ウイングへと駆け寄りハッチを開ける。

微動だにしないルジャンの姿が現れた。


サララ>>ルジャン!


・・・


返事がない。

タグで確認するも死んではいない。

とりあえず、一安心できた。


ルジャンを引きずり出すも意識がない。

左わき腹に弾が貫通した形跡がある。

救急キットを使って急いで止血する。

意識がないのは後頭部を強く打った

せいのようだ。


さて、どうしたものか。

ルジャンのウイングは使い物にならない。

彼を他のウイングで抱えて走行しても

流れ弾に当たる可能性がある。

彼をこのままここへ放置したら

発見され射殺されるだろう。

八方塞がりだ。


♪バリバリバリバリ


戦闘していた11体のレグが倉庫に集合し

扉を破壊し始めた。

そして、後方からも1000体のレグが

近づきつつある。

サララに決断が迫られる。


サララ>>ルジャンをここへ置いて行きます。

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