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2-28 管理室奪還作戦④

~~~ テロ突入部隊側 ~~~~~~~~~

サララ「車から飛び降りて!早く!」


サララは車の背面扉を開け、社内のメンバーへ

車が危険であることを告げる。

城を1周囲むようにして配備されたレグが

所定の位置につく。


♪バリバリバリバリ・・・・


突入部隊に対し、攻撃可能範囲による数百のレグの

一斉攻撃が始まる。


なぜ戦場に少女がいるのか?

疑問に思うも、今はそれどころではない。

まづはこの状況から脱出するのが先決。


サララが車から飛び降りると

続けて突入部隊の面々も少女に言葉に疑問を

抱かず車から飛び降りる。

転がるようにして落ち、うつ伏せで地面に

へばり付く。

というか、銃弾の嵐で立てる訳がない。


車はハチの巣状態。ももはや原型を留めてない。

今まさに飛び降りようとしてるヨセフは

車内に残る最後の1人、相棒へ罵声する。


ヨセフ「ティコ!急げ。」


腕を大きく振り、早く来いとジェスチャーするも

ティコは立ち上がろうとはしない。

というか返答のないまま(うつむ)いている。

ヨセフは悟る。彼は死んでると。


♪ドーン


車両が爆発し炎上する。

ヨセフは、その爆風によって地面へ

叩きつけられる。

顔が血だらけで全身を強打したにも関わらず

全く痛みを感じていなかった。

自分よりも相棒のティコが気になるからだ。

死亡していることは理解している。

せめて、身に付けている何かが欲しい。

だたそれだけ。

周囲を見渡し、遺体を探す。


ヨセフ「うぅ」


上半身を上げ過ぎた。

一瞬で、左肩付近を十発撃ち抜かれた。

左腕はもう使い物にならない。

相棒の死は、この作戦に参加した時点で

覚悟していたつもりだったが、自分よりも

先に死ぬことまでは想像していなかった。


♪バリバリバリバリバリバリ


ヨセフ「貴様ら―!」

班長 「ヨセフ!立つな。」

ヨセフ「うわー」


ヨセフは怒りのあまり立ち上がる。

1体だけでもレグを倒そうと片腕で銃を乱射する。


その攻撃はむなしく400体のレグ相手には

全く効かなかった。

対してヨセフはというと、人の原型をとどめないほど

の銃弾を浴び、その場に倒れることとなる。


この場に生存しているのはサララ含めて計6名。

残りはレグの餌食(えじき)となった。


状況は最悪。

なんせ、前だけでなく後ろからの攻撃も

始まったのだから。

前方は城の周囲を囲ったまま、その場に留まり

攻撃してる。

対して、後方は高周波攻撃によって錯乱していた

ものの、それが収まりテロ集団へ向けて

標準を合わせ攻撃しながら前進を始めて来たのだ。

前後のレグに挟まれた突入部隊は両方向からの

銃弾の嵐でまったく身動きが取れない八方塞がり。

しかも後方は近づきつつある。

もはや死を持つだけの状況。


班長 「お嬢さん、なぜ来たのです。」(;--)

サララ「管理室に殴りたい奴がいるから

    来ちゃった。」(^^ )

班長 「そうですか。」


死ぬかもしれないという状況で、

何とも呑気な少女の発言に、隊長は恐怖のあまり

頭がおかしくなったのだと憐れみを感じる。


後方のレグの進行が予想よりも早い。

もしかしたら、自分の死を意識し

早く感じてるのかも知れない。

隊員達も今か今かと指示が来るのを待っている。

だが、隊長には打開策がまったく浮かばない。

何もできないまま全滅するを覚悟する。


サララ>>連絡があります。あ!サララです。

    研究所に居た小さい方です。

    後ろのレグは私達の味方ですよ。

    私が指示して前進させてます。


サララは、この場にいる突入隊たちへ

強制的に音声メッセージを送る。

この通知を聞いて、隊長は混乱しながらも

改めて周囲の状況を再確認する。

確かに銃弾は、前方と後方のレグ同士による

戦いであることを把握する。

どうやら我々は、いつのまにか蚊帳の外にいたようだ。


サララ>>味方のレグが盾になってくれるので、

    私達を通り越したら、どのレグでもいい。

    後ろに飛び乗って。

    城の裏口まで一気に進みましょう。


味方のレグはおよそ30体。

突入隊を素通りすると、6名の突入隊員は

サララの言われた通り、低い姿勢でレグを

追いかけ飛び乗る。

レグは人を乗せる設計にはなっていない。

だが、幸いにも低い位置に足をひかっけられる

突起物がある。

そこに足を掛け無理やり乗ることができる。

そして、背中にも突起物があり手で握ることが

可能であった。

あとは、出来るだけ身を低くして銃弾に

あたらないよう気を付ければいいだけ。


横一直線で走行していたレグだが、走りながら

形成を変え、隊員達を守るべく、

2重、3重と壁を厚くする。

それに伴い、隊員達も徐々に近づき

気付くと7名固まって走行する配置となる。

陣形が定まると、レグは走行スピードを加速させる。


敵側のレグの方が圧倒的に数は多い。

近づくにつれ攻撃の威力は増して行く。

1体、これまた1体と、味方のレグが壊れ離脱する。


本当に裏口までたどり付けるのか、皆疑問を抱く。

先ほどの絶望と比較すれば可能性はゼロではない。

だが、早く死ぬかどうか違いなだけとしか

感じされなかった。


だいたい、少女はどのようにして、

レグを味方にしたのか不思議でしかたない。

聞きたいが、今はそれどころではない。


そして敵レグの数も気になる。

いったい何体出撃しているのだろうと。

1列になって城をぐるりと1周取り囲んでいる

配置だが見える範囲だけでも絶望を感じさせる

圧倒感がある。


3重だったレグの壁も、次々と破壊され、

2重となり、ついには1列となる。


隊長「くっそ!」


隊長は今度こそ終わりだと頭を過る。

すると突然、攻撃が弱まった。


前方を一瞬覗くと、敵同士での攻撃に変わっていたのだ。

隊長は理解した。

この場で唯一、笑みを浮かべる少女やったのだと。

そして、絶望している自分が馬鹿らしく思え

隊長も笑みを浮かべる。


前方の敵レグの一部が、自ら壁となって、

裏口までの道を作り出した。

隊長は、前方のレグたちの動きを見て疑問に思う。

味方するレグと味方にならないレグが居ることに。


心に余裕が出来たからだろうか。

観察したところ、青色が味方になってることに気づく。

そして制御できる範囲に制限があることも。


隊長が、そんな考察をしている間に、

レグの壁として形作られた一本道に突入した。


その間、裏口付近のレグが扉を破壊する。

我々が到着したころには、裏口というよりも

城に大きな穴が空いたような状態となっていた。


ついに城の裏口に到着する。

遥か遠くに感じられた目標が目の前にある。

第一ステップとはいえ奇跡としか思えない。

ただし、油断はできない。

レグの壁に守られているとはいえ、敵からの

激しい攻撃は続いている。

ここまで来て、流れ弾に当たったのでは

しゃれにならない。


姿勢を低くして、初のラプラス城へ侵入することに。


サララ>>ミューミュー。

ミュー>>どうした?今どの辺?


サララ>>お城に入ったよ。

    これから監視塔の制御室に行って、

    この戦闘、止めさせるから。

ミュー>>できるだけ急いで!一般市民に被害が出てる。

サララ>>分かった。


~~~ 監視塔 ~~~~~~~~~

レイモン「これはまずいぞ。どういうことだ?

     なぜ侵入出来た。」

ハンス 「マーク1も2もそうですが、

     どうやってレグを制御してるのでしょう?」


レイモン「やばい。管理室から怒鳴られる。」


ハンス 「マーク1が正門を破壊しようとしてます。」

レイモン「こっちもヤバイな。

     一人でも逃げられたら我々が一般人を

     殺そうとしてることがバレる。」


ハンス 「そうですね。国際裁判ざたになるでしょう。」

レイモン「もういい。マリエンを使え。

     マーク1を全て消滅させる。」


ハンス 「正門が吹き飛びますよ。」

レイモン「バカか。そんなもん後で直せばいい。」


マリエン砲とは破壊兵器の1つで、数十ナノサイズの

レーザーが1兆個の束となって30mの範囲で放出する

レーザー砲である。


ハンス 「ほんとうにいいのですか?」

レイモン「このままだと、オレもお前も極刑だ。」


ハンス 「準備できました。」


出力先をモニタに映す。

怯えている一般市民の映像が映し出される。


ここで驚くべきことが映し出される。

ミューミューが現れて、市民の前に立ち

両手を左右に広げ撃たないでとアピールしてきたのだ。


レイモン「バカな女なだ。自ら死に来るとは!

     ちょうどいい。撃て!」

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