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3-45 もう絶望ですよ

~~~ フィジ国:テレス庭 ~~~~~~~~

ミュー「大統領の罠にかかったってどういうことですか?

    私達は大統領官邸に行って、副大統領の悪行情報を

    手渡しただけなんです。」(.. )

テレス「なぜ、そんなことを!」


サララ「第3発光炉事件、あんたも居たでしょ。

    あれ、フィジ国のエネルギー問題の解決と

    自身の支持率を上げるために

    副大統領が仕組んだものだった。

    あと、アストロ国の建国祭テロ事件も副大統領だし。

    そんな人をのばらせていいと思う?」(--#)

ミュー「メディアに渡しても、もみ消されるから

    大統領なら副大統領を裁いてくれると思って、

    データを渡したの。

    そしたら、このニュースになった。」(.. )


テレス「なるほどな。そういう経緯か。」

ミュー「データ渡したの3時間前の話です。」


テレス「大統領は、副大統領を捕まえるどころか

    逆に助けたってことか。」

サララ「何でよ!副大統領はメディアを使って

    大統領の支持率を下げてるって聞いたわ。

    仲が悪いって噂だし。

    大統領は、副大統領の敵じゃなかったの?

    もう!」(--#)


テレス「推測するまでもないが、状況からして副大統領を助けた。

    すなわち2人は仲が良いということだ。

    噂も大統領の自作の可能性だってある。」

ミュー「どういうことですか?」


テレス「もしかしたら、大統領は引退を考えてて、

    次の選挙で副大統領を勝たせようとしているのでは?

    そう考えると、2人に対するメディアの両極端な

    取り上げかたも説明がつく。

    考えすぎかも知れんが、2人が敵対してる噂を流せば、

    好印象の副大統領を応援したくなるだろう。

    そういった戦略があるかも知れない。

    実際のところは、当の本人に聞かないと分からんがな。」


ミュー「そんなぁ。

    大統領は国民のことを第一に考えました。

    国民のために働いていて。

    とても優しいお方でした。

    大統領になるべくしてなったという印象です。

    悪い人とは思えません。」

サララ「要するに、大統領は副大統領に

    騙されてるってことでしょ!」


テレス「騙されてるのは君たち2人の方だと思うが。」( ^^)

サララ「どうしてよ。」(--#)


テレス「冷静に考えてみろ。

    君たちが渡したデータを大統領サイドは確認したはずだ。

    にも関わらず副大統領を助けたということは、

    元々悪行を知っていたか、加担していたということになる。

    本当の黒幕は大統領かもな。

    優しいからで判断してはいけない。

    仮にも大統領まで登り詰めた人物だ。

    民衆に好印象を抱かせることなど容易い。」

ミュー「私には、どうしても悪い人とは思えませんが。」


テレス「なら、現大統領が民衆のために何をした?

    就任後、企業は儲かり経済は維持できている。

    だが、富を得たのは一部の高所得者で、

    国民全体が豊かになってはいないではないか。

    国民の意思が反映されているとも思えんし。」

サララ「それは大統領を支持する議員がいないから

    思うように実現出来ないんでしょ。」


テレス「本当にそう思うのか?

    正義感ある議員だって中には沢山いる。

    なぜ富豪家や企業のための予算がまかり通って、

    国民のためのものが通り辛いのだ。

    最終決定のサインをしているのは誰だ!

    そう言うことだ。」


ミューミューとサララは言葉を失う。

テレスの意見は正論だ。

自分達が思い描く大統領の印象よりも

結果がすべてを物語っている。

2人は改めて大人の世界を知った気がする。


ミュー「でも。」

サララ「私達は騙された。

    そして、真実を国民に知らせる方法がなくなった。」


テレス「そういうことだ。

    あきらめた方がいい。相手が悪い。

    主要メディアを味方につけない限り

    データが捏造だの、犯罪者だの

    言われて終わるのがおちだ。

    民衆はメディアを信じる。勝ち目はない。」


テレス「手っ取り早い方法は、暴力でぶち倒すしかない。

    君たちなら簡単だろう。」

ミュー「分かりました。この件は保留にします。」

サララ「そうね。他にもやることあるから

    全てを終わらせてから考えましょう。」


サララ「ところでテレス!

    あなたの居場所が分からないんだけど、

    どういう仕組みか説明しなさい。」

テレス「アリーにはオレの位置を通知してるはずだが

    見えてないか?」


サララ「今じゃないわよ。ミューミューにはあなたの

    場所を特定できません。なぜ?

    フィジ国はメーティスをあざむく技術があるの?」

テレス「なに言ってるんだい。

    俺もアリーと同じ王家だからできるに決まってるだろう。」


ミュー「テレスさん、ソフィア家の人だったんですか?」

テレス「今更?

    そうだけど、って言うのも変だな。」( ^^)


サララ「ちょっと待って!あんたなんか知らないけど。」

テレス「それ酷くないか!

    小さい時からテレスのお嫁さんになるって

    言ってたじゃないか!」


サララ「またその話!人違いでしょ。」(--#)

テレス「友達の前だからって照れるなって。素直になれよ。」( ^^)


サララ「面倒くさい。もういいわ。」

テレス「結婚式はいつにする?

    俺の方は、現在の研究がほぼ終わってるから切りがいい。

    いつでもいいよ。」


サララ「なら来世でお願いします。」(--#)

テレス「アリーは面白ね。」( ^o^)


ミュー「テレスさんは、何の実験をしてるのですか?

    生物を復活させるって言ってましたけど。」

サララ「そうよ、あんた、ここで何をしてるわけ?」(#--)

テレス「気になる?」(^_^ )


サララ「真面目に聞いているのんですけど。」(#--)

テレス「ご存じの通り、この地球は戦争によって環境汚染が広がった。

    ど同時に各地で動物が大量に死に、

    そこから未知のウイルスや菌が多数生まれた。

    結果、全大陸の生物が生きていけなくなり、

    一部の植物と人間を残して全ての生物が全滅してしまったんだ。

    残された人類はこの島に集結し、

    何とか生きながらえてはいるが、それも時間の問題だ。

    地震うんぬん言う前に、どの道、人類は絶滅する。」


ミュー「テレスさんは、環境汚染でも生きていらえる

    生物を作っているんですね?」( ‥)

テレス「その通り。ナーシャさんは頭がいいから話が早い。」(^_^ )


サララ「生物って、見たことない化け物を作ってる訳?」( --)


テレス「いや、15年前に絶滅した魚や馬、鳥、昆虫に至る

    約100万種もの動植物を蘇らせようとしている。

    そこに人間も含まれている。」


ミュー「それって、私たちは絶滅した後、

    テレスさんが作った動物たちが

    生きていく世界ってことになるじゃないですか?」("o_o)

サララ「あんたの実験って、私たちが助かる方法を見つけて

    たんじゃなかったの?」(#--)


テレス「もちろん平行して模索してるさ。

    ウイルスは1つや2つではない。

    今や数万存在する。

    なので解決方法を見つけられずにいる。」(^_^ )

サララ「意味分かんない。

    どうして新生物は耐えられるのに、

    私たちには効く薬が作れないのよ。」(#--)

ミュー「新生物は環境に耐えられるよう

    細胞に改良が施してあるんですよね?

    私たちの身体は耐えられないから、

    環境汚染を浄化するしかなし、ウイルスも薬品を作る

    しか方法がないから難しいんですよね?」(‥ )?


サララ「そうなの?」(#--)

テレス「その通り。

    そう言えば良かったんだね。」(^_^ )


ミュー「なるほど素人でも難しいって思います。」(;'')

テレス「技術者も学者もいないこの世の中で、

    逆によく15年ももったと思うよ。」(^_^ )


サララ「あんた学者じゃん。」(#--)

テレス「確かに生物学者と名乗ってはいるけど、

    15年前は学生だったから自称なんだよね。」(^_^ )

サララ「え!」(#--)


ミュー「テレスさんの研究は終わったんですか?」( ^_^)

テレス「ああ。たった今、完成した。

    ただ、その生物が動き回るのは1万年後くらいだろう。

    残念なことに俺がその生物を見届けることはない。」(^_^ )


サララ「なら本当に完成しているか確認できないじゃん。」

テレス「そうだよ。

    必ずしも実験通りにいくとは限らないからね。

    むしろ失敗する可能性の方が高いだろう。

    ハハハ。」(^_^ )


サララ「バカじゃないの。そんなことのために

    あんたを見逃したんじゃないんだけど。」(#--)

テレス「結果は、どちらでもいいんだ。

    確認するすべがないからね。

    私の中では、完成がゴールなんだよ。

    あとは、人間のような高知能を持った生命が

    生まれて来ることを願うのみ、かな。」(^_^ )


サララ「ぶり返すようだけど、まづやるべきことは、

    地震対策とワクチンを作る、じゃないの?」

テレス「アリーの言ってることは正しい。」


テレス「仮に新薬品で生き延びられる手段を見出だせたとしても、

    食料問題もあるんだ。

    残された人類は何を食べて生きていけばいいと思う?」(^_^ )


サララ「絶望しか残ってないじゃん。」

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