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3-44 大人って怖~い

~~~ フィジ国:高速道路 ~~~~~~~~

ミューミューとサララを乗せた無人タクシーは

テレス庭を目指し、高速道路をかっ飛ばしている。

アストロ国に高速道路はない。

フィジ国のインフラはアストロ国より一歩先を進んでいる。


ネロ >> 大きな地震が来ます。


ネロは、車が減速し緊急停止する。


ミュー「やだー。また地震が来るよ。」

サララ「高速道路、倒れたりしないよね。」( >。<)

ミュー「えー。怖い事、言わないで。」(o_o")


♪ウーウーウーウー。

車内放送『地震が来ます。安全な場所へ避難してください。』


ミュー「なんだ、それほど大きな地震ではないね。」

サララ「いや、結構大きいよ。

    高速道路が免震構造だから揺れないらしい。

    想定外の大きさだと倒れるって。」


ミュー「そいうことは口にしない。安心してたのに

    急に不安になって来るじゃない。」

サララ「だって気になるじゃん。」


揺れが小さくなり、車が再び走り出す。

続けて緊急通報システムから警戒解除が通知された。


サララ「大きい地震ありすぎじゃない?」

ミュー「余震じゃないとしたら、テレスさんの言うように

    もっと大きな地震が本当に来る前兆なのかも。」

サララ「急いだ方がよさそうね。」


高速道を走り続け、ビル群が見えてきた。

郊外から大都市へと風景が移り変わる。

高速道路から見る大都市は、東京で見るのと一味違う。

建物が全て同じで無個性なのだから。


生活が感じられず、まるで巨大なオブジェの中を

進んでいるかのようだった。


あっという間に大都市を抜け、郊外へと風景が戻る。

やがて高速道路も終わり一般道を走行する。

脇道へと入り、いつの間にか森の中を突き進む。


サララ「やつはいったいどんなところに住んでるのよ。」(--#)

ミュー「急に寂しくなったね。」


住宅街から離れた森の中。

回りは人も見かけない。

高さ10mもある樹木た立ち並ぶ中を、舗装道路もなく

木々の隙間を縫いながら目的地目指して車を走らせる。


ミュー「こんなこところにテレスさん、居るの?」(-_-;)

サララ「もしかして私たち騙されてる?

    だんだん、不安になって来た。」("o_o)


ミュー「さっきから風景が変わらない気がするんだけど。

    同じところグルグル回ってたりしない?」(-_-;)

サララ「ずっと東に向かってるし、経度も変わっている

    から同じところを通ってることはないはず。」;^-^)


ミュー「本当に?

    この前。テレビで見たけど。

    方位磁石が正しい方向を向かない森があって、

    遭難した人いた。

    私たちもそれになってない?」(‥ )?

サララ「どうしたの?

    ミューミューともあろうお方が、

    こんなので怯えるだなんて。」( ^_^)


ミュー「自動運転が信用できるか不安になっただけ。

    だって予定よりも5分過ぎてるよ。

    おかしくない?」(-_- )

サララ「直線じゃなくて、木々を縫って進んでるから

    予定時刻を過ぎてもおかしくないよ。」(;^_^)


ミュー「のんきなんだから。

    こんなところに取り残されたらサララだってやでしょ。」

サララ「やだよ。でも私たちならなんとかなるんじゃない?」(‥ )?


ミュー「・・・」(--#)

サララ「分かった。あと5分経っても着かなかった考えよう。」(;^-^)


そんな会話をしているうちに、一台の大きなキャンピングカー

のような車が現れた。


こんな不自然な場所に、停車中の車からテントを張っている。

テントの下には丸いテーブルと飲み残しのカップ、

と食べ物らしきものが置いてある。

ここで誰か生活しているようだ。


考えるまでもない。テレスの隠れ家なのだろう。


不用心にもドアは開けっぱなしだった。

まぁ、このような場所に人が来ることはないので問題はないと言える。


2人は車をおりて、音を立てずに車の入り口へと入口へと向かう。

サララが、そーっと中を覗くと、なんだか分からない機器が無数に

敷き詰められているのが見える。

そして、1人の背中が見える。作業中のようだ。


テレス「悪い!あとちょっとで終わるから。

    外のテーブルで休憩してて。

    お茶とクッキーも自由に食べていいから!」


ミューミューとサララは一言も発していない。

テレスは振り返らずに言葉を発した。

誰かが来たことを把握してたようだ。

もしかしたら、ミューミューとサララであることを

既に認識しているのかも知れない。


サララは一言文句を言おうとしたが、素直にお応じることとし、

無言のまま顔をひっこめる。


サララ「テレス、1人だけいた。」

ミュー「なんだって?」

サララ「忙しいからお茶しててだって。」


2人はテーブルに腰掛ける。

何のお菓子を食べようか悩み始める。

ミューミューは2人分のお茶をコップに注ぐ。


ミュー「ここ。落ち着く。」(^_^ )

サララ「バーベキューしたい。」\(>_<)/

ミュー「サララはいつも食べることばかりだよね。」(^_^ )


サララ「そりゃそうだよ。

    私、食べることが生き甲斐なんだから。

    この世界は体重を気にしなくていいから最高。」( ^_^)

ミュー「わかるぅ。現実世界ではいつもセーブしてるから、

    こっちでは気にせず食べちゃうよね。」(^_^ )


サララ「大統領の部屋にあったお菓子、美味しそうだった。

    食べたかったぁ。」

ミュー「食べればよかったのに。」


サララ「あの状況でじゃ食べられないでしょ。」

ミュー「まあね。」


ミュー「テレスさん。こんな場所で一人で生活してるんだよね。」

サララ「世界的に有名な指名手配者だからね。」


ミュー「夜とか怖くないのかな。」

サララ「なになに。

    世界最強のミューミューも幽霊には敵わないんだ。」(-。- )


ミュー「えー、サララは平気なの。」(^-^;

サララ「別に平気だよ。お化けなんていないし。

    だけど、寂しいしのは嫌い。」

ミュー「確かに、私もそれかな。」


数分経って、テレスが車から出て来た。


テレス「お待たせ。で何のよう?」(^0^ )

サララ「何の用じゃないわよ。

    あんたを逮捕しに来たの。」(#--)


テレス「素直じゃないな。

    会いに来たって言えばいいのに。」

サララ「また始まった。あんたの茶番には付き合わないわよ。

    連行する前にいろいろと聞きたいことがあります。」


テレス「嫁がこうして元気でいてくれて嬉しいよ。

    発光炉での放射線漏れは正直終わりだと思ってたから。」

サララ「話をそらさないで。

    アストロ国の建国祭で起こったテロ事件、ご存じよね?」


テレス「あぁ。100万人近くが眠ってしまった事件だろ。

    知ってるもなにも、あの時採取したデータが

    凄く役に立ってる。

    だけど、犯人は俺じゃない。」

サララ「え。意味わかんない。

    データを採取したんでしょ。

    あんたが犯人じゃん。」


テレス「俺は、はめられたんだ。」


サララ「犯行声明の映像はあなたじゃないと言い張るのね。」

テレス「ああ。なるほど、なるほど。

    最後まで俺の話を聞いてくれ。

    犯行声明の映像は確かに俺だ。

    事件に使われたタグの仕組みや

    薬品の調合も俺が考案したものだ。

    間違いない。」


サララは、テレスに手錠を掛ける。


テレス「オイオイ。俺は犯人じゃないぜ。

    最後まで話を聞いてくれ。」

サララ「もういいです。

    あとは裁判所で証言して下さい。」


ミュー「サララ、テレスさんの話を聞きましょ!」(;^-^)

テレス「ナーシャは冷静だね。嫁は早とちりし過ぎ。」(^_^ )


サララ「事件の薬品作って、犯行声明が本人で、

    被害者からデータ取ったって自白してるじゃない。

    なら、黒幕が居て、あなたは脅されて

    やったとでも言う訳?」

テレス「最後まで聞けって。

    俺は首謀者でもなけば犯行に加わわってもいない。

    誤解を招く言い方をしたのなら謝る。

    事件に深く関わっているのは事実だ。

    だが犯罪は犯してない。」


ミュー「分かりました。詳しく教えてください。

    事件のタグはテレスさんが作ったんですよね。

    間違いありませんか?」


テレス「ああ。薬品の選定も含めて俺が考案したものだ。

    だが、テロ事件であのような使われ方をするとは

    知らなかった。」

サララ「知らないですましたら、何でもありじゃない。」


テレス「現在研究している環境汚染に対応した絶滅種の復活を

    実現させるのに、人間からデータを採取する必要があった。

    そこで考案したのが事件に使われたタグだ。

    開発当初は、希望者を集って、お金を支払って

    データ収集するつもりで劣化版のコアに組み込んだ。」

ミュー「タグを開発したのはテレスさんだけど、

    テロに使われるとは知らなかったのですね。」


テレス「その通り。開発と言っても一部の機能だけどね。

    そして、その宣伝用として製品説明の映像を

    撮影したんだが、その映像が切り貼りされて

    犯行声明として使われた。」

サララ「嘘くさ。事件でデータ採取したんでしょ?」


テレス「ああ。元々俺が管理しているデータベースへ情報を

    送るようプログラムしてあったからね。

    そこはテロで書き換えなかったようだ。

    俺のところに100万人のデータ送られてきた。」

ミュー「ということは、テレスさんをテロ事件の犯人に

    仕向けた事件ってことになるね。」


テレス「その通り。ナーシャは頭がいい。

    どちらかというと、俺は事件に巻き込まれた側だ。」


サララ「ミューミュー、この話信じられる?」

ミュー「つじつまは合ってるし、

    サララは首謀者を副大統領だと考えてるんでしょ。」


テレス「あれ!アリーは俺を信じてたってこと。

    なら最初に言えよ。はい、手錠を外して!」

サララ「あんたの言葉が真実ならね。

    犯人でないと認めるわ。」


テレス「さすがに副大統領とは接点はありません。

    なので共犯もありえない。

    ということは、俺は犯人ではない。

    はい、手錠を外して!」


サララ「ちょっと待って、私たちニュースになってますけど。」(">_<)

ミュー「ほんとだ。」( ‥)?


『緊急放送

 昨日の夕方ごろ、アストロ国にて、稼働停止中であった

 第3発光炉において大爆発の事故が発生しました。

 それにより一時大量の放射線が放出され

 現場は混乱したようです。

 その後、放射線は弱まりましたが、

 以前、人が近づけない状況が続いてるようです。

 原因は同国軍が無理やり稼働させたものによると

 推測しております。

 

 ちょうど近くで作業していたフィジ国の調査団にも

 影響が出ており連絡が取れない状況です。

 放出した放射線の規模からして全員死亡しいたのでは

 という噂が飛び交っているようです。

 安否が分かり次第緊急放送いたします。

 

 この事件に関し、アストロ国内では、

 フィジ国の調査団へ責任を押し付けよう

 工作に走っているようです。

 本日2時間ほど前には、学生を使って大統領官邸に

 送り込みネヴィル大統領を脅迫して来たとのこと。

 

 アストロ国側の主張によると、我が国の副大統領が

 発光炉の爆破を指示したとされ。

 調査団は離れた場所で作業していたはずなので

 だいぶ暴挙に出ているようです。

 現在、副大統領に事実関係を確認中とのことです。

  』


サララ「意味わからないんだけど。

    私の部隊のミスを副大統領にせいにしてる

    ってこと?」(#--)

ミュー「私とサララが大統領と会話してる映像が報道されてる。

    学生だから顔にぼかしが入ってるけど。

    どう見ても私達だよね。」("o_o)


テレス「要するに君たちは、

    大統領の罠にかかったということだ。」(^-^;


サララ「えーーーー!」


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