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第三章 ゆなの決断
ゆなも流石に悠介を止める。
「上から幽霊のうめき声みたいなのが聞こえるけど大丈夫?」
ゆながそう言うと、悠介はげんなり降りてきた。
「安心して。私がかわりに行ってあげる!
もし大丈夫だったら報告しに来るよ!」
悠介は、
「ショボいことでもいいから、絶対報告しに来いよ!」
と、念を押したら、納得した表情で頷いた。 ゆなは一瞬暗い顔をして、小さな声でボソッとつぶやいていつもの表情にもどった。
…見間違いかな。
ゆなに「無理しなくて良いよ」と、伝えたかったが、どうもこの雰囲気を壊せなくて、私は結局言いたかったことを伝えることができなかった。
とうとう十一時になった時。
ゆなは階段の近くでしゃがんだ。
「みんな、行ってくるね〜。」
そんなことを言い残して、ゆなは階段をゆっくりと駆け上がり始めた。
「えっ、行かないほうがいいんじゃ…」哀ちゃんが止めるも、
「多分、大丈夫」
と、ゆなが言う。
その表情は、いつもと違って真剣だった。「でも!絶対じゃないし…」
哀ちゃんは何度もゆなを止める。
でもゆなは、
「大丈夫!無事に帰って来るよ!
じゃあ、こんどこそバイビー!」
と言って話を聞かなかった。
上がろうとするゆなの手を掴むけど、すぐにゆなはその手を振り払って駆け上がって行ってしまった。
でも、その後ゆなは、十分待っても帰ってこなかった。




