第二章 試行錯誤
「哀ちゃん、顔真っ青だよ!大丈夫?」
哀ちゃんは、怯えた表情で言った。
「あ、あの…ね。私、さっき怖くて階段降りちゃったの。」
悠介とゆなの喧嘩の声で全く気づかなかった。
「えっ、二階に何かあったの?っていうか、何で戻ってきたの?」
って聞くと、哀ちゃんは震えた声で言った。
「いや、戻ってきた訳じゃ、ないの…。
あのね、階段降りたら、ここについたの。」
………え。
つまり、降りてもここに着く、永遠ループってこと!?
「ゆな!悠介!そんなこと言ってる場合じゃないよ!
この階段、永遠ループだよ!」
私が勢いよく叫ぶと、悠介はボケーっとした顔で、
「えいえんるーぷ…?」
とか言って、ゆなは、
「『そんなこと』じゃないよ!大事なこと!」
と、わめきはじめる。
「てか、『永遠ループ』って、何?」
と、ゆなと悠介が口を揃えて言った。
質問を投げかけるゆなと悠介に、哀ちゃんが説明してくれた。
「永遠ループっていうのは、永遠に何かがずっと続くことなの!」
簡単でわかりやすい説明だなぁ、と感心していると、ゆなと悠介が
「嘘でしょ〜」
と言いながら階段を降りていった後、上から降りてくる。
「えっ!真里と哀の言う事ホントじゃん!」
と、ゆなが驚く。
いや、最初から信じてよっ!
「あ、三階に続く階段をのぼたらどうなるんだろー!」
と、悠介が手をポンッとたたく。
嫌な予感がして止めたが、もう悠介は三階へとのぼりはじめていた。




