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リアルゲーム  作者: ありんこ
五章:レベリング
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93/100

閑話:クランバトル(2)

Aランク迷宮第3階層にて、そこに出現する魔物、グランオーガの死体が、山のように積み重なっていた。

ここのAランク迷宮には、ーーというか高ランクの迷宮には様々なものがあるがーーとある課題のようなものがある。

それは、階層ごとに鍵がかかっているというものだ。その鍵は、その階層に現在出現中の魔物の魔力で、その魔物が倒されると、魔力が現物化して鍵になる。その鍵がないと次の階層には進めないのだ。

ちなみに、鍵となる魔物は一人一人違う上、1度迷宮から出れば変わってしまうが。


つまり、こういった先に迷宮を攻略するといった形式においては、このAランク迷宮が多く使われる。

目についた魔物を倒しているだけでは、相手の鍵となる魔物を倒してしまうかもしれないからだ。

鍵の魔物の魔力を見て規則性を見つけ、それをなるべく早く倒すテクニックが必要になる。

が、同じ魔物の上に魔力も真似してくるグランオーガ相手に、優秀とはいえまだ2年生でしかないクラントップの二人は、未だ規則を見つけられずにいた。




戦いは泥沼化していった。

両者ともにボロボロの中5階層までたどり着き、そこでようやく2年一位の進道が規則を見つけ、そのまま独走体勢に入るかと思われたが、中ボスの前に一度休憩を挟む。

ここで一旦補足しておくが、Aランク迷宮の階層は、平均30階層だ。もちろん、そこまでたどり着くのは不可能なので、今回のクランバトルは10階層のボス部屋手前がゴールである。先にそこにたどりつければ勝ちだ。

この戦いで一番の難関は、5階層中ボスのナイトメア・バット。特殊能力主体の魔法系魔物だ。


数十分して、体力も多少回復したのか、進道はボス部屋の中に入っていった。

進道は完全な物理系のため、ここが山場となるだろう。

大して、奥寺は、この時間の間にやっとのことで規則を見つけ、そのまま進道同様にアイテムを用いて体力回復を始める。


そこから30分ほどが経過し、ボスを倒して部屋から進道が出ていくとほぼ同時に奥寺がボス部屋に入り戦闘を開始する。

奥寺は魔剣系(魔法を剣と同時に出せる万能型)のため、魔法系であるボスとの相性は抜群だ。遅れを取り戻すべく数分で決着をつけ、そのまま進道の後を追う。




10階層ーー


ボス部屋手前。別々の道から来た進道と奥寺は、ちょうど同じタイミングで鉢合わせした。

これは引き分けだなと笑う進道と、悪態をつく奥寺。結局、この二人も仲が良いのではないだろうか。

ここで、どう帰るか悩んでいた奥寺に、進道から声を掛ける。


「なあ、一緒にボスぶっ倒して、ワープで帰ろうぜ」


「お前と協力など、絶対にごめんだーーと言いたいが、しょうがない。ptの取り分は6:4な」


「そこは5:5じゃねぇのかよ!?」


「誘いに乗ってやるだけでも感謝しろ。あとここのボス魔法系だろが。7:3でも良いぐらいだぞ」


「わーったわーった。それで良い。じゃあ、行こうぜ」


「はぁ、めんどくせぇ……」


会話って難しいです。

あと、5章はこれで終わりです。

次の章のストックを貯めたいので、1週間程更新を休みます。

よく考えたら更新頻度的に休んでも大して変わらない......(本当すいません)

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