閑話:イベントに向けて
「お兄ちゃん、そろそろじゃない?」
「そうだな。あのアイテムも入手したし、時期も完璧だ。あのイベントを起こそう」
以前のテレビのある部屋で双子はコントローラーを握ったままそう会話を交える。
すでに必要なアイテムは揃った。これでイベントを起こせば、ストーリーは先に進む。
二人がやっているのは、アクションRPGのようなゲームだ。
様々な結末とストーリーが用意されており、キャラクターを操作してそこにたどり着く。
5年ほど前から、二人はこのゲームの虜だった。
「じゃあ、イベントを起こすぞ」
兄の手がコントローラーを操作し、キャラクター同士の会話を発生させる。
起こるイベントは、トーナメントバトルのようなものだ。5人で1チームとし、勝ち抜き戦を行っていく。
「結局、何位を目標とするの?」
「2位か3位だな。1位だと慢心や油断などといった裏パラメータによって破滅のストーリーに巻き込まれる。
下位でも良くない。理想はさっき言った通りだが、無理でも5位までに入れたいか」
「ふーん。私は、1位でもいいと思うけどねー。そこら辺はここまでの積み上げによって変わるんじゃない?」
「やめておけ。このゲームにはセーブもやり直しもない。安定をとるのが一番だ」
「まぁいいけど。なら、あの女にも話を通しておかないとね」
「そこは俺がやっておく。あとはーーイベントがうまく進むかどうかだ」
100話です!
ここまで見て頂き、本当にありがとうございます!
今後も頑張りますので、よろしくお願いします。




